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真の反撃開始!~突撃は計画的に~

 紅蓮、チート度が更に上がる…の巻き






 側室側の神様よ、もし嫁さんが怪我でもしてたら……分かるよな?






       ********






 今から少し前の事………………


――――白の王宮・食堂―――――



「漸く決着をつけましょう…ね?舞子ちゃん」


「……何でアンタはいつもいつも私の邪魔ばかりするのよ!」


 紅蓮達が部屋を出て少し経つ。ここは白の王宮の食堂……と言うよりは、豪華なレストランの様に見える。側室舞子と麗春が睨み合っている。とは言え、睨んでいるのは側室舞子の方だが。


 今までの猫被りをやめたようだな。まぁ、やめようがやめまいが俺にはどうでも良いが。それよりも心配なのは、側室側の神が何か仕掛けてこないか……と言うことだ。奴なら絶対何か仕掛けてくる。何せ……知り合いを殺したのだから……



「証拠は揃っているのよ……もう止めましょう…悪戯に人の命を奪う何て。……私は疲れたわ。何年間こんな事続けるの?もう貴女がこんな事を始めて…もう8年経つのよ?」


「だから何? 私のやりたいようにして何が悪いのよ。この世界は私の為に創られた世界なのよ。私のしたいようにして何が悪いのよ。」


 アンタバカじゃないの?とでも言いたげなバカにした、見下した表情の側室舞子に呆れる。こんな場所でそんな顔をしても良いのか?白の王も居るんだぞ……


 どうせ、頭に血が上って見えてないんだろ。お前はいつもそうだった。小さい頃から……



「アンタが悪いのよ! 私の欲しいものを全部取るんだもの、私も幸せが欲しいのよ!!」


 この子……と言うには今は俺と同い年程だが、昔…前世では俺より10歳は年下だった。昔から何処か我が儘で手がつけられない程だったが、この世界で余計に拍車がかかったようだ。8年間もちやほやされればそうもなるか……


 俺とどういう関係かって? 俺の姪っ子だったんだよ。俺の姉の子。一人っ子でしかも両親には初孫だったから、かなりチヤホヤされてた。


「私から……奪ったアンタが全部悪いのよ!!」


「何が悪いのよ。言ってみなさい。前世の事は何となく分かるけど……今回は何なのよ。」


 前世の事は……俺に関係しているんだろう。何せ…ベッタリ俺に懐いてたからな。しかし、それが異性として見られていた何て思いもしなかった。俺にとっては何時までも姪でしかないのに……ようは、レイに嫉妬しているだけだ。


 事の発端はレイ…前世の名前は伏せよう。で、レイと結婚の報告に実家に帰ったのが始まりなんだろう。




 あれは……何年前だろう。覚えていないが、前世の事。






 両親に結婚報告しに実家に帰ると姪の舞子が居た。多分母親にでも俺が実家に帰ると聞いたのだろう。扉を開けると待ち構えていたのか抱きついてきた……


『朱里ちゃん久しぶり!?』


『久しぶり。そして離してくれ』


 その後の場の空気といったら……修羅場とはあんなのを言うのだと知った。レイと舞子の間で火花が飛び散っていた。朱里は俺の名前だ。ミケの奴……漢字だけ変えて読みはそのままつけたんだよ。


 その時俺はどうしていたか? 呑気に茶を飲んでいたが? 俺は舞子を姪として思っていない。それに、礼儀を忘れて客であるレイを目の敵にしているのは気にさわるが、レイが「私の喧嘩に首を出さないでね?」と言ってきたので、迂闊に止めることができないのだ。どうせ俺はヘタレだよ。


 まぁ、舞子が暴走し始めた辺りで止めたけどな。レイに軽く睨まれたけど、ソコはホラ、


『(叔父の威厳とかあるだろ?)』


 まぁ、そんな事があっても無事(?)に両親に挨拶を出来たので良かった……その時は。


 俺は何だかんだで、家族に対して冷めていたのかもしれない……もう少し家族と接していたら、舞子の暴走も防げた……かもな。




 転生している時点で俺達二人が死んだのは予想がつくだろう。そう、殺されたんだよ。








        “狂った姪にな”










         *******







 四方から来る攻撃を何とか避けつつ転送陣に近付く事に成功しつつある、紅蓮です。それにしてもしつこいな……靴の裏に付いたガムよりしつこい。


『しつこい奴はモテないよ……』


『確かに…だが野生ではしつこさが……』


 ハイハイ……そんな事はいいんだよ。それよりも……


『転送陣は潜るだけでいいんだよね?』


『うむ。潜るだけで次のポイントに着く。』


 こんな呑気な会話をしているが飛竜達の攻撃は止まず…むしろ悪化している。


 蛇の様な靭やかな身体のお陰で捻ったり、軌道をずらしたりで攻撃を避けている。あまり意識せず攻撃を避けているあたりこの身体は本当にチートだと思う。しかし……敵の弾幕が厚すぎて中々に転送陣を潜る事ができずにいる。一番厄介なのは転送陣の前に鎮座(飛んでいるので座っているわけではない)する人一倍デカイ飛竜が邪魔だ。


『邪魔…』


 イライラする。そう言えば、龍の姿になっても備わった能力を使えるんだよね? 姿が変わろうとも私自身何だから……どうなの白神?


『使えぬ筈はない。何を使うのだ?』


 何を使うって………勿論攻撃+突撃ですけど何か?


『………あの一番大きな飛竜にか? 無茶ではないか?』


 へ~…さっきは大丈夫だとか抜かしてた奴はどこの白い神だったかな~。


『………』


 まぁアレだ。敵の弾幕を回避するのにも飽きた。それに嫁さんに早く会いたいし♪


『(嫁バカ…)』


 何か言ったか?


『………』



 黙らせた白神を放置して作戦Bに移行する。ちなみに作戦Aは正規ルート。対して作戦Bは「邪魔なモノは爆発あるいは排除して進む」だ。別名デルタ方式である。え?何だそれ? あぁ、そうだね知らないよね……デルタ方式ってのはね、私が勝手にそう呼んでるだけ。とあるゲームのデルタチームがあまりにも……破壊的? 道がなけりゃ壊して進め的な考えを私は勝手にそう呼んでるだけなのだ。


 ちなみに、隊長がそんな考えでチーム全体もそんな感じ。しかも父親までデルタ方式採用してるし……はははっ



 現実逃避はここまでにして、あの邪魔な巨大な飛竜を駆逐せねば。



『折角だし……』


 そう、折角なんだから日頃使わなかった属性を使おう。炎は使用頻度が高いけど、他ってあんまし使わなかったからね……お披露目も兼ねて行ってみますか♪



『(嫌な予感が…)』



 体内に備わる器官は妖怪と人間とでは若干違う。私の場合、九尾は獣耳と尻尾を自在に出せること……しかも、人の耳と瞬時に入れ換える事も出来る。窮奇は翼と多分耳と尻尾。確認できてないので尻尾も耳は保留……ちなみに九尾の主属性は炎と樹、窮奇は風と地だ。見事に水系統が無いよ。


 属性の云々はまたいつか改めて説明するよ。


 えっと…そうそう、今の私の姿の龍の説明をしたかったんだよ。九尾、窮奇と、人の姿の時に特徴が姿に出る。が、龍の姿は特徴が出ないのだ。父さんに確めたから事実なんだよ。角が生えるとか、馬の様な耳が生えるとか……何もない。


 それって何か変化あんの?って言いたいでしょ?


 有るのよそれが。九尾と窮奇とか狐と虎でしょ。耳を出していれば鼻は数十倍良くなるし、耳も同じくらい良くなる。尻尾は……何か意味あるのか今のところ不明だけどね。


 窮奇何か翼があるから空を飛べる……まだあの翼で飛んだことないけど……


 まぁ…アレだよ、何が言いたいのか…と言うとね、白龍の能力なんだけど……バリバリの攻撃向きの能力何です。生活に全く必要になりません。無用の長物ですね。


『いや、アレはアレで使えるのでは?』


 こんな文明が中途半端な生活水準の世界で要らないっての!



 …………さて、無駄話何か辞めにして、本日の……いや、人生初の特攻……


『雷でも落としますか♪』



 ハハハハハ………うん。もう自棄だ。ここまで来ると逸そ誉めたいよ? 炎に風に地に樹……それに雷に光だよ……主人公フラグじゃね? 要らないよそんなに……


『先祖から受け継いだ力だ……文句言うな。』



 誰かの悪意を感じるよ?



 半ば……いや、完全に自棄になって雷を四方に散らばって囲む飛竜達に浴びせる。雷を簡単に操れるのは、私の頭に生える小さな二本の角のお陰だ。これが有るから白龍初心者(一時間未満)の私でも操れるのだ。自然とどう操るのか知っているのは本能だろう。



『しかしな……一番厄介なのは…』



 そうだろう……他の比較的小さめ(一番デカイのに比べればの話。十分大きい)の飛竜は雷のショックで墜落していったが、大きいのは残っている。雷の電圧が低かったか、鱗に阻まれたのか、単純に雷耐性があったのか知らんが、ピンピンして転送陣の前で飛んでいた……チッ!


 まぁね、一筋縄でどうにかなるとは思ってなかったよ。中ボスってのはしつこいからね……


『こんな時には、【エネミー・サーチ】を使え』


 いや、これゲームじゃないから、現実だから。ゲーム脳はお帰りください……って、今の現状に着いていける辺り私も十分毒されてるな。


『その【エネミー・サーチ】とやらはどうやったらいいんだよ? ゲームと違って技一覧開くわけにもいかないでしょ?』


 ゲームの様に技名を選択して簡単に発動するわけでもなし……私が使った爆発系の術だって、何度もイメージを考えて固めて何度も失敗して完成させた。それを今この短期間でやれと……喧嘩売ってんのか?


『ソコは……私の加護のお陰で出来るようになるだろう……(多分)』


 今、絶対多分って付けただろ。ま、使えたら別にいいんだけど。で?いつも通りにイメージさえあれば使えるの?


『う、うむ。いつも通りで発動するだろう。』


 全く、要らぬ手間を掛けさせやがって……こっちは早く嫁さんの所に行きたいのに!


『それが敵の作戦だろう…』


 てかさ、【エネミー・サーチ】って、どっちかって言うと、索敵のイメージ何だけど……敵の弱点知りたいなら「ライ〇ラ」とか「インス〇クト〇イ」とかじゃないか?


『何故今更伏せ字? 最後のは二つも伏せて分からんぞ?』


 昨今規制がキツくなったからね 伏せとかないと…さ。


『ふむ……厳しくなったものだな……』


 技名的には【分析】でも良さそうだね。


『短くも分かりやすいな…採用。』


 採用って、神が採用すると使えるようになるとか?


『別にそんな事はない。使用者のイメージが一番重要だ。』


 長話しにまたなってるし……えぇい!こうなりゃ自棄だ。あのでっかい飛竜に【分析】!!


 イメージはさっきの2つ。HPとMP、それと弱点に種族の解説何かが目の前に出てきた……ゲーム仕様ですか。



 ー【分析】発動ー



 【飛竜(地)】


 HP499990/500000 MP100/250


 日頃は大地をその頑丈な脚と尾で蹂躙する飛竜。翼は前肢が翼に進化したもの。元は大地を歩く巨大な蜥蜴、その為長時間の飛行は苦手。しかし個体によっては長時間の飛行も可能。頑丈な鱗を纏いとても狂暴。色によって主属性が変わる適応能力に優れた魔物。


 鱗の脆い顎の裏が弱点……だが攻撃は届かない事が多い。


 主属性 地、風  弱点 打撃、氷




――――――――――――――――――――――――



 分かりやすい……か?



『ホレ、弱点も分かったのだから…』


 地と風なら氷が弱点になるの? 打撃って鱗が固いから? 顎の裏って……攻撃が届かないって……


『それはな……今の状況での弱点を教えてくれる親切機能だ。今飛んでいるだろう? 後は知らんが』


 あ、あぁ~。なるほどね……そりゃ親切だわ。じゃ、遠慮なく。




 私はデカイ飛竜の翼に集中的に凍らせた。え?お前何で氷属性の技を使えんだよ? あ、それはね、別に主属性じゃない属性でも誰でも使えるんだよね。まぁ…暴走の危険があるから使わないだけで……え?私は暴走しないのか?


 前に言ったじゃない。私は闇属性しか弱点属性が無いって……主属性じゃなくて、副属性に氷が申し訳程度に有るのですよ。だから翼とか一部分位なら凍らせる事も出来るのです。全体を凍らせる事も出来るけど、それは私の身に何が起こるか分からないのでしません。身の程を知らない驕りは身の破滅だからね。


『何故翼の一部分だけなんだ?』


 ほら、飛竜を見てみなよ白神。翼の動きが鈍くなってるよ。元は蜥蜴、変温動物である爬虫類でしょ? 進化しても多少は効果あんじゃない?


『ふむ……』


 で、さっき白神も言っただろ、飛んでいるってさ。私達白龍と違って翼を羽ばたかせて飛んでいるだろう? 私が父さんに崖から突き落とされた時、必死に羽ばたこうとしたんだけど……タイミングとかリズム感ってスゴく大事って分かったんだよね。それでさ、羽ばたきのリズムを崩したら少しは慌てるかと思ってさ……元々飛ぶのは得意じゃないみたいだし。


 案の定デカイ飛竜はドンドン高度を下げていった……何だか可愛そうでもあるけど、同情してたらなにもできない。今は考えるのは後にしようと思った。






『邪魔も無くなった……転送陣へ急げ!』


『言われなくとも!』



 転送陣に飛び込むと、景色が一瞬て変わった。


 どうやら洞窟内の様な場所に出た。もう少しマトモな場所に出来なかったのか?


『すまん……奴に阻まれた。次は返り討ちにしよう。』


 どうやらあちら側に邪魔されて違う場所に出た様だ。何て言うタイムロスだ…。場所が離れすぎていないと良いけど……どうなのさ白神?


『そんなに離れてはいない。仕方無い…試練云々言っても要られないな。咎は後で私が受けよう……直接奴の根城まで飛ばすぞ!』


 え?ちょっとまて! そう言った私の声は白神に届かず問答無用でまた飛ばされた。根城って何処だよ……







 

 属性云々は後程機会があれば…


ε=ε=┏(・_・)┛

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