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誰の思惑か

 お読みいただき感謝感謝です。m(__)m


 今回は謎の声と対峙……



 白……真っ白………私の一番嫌いな色。


 髪の色……肌の色……生まれた場所がよくなかったのか……私の嫌いな色……あ、でも、今は違うか。肌はそこまで白くない。日焼けもしないけど。



「ここ何処よ………てか……誰?」


 一面真っ白な部屋のこれまた真っ白な椅子に座る白い髪の長髪の男性が居た。目まで白い。ホントに白づくしで目がチカチカしてきた。


『神に向かいそんな事を言うか……ふ、度胸が有るのか……』


「え?……髪?それとも紙?」


『神だ馬鹿者。うつけか?それとも道化のふりか?』


 さっきまで白の国の一室に居たのに…いつの間に移動したんだ?いや、それよりも……コイツ誰だよ…神だって? ハッ!


『お前今あからさまに私を馬鹿にしただろう』


「うん。」


『………』


 正直に答えたら黙りだ。何がしたいのよ……分かってるよ…私が悪いってさ……


『自覚があったのだな…』


「何でも良いから本題を言いなよ。こっちは早く嫁さんを探さないといけないんだから。速攻で終わらせたいんだよ。」


『ふん。昔から変わらんな……分かった。では早速本題だ。私は一応神々を最高神亡き後束ねる者だ。私は今非常に困っている。』


「他の神々が言うこと聞かないとか?」


 そんな訳けないか……


『全くもってその通り。』


 ………そうか、神々も十人十色なわけだ……何か大変そう……コイツも苦労してんだな。胃穴でもそその内空くんじゃないか?


『オホンッ……話の続きだ、この神々が色々な世界でやりたい放題で困っていた。』


 困っていた……ねぇ、いた(・・)って事は過去形か?


『そうだな、過去形だ。ある一人を除いては…な。』


「その事に何の関係………側室舞子のバックに居る神様?」


『そうだ、あの者だ。しかし、とある神があの愚か者と賭けをした。』


 嫌な予感……賭けをしたって私らの事が関係しているんでしょ、どうせ。


『分かっているなら話が早い。今から少し前、お前達の両親に追い詰められたあの側室が手も足も出ない状態に追い込まれてな……王手をかける所まで行ったのだが…少し邪魔が入ってな。』


 その邪魔をしたのか……アンタが愚か者と言う神様なんでしょ。ん?ちょっと待てよ、なら嫁さんを何処かに拐ったのは……


『その愚か者だ。奴は決め事を破った。「我々神が直接手を出すことは禁止」だったのだかな。』


 それって、ルール違反だよね……で?何でアンタが出てきたのさ。


『それは簡単だ。決まりを守らぬのなら審判者からペナルティが有るのだ。』


 さっきまでカタカナ使わなかったのにいきなり使うなよ……てかアンタ……私の心の中読むなよ…


『お前が口に出さないからだ。で、話を戻すぞ。』


 アイアイサー…


『投げ槍だな…真面目にやらんか。お前の嫁を助ける手立てを授けよう。』


 それって私に何らかの副作用でも有るんじゃない? そんなのイヤだよ。


『そろそろ声に出さんか……副作用はない。だが、賭けだ。』


 アンタら賭け事が好きだね。神様ってのはよっぽど暇なんだね。口で喋るより早いし良いじゃん、めんどくさい。


『……オホンッ…さて、賭けの内容だか…』


 スルーかよオイ。目が泳いでるぞ……


『藍苺の場所まで案内してやる。だが、我らは基本人に手を直接貸すことが出来ない。』


 そりゃそうでしょ。神様がホイホイと手を貸したら面倒事が増えるだろ……


『ふぅ……お前のように考える者がもう少し多ければな……』


 ハイハイ……ほら、本題に戻りなよ。


『ん。それでな、お前は試練を受けなければならない。』


「神様ってのは試練が好きなの?」


 大体の神様ってのは試練を人間に課せる。それで合格したものは良いが、失格になったものはそら恐ろしい末路を辿る者もいる。


 白い髪の神様は腕組みし、威厳たっぷりな面持ちでこう言った。


『試練が終わるまではお前に私の加護をつけよう……だが、もし……失敗すれば……』


「藍苺の命はないとか止めてよね。」


 白い髪の神様はとても侵害だ、といった顔で私を見ると…


『私を暇潰しで人間を弄ぶ神と一緒にしないでくれ。まぁ…昔は無慈悲だったかもしれない。が、神も幾分は学ぶ事もある。お前達のようにな。』


 は? 私達が何なんだよ。ごめん、もう少し噛み砕いて話してくれない?私の頭はそんなに良くないんだから。


 そう言うと白い髪の神様……面倒だから白神でいいや、その白神が呆れた様な目でこちらを見る。


『お前は……いや、その話は追々話す。それより試練だ。』


 追々ってのは今度また会うって事だよね……面倒だから嫌なんだけど……


『そう言うな。こちらも暇なんだ付き合え、暇潰しに。』


「オイ、今のが本音だよな?」


 白神は「フフン(ニヤリ)」と笑いながら明後日の方向を向く。それって肯定だよね?


『(しかし…白神か、久方ぶりに聞く名だな)』


 何か考えているような白神だが、私も時間が惜しい、早く話を終えたい。


『それもそうだな、何時までも時間を潰すのは得策ではないな……だが安心しろ、この空間は時間は流れていない。元の場所の時間は止まっている。』


 で?説明続けて。


『そんなに複雑なものでもない。至極単純だ。本物を見抜け。それだけだ。』


 詰まり、本物の藍苺を見つければ良いわけだ。嫁さんを見分けて当たれば……


『お前に私の加護を永久的に与えよう。』


「要らない。」


『少しは悩まんか!』


 だって加護とか面倒事の素だよね。国から狙われたり…権力者に狙われたり……逆恨みされたり…良い事無さそう……


『……確かに……古来より加護を授けた者は極めて短命か波乱万丈な人生であったな……』


 顎に手を当て考え込む白神。オイ…良いこと無いだろそれ。みんな迷惑がってたよきっと。


「そんなの要らないから嫁さんを探しに行かせてよ。相手神なんだろ? 早くしないと何かあったらどうすんの? その神が幼女趣味ならさぁ!?」


『まぁ……それは無いから安心しろ。あ奴は年上好きだ。』


 神にも色々あんだね……


『そうだな……さて、そのあ奴だが、試練のあいだ邪魔をしてくるだろう。直接的な攻撃は私の加護で効かぬ……があの愚か者は人の弱味を握る事は得意だ……気を付けよ。』


 ふぅーん……なら私なんて一溜まりも無いでしょ。だって私は……


「劣等感の塊の私に太刀打ちなんか出来やしないよ。人選ミスだね。私は今まで誰にも本心を晒したことなんか無い、ずるいやつなんだよ……藍苺にも……前世のジンにも……自分に不利なことは分厚い面の皮で隠してた。それが!……それが神様に何て勝てないよ……」


 何時も隠していた。どんなに親しい友人にも旦那のジンにも……転生した藍苺にも……人の事は偉そうにアドバイスする癖に…自分の事は棚にあげて…


『そうだな。だが、それほど正直な人間がそんなに居るか? 私は何年何億と永い時を幾星霜いくせいそう見てきた。そんな正直な人間は極希にしか居なかったぞ。』


 そう? でもさ…


『ふっ、弱気とは……それでは藍苺は死ぬぞ。なにしろお前達の言うフラグとやらが建ったぞ。それも死亡フラグとやらがな。良いのか?』


 呆然となった。死ぬ?また?ジン…違う、藍苺が死ぬ? また私は…守れない…


 違う、守れないとか守るとか関係無い。絶対に死なせない。私の目の黒い内は。


『あまり悩まないんだな…』


「悩んでどうする。悩んで解決するなら私は何年も悩むよ。けどさ、この問題は解決しない。解決しないどころか、最悪な結末になる。そんなの私は嫌だ。」


 その様子を見ていた白神は少し考えるような素振りをしてからこう言った。


『フラグとやらをへし折るのだな』


 何処か楽しそうに聞いてくる白神に少しイラッ☆ときたが、何とかスルーする。


『良いだろう……試練を見事乗り越えたなら加護以外にお前に贈り物をしよう。そんなに嫌がるな、それほど正直な顔をするな。心配するな、狙われるようなことはしない。それよりも、役に立つだろう…』


 自信満々に述べた白神はフフンとまた腕組みした。


「……まぁその事は後で話すとして、色々聞きたいんだけど」


『何だ? 時間は良いのか? 如何に止まっているにしても、焦りは無いのか?』


 確かにその意見は最もだ。でも今は不思議と落ち着いている。落ち着きて居ないといけない。


『で、聞きたい事とは?』


「母さん側の神と側室舞子側の神について少し。それと……何で私達だったか。」


 質問内容を言うと白神は真面目な顔になり…


『話せるところまでならな。先ず、何故お前達なのか……それは簡単だ。この世界を創る時にちょうど良さそうな魂が無かったからだ。愚か者は声を吹き込み、重要人物のモデルにもなった魂だからな、丁度良かったと言っていたな……私が気付いた時には……あの事故が起きていた。』


「なら、あの事故は……その愚か者が起こしたの?」


『一概には言えないが、そうと言っても良いだろう。恨むか?奴や私を』


 恨むか?何て聞かれて「うん」と言えるわけ無い。それに恨んでいるかと聞かれると…正直分からない。


「分からない。多分ちゃんと理解できていないから……でも、もうひとつ聞きたい。」


『何だ?』


 断片的な記憶を取り戻してから気になっていた……


「子供は……シュウはどうなったの?」


 勿論死んでしまったことは分かっている。


『あの事故で死んだ者は割り振られた世界に転生している。もうお前の知る子供は……』


 居ない……と。やっぱりそうか。


『だが、お前を案じていた。最後までな。良い息子を持ったな。』


 私には勿体ない良い子だったよ。そうか、恨まれてなかったのか……シュウ…


『(親の情とは……興味深いモノだな)』


「………それで?」


『ん、ああ、麗春側の神は少し抜けているお人好しだ。側室側の神は狡猾……だが考えが今一足りない所がある。衝動的な行動が多いな。』


「ああ、確かに……今までの騒動は側室舞子が仕掛けていたにしても、今回の嫁さん拉致を自分でした辺り……考えない所は有るみたいだね……


 頭脳派じゃない私に言われたら終わりだろ……ねぇ?


『(言う程お前は頭は悪くない……だろ?)』


 ふんふん……さてさてどうしたものか……


『それにしても、記憶が戻っているのだな…ジンの事も思い出しているのか……』


 ジンが藍苺として転生しているなら、死んでしまったのだろう?


『ん。そうだ。さぁ、話は粗方終わった。助けに行くがよい。気をつけてな。』


 神がそんなに人間味があって良いのかよ。それじゃぁ損するよ……


『お前に心配されるほど耄碌してないわ……さぁ、行け!』



 白い部屋が霞んで行く……まるで……ダメだ言葉に出来ない。そうそう……白神よ、私は別に他人の白は嫌いじゃない。自分の白が嫌いだった…少し違うか、好きになれなかった。ただそれだけ何だ…


 けどさ…


『何だ?』


 白い壁は目が可笑しくなるから優しい薄いパステルグリーンとかにした方が良いよ。てか次までにはしておいて……





『神に向かって模様替えしろと……全くお前は変わらんな……』





 そんな事を白神が言っていたなど私は知るよしもなかった。







 次回か投稿は遅くなります。m(__)m

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