表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フラグ?知らないなぁ…  作者: 雲猫’
番外編―後日談―
85/108

夾竹桃の花言葉

 なんだかスランプに陥りそうな雲猫’です。


 先人様達の作品を読むと自信を無くしま す……。(T_T) あぁ…あんな才能が欲しい。 ま、無い物ねだりしても仕方ないのですがね。


 お読みくださった方々に感謝しながら精進し ていきます。

 上達するかはおいといて…… m(__)m

 妙な胸騒ぎがする。俺は麗春さんに伴われリビングに来ていた。リビングに入るとお馴染みのメンバー、客人達が神妙な顔付きで各々ソファに座っていた。


 麗春さんがイガグリを担いで連れてきたことには皆驚いていたが、さして驚いた風もなかった。そりゃチートだと分かってるもんな。妖怪だし、そのくらい普通なのかも知れない。



 イガグリを舞子の隣に下ろし、自分は舞子も舞子の隣に腰を下ろした。


「ふぅ。それじゃ、今の状況を説明するわね。」



 麗春さんのその言葉で皆の顔が更に強ばる。果たして麗春さんはどこまで言うつもりなのだろうか。



「始めに、今日は家でゆっくりしてもらうわ。何せ此処はとても高い場所に在るの。体をならさないととても歩き回るなんて無理よ。」


「此処はそんなに高地なのですか?」



 最もな質問だ。前にレンから聞いた話では

此処はとても高く、俺達にわかり訳す言えば富士山の山頂付近と同じ高さに匹敵する。それに加えて魔素の濃度も高く、それに体が慣れないと最悪死んでしまう。特に人間の血が濃い筆頭侍女さんは辛いだろう。舞子は神の加護で何ともないだろうが、王族の血を引いていても、母親が純粋な人間のためどうなるか分からないイガグリも要注意だ。


 ん?もしかしてイガグリの奴は魔素に酔ったのか?だからあんな変な事になったのか……?


 まぁ、それは別にどうでもいいか。



「―――という訳なのよ。息をするのも辛い、オマケに魔素の濃度は高い。こんな場所に有るの。だから油断はダメよ。分かった?」


「麗春さんには悪いですけど……よくこの様な場所に住まいを建てましたね……何か理由でもおありですか?」


「確かに……この様な場所に建てる理由でもなければ……」


「ただ単に誰も来ないからよ。」


「……そ、そうでしたか。」

「ま、まぁ、そうなんですの?」

「(そんなだろうと思ったよ…。流石麗春さん。昔と変わらずマイペースねぇ。)」


「あの……」


 筆頭侍女さんが何か聞きたそうに声をかけてきた……大方イガグリの事でも聞きたいのだろう。それかこれからの事だろうさ。


「何でしょう啓璋さん?」


「はい。その……大雅王子のその状態も気になりますが……紅蓮様はどうしたのでしょう?」



 ………あ。そちらの方でしたか。







「なるほど……紅蓮様は畑に……」

「畑というものを一私一度見てみたかったのです……今度見せてくださいませ?」

「これ、鈴雛。麗春さん達を困らせるな…」


 アレからまたも説明をして納得してもらった。レンは畑に収穫に行ったことにしている。狩りのついでに囮になって敵を釣りに行った何て言えないだろ?


 麗春さんとマオ達は話に花を咲かせている。ソコに舞子と鈴雛姫、それに啓璋さんか加わり更に花が咲いている。そんな女性の輪に入るなんて出来そうもない……と言うよりしないだろう狛斗王子は蚊帳の外。何故かナチュラルに入ってる柏樹王子は別にして、俺と狛斗王子は気絶しているイガグリは静かにしていた。


 狛斗王子は手持ち無沙汰で周りを見渡している。俺はそんな客人に何か話しかけるべきだろう。が、俺は今そこまで気がまわらなかった。



「(嫌な予感がする。レンのやつ……大丈夫だろうか……)」


 頬杖をつきながら窓から見える広い花壇の一郭いっかくに植えてある色とりどりの花を咲かせている木を見詰めた。


 その木はまだ背が低くい。黄色とピンクと白の花を咲かせていた。レンの話ではその花は毒を持つらしく、花言葉は危険……その花の名は夾竹桃と言うらしい。


 花壇の夾竹桃は濃い目のピンクはあるが赤は無いはずだが、俺はこの時全ての花が赤く見えた……。そう、まるで血のような毒々しい赤に……





 胸騒ぎが増した。 まさか…いや、大丈夫だ。でも。そんな言葉が堂々巡りしていた。回りの音も聞こえない……いや、聞きたくないだけかも。



 レン……信じてるからな。頼むから怪我しないでくれよ。



 麗春さんの声が聞こえた。「――――まさか!」。やめてくれ!! 俺の不安を煽らないでくれ!!









        ********






 私にとってこの場所一帯がテリトリーだ。特にこの家の建つ場所は常に神経が通っているように手に取るように分かるわ。誰が何処に居るか何て直ぐに分かる。ランちゃんの居るキッチンに大雅王子が向かった時はちょっとテンパったわ。コウちゃんからは「なるべく嫁さんに近づけないで、特に二人っきりはご法度!」何て言われてたから……ホントに焦った……。そしてキッチンに入った時も驚いた。


 何せ大雅王子が管狐の奏ちゃんに捕縛されてたんだもの……。多分コウちゃんに頼まれた奏ちゃんが行動したのね……大方コウちゃんかランちゃんの琴線に触れる様な何かを言ったのね。管狐は感情にも敏感だから……何かを感じ取って行動したと思うの。



 そしてキッチンからリビングに移り、皆一ヶ所に集まりって私は防衛しなければいけない。コウちゃんは敵を釣りに自らを餌にするでしょう。私にとって弱味は子供……そう。コウちゃんが私にとっての弱点。


 勿論、朱李も弱点になるわね。彼を捕まえることが出来ればだけど。それにコウちゃんも一筋縄ではいかないわ。特に、あの2週間の眠りから目覚めたあの子は……私の目から見ても前とは違っているのが分かった。灰老神ハイロウジン曰く「永い、とてつもなく永い時を旅してきたのじゃ。」らしい。


 そのお陰か益々一筋縄ではいかなくなっているのよ? 親としてホントに淋しいわ……でも、その成長も微笑ましい…それに流石私と朱李の子よね!




「紅蓮様は作物の収穫をなさるのですか?お一人では大変では?」

「そうですわね……。」

「もしかして、紅蓮さんも力持ちなのですか!?」

「そうかも知れない。麗春さんは力持ちだしね。」


「そうね。コウちゃんは力持ちだけど、ちゃんとあちらにも働き手は居るのよ。コウちゃん一人じゃないわ。」


 ランちゃんと狛斗王子以外(イガグリも)の客人は紅蓮の話題で花が咲いている。特に普段主達より後ろで待機していることが多い啓璋さんは珍しく話に加わっていた。そして鈴雛姫は紅蓮の話題に興味があるのかランちゃんとの事を聞きたがっていたがソコは良識があったのか深くまでは聞かなかった。



 気が付けばもうすぐお昼時……どうも長く話していた様だ。狛斗王子は手持ち無沙汰で周りを見渡している。もてなす側として失礼なことをしてしまったわ……。でも、ま、彼の性格では私たちの話に加わっても居心地が悪いでしょうけどね。


 ランちゃんはずっと窓の外、花壇を見つめている。その花壇にはコウちゃんが植えた夾竹桃の花が見事に咲いていた。あの花は毒があるのだが、ここに咲くモノは何故か通常のものより強めの毒性を持っている。多分魔素の影響ね。私の研究課題でもあるのよ。


 私達九尾一族は植物とは愛称がいい。なので代々薬を調合することに長けている。ガーデニングも得意な一族なのよ。


 そんな白、黄色、ピンクの花が咲き乱れた花壇は見事だと思うわ。コウちゃんのお母さん……前世の母親がとても夾竹桃が好きだったらしくて……。花が好きだった母親の影響で植えてみたくなったとか言っていたわ。やっぱりまだ前世の……


「ッ……な、(何?)」



 ズキリ…と痛んだ米神を押さえる。これは………まさか!!



「まさか……コウちゃん!?」



 ふと、目に入った夾竹桃の花弁がやけに赤く見えた気がした……。







 ごめんよ紅蓮よ。君の出番来るのかな? てか、君生きてるの?(おい。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ