婚約者フラグ?勘弁してよ…
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何だかどんどんキャラ達の暴走が制御出来なくなってきました。自分の才能の無さを痛感しています。
ハロー…。皆元気ですかー。私はあまり元気じゃない。理由?じつはさー
「と、いうわけだ。紅蓮、お前は隣国の末姫と結婚してもらうぞ。反論は無しだ!」
……はぁ…。フラグはこれだったのかなぁ…。
「どうした、紅蓮。末姫は将来絶世の美女と噂の姫だぞ、喜べ。」
アンタじゃないんだから、喜べるか!
こちとら、精神的にはまだ女なんだよ!
精神百合とか、無理だからぁ…だからと言ってBLも無いからね!…はぁ…。
「今、末姫はお前の部屋に向かっているだろう。機嫌を損ねぬようにな。」
楽しそうに笑っていやがるKY陛下…。ゼッテーいつか泣かす!
てか、何で一国の姫様をあの狭い部屋に向かわせた!
国の威信とかあるでしょ~がっ!
狭い部屋に案内しなくてもいいだろ!
機嫌を損ねるな? だって…お前が損ねさせてるんだよ。 これも嫌がらせか、オイ。
こんな時こそ、後宮の無駄にあるだだっ広い部屋の一つ位貸せよ…。
ちっ!! 気の気かねぇ…。
それにヤバイぞ、マミィは可愛い物好きだ。もしもしマミィに見つかったら…着せ替え人形にされるな…。
今更だか、今私は…この馬鹿KY陛下に呼ばれて一人コイツの部屋に来ている。多分だか、末姫の話から察すると、隣国の噂の白の国の末姫なんじゃないかな?
何でも、夜泣きもせず、笑わない、表情が乏しいとか。姫だからって社交的とは限らないし、私の前世含め夜泣きなんかしなかったよ。無表情?ポーカーフェイスなだけなんじゃないのか。それだけで不気味がられるなんて…。
どうやら厄介払いされたらしい、私も末姫も。KY陛下め、私やマミィはまだしも、他国の王族まで巻き込んだのか…。
「…陛下。」
「なんだ。」
嫌味の一つも言っても良いよね?勿論ホドホドにね?
「畏れ多くも、私が隣国の王族と婚姻を交わすのはどうかと思われます。我が国には私よりも年上の兄上達が3人もおります。何故、私に白羽の矢が立ったのですか。」
そう、上の兄が3人。しかも、この国で結婚は12歳程からなので、一番上の兄が適性だと思うのだ。
勿論例外もある。例えば親が認めた場合は何歳からでも結婚出来るのだ。実際、平均な結婚年齢は10歳。わたしもこのままだとわずか7歳で所帯持ちになるよ……。
阻止せねば!!Σ(゜Д゜)
「……いやな、先方の指名なんだよ…。」
指名?なんだよそれ。
その後はどうでも良い話だったので割愛。
「ρ(・・、)」
なんかKY陛下がいじけていたけど、どうでも良いよね~。
***********
今、私は、急いで廊下を歩いている。走っているような速さで。
「(部屋にもう着いている頃かも知れない。)」
どうにかして隣国に帰ってもらわないと…。精神百合とか…私には無理だよ!!
自己新記録の速さで部屋に着いた…。
そこで見た光景は………
「この服も似合うわね♪」
「…………」
「可愛い~! これも似合うわよ!!」
着せ替え人形にされた私と同じくらいの女の子が泣きそうな顔で固まっていた…。
うん、マミィの迫力と押しの強さにドン引きしてんだよね。
「か、母さん? その子は…」
「あら、お帰りなさい紅蓮。この子可愛いでしょ♪ 私女の子が欲しかったのよ~♪」
「勿論、紅蓮も大事だけれどね♪」なんて言ってまた着せ替え遊びを始めようとしたので、慌てて止めた。
止めたらマミィがちょっと拗ねた。事情を話し末姫さんも含めて作戦会議を始めた。
「成る程ね~。それは十中八九、私たちに対する嫌がらせね。」
「言い切ったね。でも、王族の姫を巻き込んで嫌がらせなんかしないでしょ?」
「あの、陛下ならやりかねないわね。何せ、あの、陛下何だから。」
「でも、あの、陛下でもまさか他国の王族を巻き込んだり…」
「あの、すいません。お、私母国から厄介払いされたのでアリですよ。」
「「…………………」」
「……あの、……」
あの馬鹿な無能KY陛下がっ!!
か弱い少女を嫌がらせの為に結婚させる気だったのか!本気で…許すまじあの女ったらし……いつか切り落としてやる。
「すみません。」
「あなたのせいじゃ無いわよ。」
「そうそう。」
全くだよ、なんのアホが…。
何でも、この末姫様は母親が亡くなったのを皮切りに扱いが酷くなってきたらしく、国外追放紛いな形でこの国に来たとか。
……ねえ、もしかして…この子がこの物語の主人公なんじゃね?
だって、こんなに不憫だしさ。まさに主人公だよね。なら、私は差し詰め無理矢理嫁がされた国の王子な役割なんだね。よくいる苛めたりするヤツ居るよね。私は苛めたりしないからね!
…でもさ、これで他のハーレムフラグとか面倒臭いフラグは回避出来るかも♪
この子が主人公なら。それに、愛され、溺愛フラグが建っている弟の大雅が居るから更に回避しやすくなるよね?
「あら、お茶菓子が切れた。紅蓮、私はお茶菓子を持って来るから、彼女と少し待っていてね。」
ちょっ!! マミィー!! こんな状況で二人っきりにしないでぇ~。何を話せば良いのか分かんないから!!Σ(゜Д゜)
思うがままに書いているこの物語のは何処まで行くのか自分にも解りません。
( ̄▽ ̄;)
紅蓮はこのフラグを果たしてへし折れるのか…