表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/108

フラグ回避のための情報収集

 情報収集らしい事はあまりしてません。


以外な事実発覚…?



 お気に入り登録してくださった方々ありがとうございます。


 そして、小説をお読みいただいた方々もありがとうございます。(///ω///)♪



 矛盾だらけではありますが、今後ともよろしくお願いします。m(__)m




 どうも、僅か7歳で結婚することになりました。紅蓮コウレンこと、レンです。さて、突然ですが問題です。私は今ドコに居るでしょう~か?



 分かんない? そうだよね。私は、藍苺ランメイ改めて、ランを戻ってきたマミィに託し、ただ今情報収集に来てきます。現在屋根裏移動中なう。流石は無駄に広い後宮。屋根裏も匍匐ほふく前進しなくても歩ける。(勿論子供の身長だから出来るだけ)


 埃っぽくて、前世むかしのままの身体なら間違いなくくしゃみが止まらない状況になっていた。

この身体ホントハイスペック…。きっと、花粉症にもならないだろう。花粉症になるメカニズム云々はこの際無視。


 さて、今一番上の兄、雷輝ライキ通称ライちゃん。いつも不機嫌な顔しているちょっと扱いずらい兄。の母親の部屋の上で聞き耳をたてています。


「(ライちゃんの母親は過激派だから要注意なんだよね…)」


 他の側室達の実質リーダー的な立場。主に私の暗殺の半分はこの人が発端。

 別に王位なんて端から要らないのに、何の後ろ楯もない私を真っ先に攻撃してきた。その思いきりの良さと判断力は良い方だと思う。


 後宮ここで後ろ楯が無いということは、ホントに危険だ。身を守る術が無いことなんだ。だから、私達親子を真っ先に排除しようとしたんだろうな…先ずは簡単に消せそうな私達から。


 でも、私は毒なんて全然効かなかった。そして、一番の誤算はマミィの判断力と行動力の高さ。そして心身ともに強かったコトだね。


 失敗しても何度も暗殺企てて来て正直ウザい。いい加減に諦めてくれないかな…結構執念深いから困ったもんだよ。特に子供のライちゃんに私を虐めなさい、なんて教えてる。母親としてダメでしょ。人としてもね。


 そして今、後宮内の派閥、過激派のお茶会を観察している。話さえ聞かなければ、ほのぼのしているように見える。



「聞きましたか? あの紛い物が白の国から姫を貰うとか。白の国と言えば大国、何故、紛い物なぞに与えるのか…陛下もお戯れが過ぎますよ。」


 今、喋っているのは2番目の兄、ちょっと勝ち気な素直ではない麒采キサイコト、サイちゃんの母親。勿論、紛い物は私のコト。


「ですが、白の国が寄越した姫は、何の力もない小娘。捨て置いても良いのでは?」


 彼女は3番目の兄、輝駿キシュンコト、泣き虫…ではなく、シュンちゃんの母親。味方でもないし、敵でもない。イマイチよく分からない。けれど、ライちゃんの母親よりも要注意人物。


 彼女がではなく彼女の兄、シュンちゃんの叔父が曲者なんだよコレがまた。


「どうせ、紛い物は姫の機嫌を損ねますよ。何せ、礼儀を知らぬ母親を持っているのだから。」


「えぇぇ、その通りです。きっと姫は機嫌を害して国に帰りますよ。」


 やっぱり、話題はランのコトだよね。どうしようかな、偽装だけど結婚することにしたんだよね~。まぁ~た煩くなりそうだ。


「それよりも、あの王妃気取りのあの者はどうにかなりませんか? この前も麒采キサイの額に痣を作っていましたのよ。それなのに謝りもしない。」


 そんなコトがあったね。でもさ、アンタらだって私達親子を暗殺やら精神攻撃とかしたよね…。人の振り見て我が振り直せじゃない?


 あ~ぁそうそう、王妃気取りは、あの、KY陛下のお気に入り、大雅タイガの母親ね。


 事件はこうだ。何故か他の側室達の様に部屋でじっとしていない大雅タイガ親子は、その日も後宮内をウロウロしていた。

 そこに、サイちゃん親子と遭遇。そこでなにお思ったか、大雅タイガ…面倒だイガでいいや。イガ親子が話しかけた。

 なんで話しかけんだよ…。挨拶ぐらいでいいんだよ。世間話するぐらい仲が良いわけでもないんだし。


 で、イガの母親は、「うちの大雅タイガと遊んで♪」なんて気軽に言うもんだから、サイちゃんの母親の琴線に触れて口論になった。まぁ、口論はサイちゃん側が言っているだけでイガ親子はその鈍感さからその場の刺々の空気には気が付いてないけど。


 それでイガが何もない所でコケけて、サイちゃんを下敷きにして倒れて大泣き。


 サイちゃんじゃないよ。イガの方が大泣きしたんだよ。サイちゃん涙目だったけど泣かなかった。エライねぇ。


 んで、大泣きしたイガをイガの母親が付いてきた女官達と大騒ぎ…。


 泣いていないけど、かなり痛かったらしいサイちゃんが悪者扱い…不憫…。

大した怪我は無かったけど、おでこに大きな痣が出来ていた。


 イガ親子はソコで謝ればよかったもを、謝らすにさっさと帰ってしまった。


 ……そりゃ…一言ぐらい謝ったら?今回はイガのドジに巻き込んだコトだし…。


 しかも極めつけは、KY陛下に告げ口したこと。本人は告げ口した訳では無いだろうけど、結果的に告げ口になった。そして、もっと自体を悪化させたのはKY陛下のサイちゃんの母親に対する一言。


 なんて言ったと思う?


「お前はろくな息子も産まずに偉そうにするな。」


 女性をなんだと思ってんだか。ろくなって、アンタよりはマトモだよあの子達。大して面倒もみない、顔もマトモに見てない癖に、よく自分の子供にそんなこと言えるよね…。


 アイツマジで女の敵だね。しかも、


「少しは舞子を見習え」


 何てさ、言ったもんだから、もう側室の皆様カンカンなんだよ。


 特に子供がいる側室の皆様がね。

当たり前のことだよね。こんなこと言われて怒らない親はいないでしょ。


 ハッ、バッカだね~。女がこの世で一番恐ろしいんだよ。

敵に回したらそら、恐ろしい事が起きるよ。なに考えてんだか…何も考えてないのか…。


 ライちゃんの母親主催のお茶会は愚痴大会に早変わりしてからかれこれ一時間…。

皆さんストレスが溜まっていたもよう。コレは何か仕掛けてくる前兆だな。


 過去、側室達あっちが何かしら仕掛けてくるときは決まってお茶会をした翌日が多い。しかも、こんな風にストレスが溜まっている時はほぼ確実に暗殺者が来るパターン。コレは報告だね。




 そんな母親達のお茶会はまだ続きそうだ。その子供達、兄上達は隣の部屋で静かにしていた。お行儀良いね。私が10歳の時、勿論前世まえのね、の時は静かではあったかたも知れんけど……こんなにお利口さんでは無かったなぁ…無口で表情が乏しい子って言われたな。


 そんな事を考えると、兄上達はとてもお利口さんだと思う。母親の言い付けを忠実に守るあたりどことなく犬に見えるのは私だけかな?



雷輝ライキ兄上…母上達のお茶会はまだ終わりませんか…」


「まだだ。」


麒駿キシュン少し落ち着け、母上達のお茶会はいつも長い。後二時間はかかるだろう…。」


 まだまだ甘えたい8歳のシュンちゃんは早く帰りたいよね。この子はホントに純粋で、少し危なっかし所がある。


 それにたいしてサイちゃんは10歳で、ヤンチャな方。でも、空気は多少読めるみたい。


 そして、12歳にして無口になりかけているライちゃん。この子はいつも不機嫌な顔している。母親に対してとても従順で、このままだとマザコンになりそうで心配だ…。


 そんな、KY陛下にあまり似ていない兄弟達だが、1つだけ血の繋がりを証明しているものがある。


 それは色。黄の国の王族は金髪金目。受け継がない者は継承権は無い。なんかの物語である設定だね。目の色や髪の色で資質が決まる訳でもないのに…。


 なので、私を除いた兄弟達はみんな同じ色の髪と目なのだ。だから、私は浮きまくりなのだ。


 余談何だけど、KY陛下の子供であることをカミングアウトしたランの目の色は金色なのだ。髪だけは黒に見える紺色だから誰も気づかない。


 別に金髪や金目が珍しいわけではない。同じ色の組み合わせが王族以外にあり得ないらしい。どうしてかはさっぱり謎だ。なので、金髪も金目もざらに居る。ランの髪と目の色を目立たなくさせている。



「……紅蓮コウレンは結婚してしまうのですか?」 


 ん? 話聞いてなかった。私の話題になったみたい。


「それは分からない。」


「するんじゃないか? 父上のご意向には背けないだろ。」


「もう顔を会わせることも出来ないのですか?」


 うん、いじめっ子の君が何を言うか。シュンちゃん君らは私達親子に出ていけと言っていたではないか。何を今更…


「その方がアイツのためだろ…。ここに居ても、ただ苦しむだけだ。」


「そうだぞ……」


 あれ? 話が見えない……ドユコト?


「もう会えないのでしょうか? 私は寂しいです…」


「そうだな。」


「でもな麒駿キシュン、母親達の魔の手から護るには他に方法がない…今までの方法ではできなかった。」


「まさか、言葉で反撃されるとは思わなかった。」


「あの時は泣くなと思ったのに…逆に泣かされましたね…」


「兄弟の中で一番強いのは紅蓮コウレンなのかもしれないな…」


「あれが切っ掛けで、暗殺者くらい差し向けてくれれば思惑通りだったんだけどな…」


「他の側室達は皆仕返ししてきたのに…紅蓮コウレンの母上はお強いのですね。」


 え? 何言ってんだか理解できない…

私達の為? 母上達の魔の手? 助けようとしていた?


「もう、他の兄弟達は皆母親の実家に身を寄せるそうだ。でも……」


紅蓮コウレンの母上は実家がもう無いのでしたよね。」


「ドコにも逃げる場所がない…」


「もう、コレしか方法が………」


「でも、コレではあまりにも紅蓮コウレンが不憫です。」





 あの後、話を聞き続けて解ったことはこうだ。


 1、私に突っかかって来るのは挑発して暗殺を仕掛けるため。


 2、暗殺により、他の兄弟達を失脚させ、比較的安全な母親の実家に帰させるため。


 3、他の兄弟には有効な手段だったが、帰る所の無い私達親子には効果がなく、マミィも仕返しに暗殺を企てなかったため、もう1つの方法を実行するらしい。


 4、KY陛下は無関心なため、暗殺が発覚しても、家のとりつぶしや、極刑にはしないと確信があったために実行てしいた。

 実際、実家に返された、或いは帰った者の家はとりつぶしは無かった。



 5、新たな方法は不明。


 6、母親達の事はどうにかしたいが、ムリ。




 と、こんな感じ。今まで兄達の会話を聞いたことが無かったけど、まさか助けようとしていたのは初めて知った。


 でも、この方法はどれも将来の可能性を全て潰すようなもの。反撃した母親達の罪であって、兄弟達に落ち度はない。それでも、兄弟達は貴族として日の目を見るとは無い状況になった。


 兄達は解っているのだろうか…。その方が例え兄弟達の命を助けるためでも、他の貴族や親類から白い目で見られながら生活することになることを。


 今後、貴族としてマトモな生活は出来ないだろう 。


 でもさ、私の周りの貴族達は物凄く短気なのかね…。子供の喧嘩で暗殺…怖いな。

私には理解できないのだろうね。



 そして私は情報収集を終えて自分達の部屋に帰ることにした。


 仕掛けてくるとしたら明日以降。なら、警戒しながらあの計画をドコで実行するか見定めないと…。私達親子だけでなく、ランにも被害が及ばない様にするにはさて、どうしようかな……。



 実は明後日はイガの8歳の誕生日なんだよね…しかも、盛大に祝うらしくて今残っている兄弟、側室、全員がうたげに呼ばれている。行きたくもないが、必ず来いと勅命を出されたので行くしかない。こんなことに勅命使うなよ。


 宴なんて絶対仕掛けるよね。ハァ…私には安息な日々は無いのかな…。





 考えながら部屋に帰ると…


紅蓮コウレン収穫は?」


「母さん…この状況は……」


 部屋に入るとソコは、女物の服がわんさか積み上げられた山が幾つもできあがっていた。その隣にまたまた着せ替え人形にされていたランがへばっていた。


「見てみて♪ランちゃんとっても可愛いでしょ? も~可愛くて…。元がいいから化粧栄えも良いし…ホントこの子が義理の娘になるなんて…グッチョブ!コウちゃん。」


 マミィがまた暴走していたよ。



 今回は私に死亡フラグがたったみたいだけど、どうにかしないとね……ハァ~さて、ランをマミィの着せ替え人形から助けますかね~。



 まさかこのときは…ダメだ、これもフラグになる……。今度からライちゃんみたいに無口キャラになろうかな…。




 果たして私は死亡フラグを回避出来るのか…。不安だ…。




 子供の考える事は詰めが甘いことってありますよね。でも、兄達は真剣だったりします。変な優しさですね。ぶきっちょなんです。


 そのせいで主人公に反撃されて泣かされましたね。


それでは次の投稿で(^_^)/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ