シリアスはお断り
ちょっとだけ笑を入れたかったが……不発。
藍苺の精神世界に行き、無事嫁さんこと藍苺と脱出を成功し目を開けるとソコは修羅場でした。
何を言っているのか分からないだろうが、私も分からない。浮気のバレた夫婦喧嘩何てちゃっちくなる様な光景だ。そんな光景が私と私が抱き抱えていた嫁さんの目の前で繰り広げられている。特に…母さんが暴れている。
「何がなんやら……」
「………戻ってきたら現実が修羅場でした…」
洒落になんないよ。脱出時の少しあったシリアスはどこいった?まぁ、私もシリアスはお断り何だけど……いったいどうした。
謁見の間に集まっていた大勢の人・ヒト・人!
確かに謁見の間には大勢の人が水晶に閉じ込められた状態で居た。その中にはKY陛下や兄上達の母親達、女官に文官と武官等この城に仕えていた人達。それに加えてご乱心状態のマミィとそれを諫めるパピィ……そう言えばこの呼び方久し振りな気がする。
上記のメンバーと白神と老人(神)と側室側の神(少年)が居た。そして、白の王族一家に緑の少女…それと側室舞子。白神と老人は我関せずを決め込み、側室舞子と神(少年)は怒り心頭なマミィに睨まれて青ざめている。うん、これが混沌か。
「戻ってこい、レン。現実を見ないと。」
「あははは……見たくない……ダメ?」
お前も現実を見ろよ…そう言われた気がした。分かりましたよ~。見ればいいんでしょ、見れば…。ついでにマミィを止めれば良いんでしょ?
「母さん…。」
そう言えば未だに藍苺を抱き抱えたままだ。何だろう……マミィに声を掛ける前に放せばよかった……恥ずかしい!!(*/□\*)
「(どどどどどうしよう!!)」(無表情)
「(なにしてンだよ…)」(呆れ顔)
「コウちゃん!!(。ノ>д<)ノ」(猛ダッシュ+抱き付き)
「レイ……もういいのかコイツら」
ちょっと残念そうなパピィ……え?パピィ……止める側じゃなかったの?ホントはヘタレ腹黒なの?
何か色々有りすぎて固まっていた私と嫁さんはマミィに纏めて抱きしめられている。
「「…………(汗)」」
「心配したのよ!!( ノД`)」
訂正しよう。勢いあまり首を締められいる。現在進行形で。チート家族のマミィだ。力一杯抱きしめられれば普通なら一瞬であの世行きだ。折角嫁さんを命賭けて助けたのに……あぁ、私の命は無駄に終わるのか?
「レイィッ! 死ぬ!紅蓮達死ぬって!!Σ( ̄ロ ̄lll)」
「(゜ロ゜)!」
どうやら今日はギャグ週間なのかもしれない。両親揃ってハジケている……何? ハジケリストにでも転職するの?
「(帰ってこいベル……)」
「ゲッソリしてるけど、大丈夫?嫁さん」
「あ?……あ、あぁ……(・・;)」
「母さん…落ち着いてよ?」
パピィの一声で我に帰ったマミィは締めていた腕を離し私達二人の姿をしきりに確めて大丈夫か確認している。ここまで慌てたマミィは早々見たことないかも。かなり心配を掛けた……それに、賭けのことを言わなければ……
「母さん、あのね……」
「神達と賭けをしたのは似非神に聞いたわ。おバカさん……」
悲しそうに笑う母さんには土下座して謝りたくなる。第一子が私で色々損をしただろう。可愛げ何てもの無かったから。
それより似非神って誰?
「何もお前だけ背負わなくてもよかったんだぞ。脅せば良かったんだ。」
仮にも神を脅せる程肝は据わってなかったなぁ……父さんや、貴方はそれが出来るのか?ヘタレで。
「紅蓮……藍苺の命を救ったこと…感謝する。すまんな……王とてただの人。なにもしてやれん。」
「紅蓮…藍苺……気を確り持ちなさい。荒波は越えれば後は静かになるものよ。きっと………」
みんなのいる前で賭けの話をしたのかな。みんな哀れむ様にこちらを見ていた。止めてよね。
「暗い空気は嫌いなんだ。それと哀れまれるのも嫌い。」
「そう…。」
母さんは落ち込みぎみに呟く。いつになくしおらしく調子が狂う。あ、そうだ!
「ただいま。」
「(まだ言ってなかったな…)ただいま。」
「……おかえり!」
母さんが感極まってまたも抱きついてきた。勿論まだ抱き付いていた嫁さんも一緒に……今度はちゃんと手加減しているのが救いだね。
母さんを皮切りに父さんが頭を撫でてきた。父親に頭を撫でられたのは現世も前世も初めてだ。ちょっと感動する…。
その後続々と謁見の間に居た人達が集まってきた。何と兄上達まで居たのだ。それに、
「お初に御目にかかります。」
見たことないこの人……実は……
「え、黒の国の大使……え?」
驚いた。黒の国だよ…他国嫌いの秘密主義の国から大使が来ている何て……それも黄の国くんだりまで来るなんて前代未聞だ。どうした黒の国……
何でも今回の事は黒の国には筒抜けで、以前から交流のあった白の国に滞在していた大使に見届けるように現黒の王から仰せつかっているらしい。お疲れ様です。
それに、藍苺の祖母は黒の国の姫だ。そうすると藍苺も黒の国の王族に該当するらしく、様子をこまめに聞いていた。そして、今回の事件……黄の国の真意をついでに聞いてこい……とも言われていた様だ。大使ご笑顔(腹黒)で答えていた。流石黒の国の大使……腹の黒いこと黒いこと………
黒の王の関心は私にもあったらしく、色んな情報を集めてたとか……プライバシーは無いんですか?
食べ物の好みとか趣味とか…スリーサイズを大使に聞かれたときは危機感を感じたよ。大使になにさせてンの黒の王。
「ハァ……疲れた……」
「あぁ、……まさかあんな騒ぎになるなんてな。」
「ホントだよ……疲れた~」
あの後は大変だった。黒の国の大使から始まり兄上達やイガグリ、兄上達や白の王族一家……何故か側室舞子が平謝り……どうした?
今私と嫁さんの二人だけだ。一足先に家に戻ってきた。母さんと父さんはあの後黄の国の混乱を治める為兄上達に協力するらしい。側室舞子は改心はしていなくとも(未だに少し反抗的)国が傾くのは本意じゃない。国を建て直すのに賛成とか。私や嫁さんが意識を飛ばしている内に色々あったらしい。
白の国も微力だが協力するらしくその為に白の国自ら赴いた……のではなく、久々の外出を大臣達を押し退け脅し、もぎ取ってきた。家族分も。
疲れた事もあり先に帰ってきたのだ。何より……
「(3日……後)」
私に残された時間。たったの3日しかない。白神に帰り際告げられた。まぁ……予想より短くもなく長くもなく。余命3日の宣告か。
「ねぇ嫁さん、何食べたい?」
「ん?…ん~~あ、シチュー…と、ハンバーグ、オムレツ、オムライス、唐揚げ、後は……」
おいおい……3日で全部作れるかなぁ……
「スゴい一杯だね。」
「ダメか?」
「ふふふ……んーん。作るよ。」
自分は後3日で死ぬのに何処か心は穏やかだ。不思議だよね……嫁さんはどんなに……悲しんでいるかな?
「あ、それとさ……卵焼き…甘いやつ」
「好きだね、あの甘いやつ。糖尿病には気を付けてね?あと、野菜も食べる事。」
「やっぱり?」
ちぇっバレたか…何て呟く嫁さん。それはどこか無理に明るく振る舞っている様に見えた。実際そんうなんだろうなぁ。私は……また、ジンを独り置いていくのか……
その日は疲れもあって早くに眠る事にした。そしたら嫁さんったら「一緒にねてもいいか?」って聞いてくるんだよ……。私が「何する気?」と聞くと「べ、別にヤマシい事なんか……」ってさ。テンパっちゃって……可愛い。
それでご希望通り一緒に寝ましたよ。手を繋いでね♪ 朝起きたら嫁さんに抱き締められていたのは……。
嫁さんには秘密ね♪
麗春達の事は追々書きます。




