閑話 白龍を研究するとある学者の独り言
何てこった。もう一つ投稿するのを忘れていた。
でも、この話は閑話なので直接的な繋がりはないので読まなくても大丈夫です。m(__)m
私は学者だ。名前は……名乗るほどの者でもない。私は子供の頃から白龍に憧れていた。そして大人になった今、白龍の研究、生態を調査することに心血を注いでいる。子供の頃の夢を私は叶えたのだ。
ここで一つ白龍と白の国との関わりを話そう。
白龍とは、昔から白の国の象徴だった。国が出来る前、初代白の王が白龍の化身であったことから象徴となり、白龍の一族とも交流があったのだろう。文献にも数多くの白龍に関する記載があった。
長い白の国の歴史の中に白龍が姿を表す時は国の一大事である事が多い。それ故はじめの頃は“不吉の象徴”とまで言われ恐れられた。
しかし、白龍が現れると不思議とその一大事が解決するのだ。それに気が付いた人々は口々にこう言った。“平和と正義の象徴”と。
しかし、本来の白龍達は、「巻き込まれて仕方無く」と言っていることだろう。我々白の国の王族が巻き込んでしまい仕方無く力を貸していたに過ぎないのだから。
そうだった、私はこれでも王族の出だった。今は捨ててしまったが今でも王族とは多少の交流はあるが。
おっと、話を戻さねば……
そんな若干お人好しな白龍一族だが、何故か白の国と交流を止めようとはしない。我々はそれに甘えているだけなのだ。そして今回の事件は黒の国に次ぐ長い歴史の白の国でも三本の指に入る程の騒動になった。
この話は後世にまで語り継がれるだろう。“真っ白い白龍の逆鱗”として。
簡単に纏めたので記載しておこう。
色暦二○○八年六の月三の日、白の国より王子と姫、白の王・狛李の盟友、九尾の狐姫のもとに身を寄せる。同年同月同日、黄の国より最後の側室・舞子の方、息子・大雅王子を連れ狐姫のもとに身を寄せる。この策で国賊は容易に手を出せなくなった。
同年同月、四の日。しかし、九尾の狐姫の体調思わしくなく、国賊の放った刺客の侵入を許してしまう。息子・白き白龍にして白き九尾、異変に気づき、我が身を囮とし、母親と妻から遠ざけた。
息子・白き白龍は後の従者となる暗殺者を味方につけ、黄の国古くから存在した暗殺者集団を壊滅させた。
その集団が明かした仲介人を懲らしめ、当時の黄の王に“始末をつけろ”と咎める。
同年同月同日。息子・白き白龍は後の従者と共に白の国に根付く悪しき膿を一網打尽とする。およそ三十人の王家の分流であった。全て捕らえ白の王宮にこれを届け、静かに住みかに帰った。黄の国で起きた壊滅と王への叱咤から二時間程の出来事であった。
その後、無事に帰ってきた王子と姫達は後にこう言った。「白龍の一族は我らの友であり、決して盾でも矛でもない。」「わたくし達が判断を誤れば彼等は容易に見捨てましょう」と。
そして白の王は後にこう言った。「彼等は容易に我らの喉元を噛み切るだろう。しかし、何もせぬなら彼等も何もせぬ。逆鱗に触れるのは触った者のみだ。」「彼等は我々の最良の友だ。だが、気に障れば最悪の敵となる。逆鱗に触れるべからず。」と。
後に人々はこう言った。
“白龍に関わるべからず。九尾の狐姫と白龍の化身の息子は怒らせるべからず”
“その妻にも触れるべからず。”
“龍はとても嫉妬深い”
“そして何より……”
“家族思いだ”
“白の国で悪事するべからず”
“見張っているぞ”
“どこに白龍の家族が居るかは分からないからな”
“命が欲しいもの白の国で悪事するべからず。出来ればどの国でもするべからず”
“世界各地に家族がいるかもしれないぞ”
――――と。
確かに白龍は龍だ。気が荒いのは仕方のないことだ。しかし、龍の中でも最も温厚で人と共存することに積極的なのも白龍なのだ。我々が馬鹿をしなければ良き隣人、友人として付き合っていける。
だが、他国はそうもいかないのだろう。何せ、国によっては未だに妖怪を排除しようとしているのだから。確かに我々とは違う。だが、違うのは仕方のないことだ、当たり前のことだ。そうは思わないのだから不思議だ。凝り固まった他国の上層部が馬鹿をしないことを切に願おう。
“温厚は白龍は時として他の龍よりも手に負えない”から―――――
お読みいただきありがとうございます。
えっと、次回ちょっと急展開?になりますが生暖かい目で見てくれると嬉しいです。期待しないでください。ホントに期待しないでm(__)m




