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面倒事は要りません

 お読みいただきありがとうございます。m(__)m

 ハローハロー……。未だ前世の記憶が曖昧な紅蓮コウレンだよ。


 ……うん。分からん。



 もうね、あれだわ。考えるの今だけ放棄する。考えすぎってのも大変だし、何より疲れる、面倒……うん。


 王宮の庭を散歩して、変態(改心?)がいた。そんでなんやかんやあって、記憶が少し戻って…で、考えるの放棄…今ここだ。


 何か気分も優れないから部屋に帰ろう。兄上達まだ寝てると思うけど、仕方ない。本当は兄上達が出ていくのを見計らって帰ろうかと思ったんだけどさ……仕方ないよ。



 で、戻ってきました~借りてる部屋。未だ兄上達は夢の中…。只今の時刻もうすぐ6時……まだ起きないだろうさ。夜更かししたんだからね。


 何して暇を潰そうか……確か朝食は7時頃、それまでの一時間は何をしていよう……あ、そうだ、アレを作ろう。


『主様? 糸を取り出してどうするのです?』

「ん?ん~~、ちょっと嫁さんにあげようと思っていたんだよね~プロミスリング」


『ぷろみ……ん?』


 片仮名に弱い兎天を後目に材料を用意する。プロミスリングと聞いてピンとこない人はミサンガと聞けば納得するんじゃないかな?


 刺繍糸で作る帯状の組み紐の一種だ。コレを私は嫁さん、藍苺ランメイにプレゼントしようかと思っているのだ。まぁ、アレだ、貢ぎ物だ。


 ただし、普通のプロミスリングではない。色んな事を考慮したまじないを施した立派な防具だ。けど、見た目単なるアクセサリー……きっと相手は見くびるだろう。それに、


「(嫁さんに悪意をもって近づく輩は容赦しねぇ……)」

『(あ、主様……)』


 どんなのろい……いやいや…まじないを掛けようかな。それに柄もどうしようかな?


「ん~…先ずは作ってみよう。柄はそれから考えよう。」


 先ずは勘を取り戻すために作ってみよう。何個か作って出来が良いのをプレゼントすればいいか。今は暇を潰すのが目的だし。


 家に帰ったら何を作ろうかな……味噌が有ればシソ巻きでも作るんだけどな~…アレって市販のは辛いんだよね。お母さんの作るシソ巻きは甘めで美味しかった。あんまり食べなかったけどね、私シソ苦手だったし……。でもフト、食べたくなる味なんだよね~素朴でさ。


 食べ物の話してたらお腹減ってきた……。でも間食はしない。太るとかじゃなくて、単に面倒なだけ。


 さてさて、プロミスリング作りますかね~。今回は菱形模様にしようかな? 菱形模様の方が斜めにの模様の表巻きよりも簡単なんだよね……形を保つのが。私的に何だけどね。基本よりこっちの方が慣れているってのもあるんだろうけどさ。



 、ここの世界に前の世界に有ったような刺繍糸は無いんだよね……。だからちょっととある妖怪から糸を拝借しているんだよね……ん? 何の妖怪だって?…………蚕の妖怪です。蜘蛛の妖怪からも貰うけど、今回はシルクです。


 ふぅ……大体一本、腕に一巻きする長さ(個人差もあるけどさ)を作るのは一時間ミッチリやれば出来ることは出来る。飽きるんだよね、同じ事しているとさ。


 みんなは早いって言ってたよ。嫁さん何て「機械かよ…」って呆れていたし。


 失礼な……。人間では無いけど、歴とした「人」だよ。まぁ、からかって言ったのは分かってるから何も言わなかったけど。


 に、してもさぁ。母さん達はいったいどう側室舞子と決着着ける気なんだろ……全然思いつかないんだけど。頭良くない私にはサッパリだよ。


 まぁね、母さん達の事だから多少強引な手をとるだろうとは思うんだけど……具体的な事となるとサッパリ浮かんでこないんだよね。母さんが決着着けるって言っているんだから着くとは思うけどさ、何かそれで全てが解決するとは思わないんだよね~。


 それよりも、あの呪いをどうにかしないと。このまま続けばもっと死者が出る。それにしても、他の者達は呪いが発症してから何日間症状が出ているんだろ……嫁さんは半日で改善したけれど、人によっては何週間…酷い者は何ヵ月か前から症状が出ていた者も居るのではないか?


 う゛ん゛~~…。私は聖人ではないけど、コレは同情する。マジでフザケンナ…だろう。




 考えなからも手は動かしていた。なかなかの出来だ。コレなら嫁さんのプレゼント候補に出来るかな……いや、辞めとこ。だって、さっき考えながら作ってたし、何より内容がプレゼントを作る感情じゃなかった。こんなの貰ったら嫌だろう?




「まぁ、暇潰しにはなった。」

『すぴー……すぴー…』


 兎天はまたも眠くなったのか私の背中に頭を預けて眠っていた。後ろに居るので撫でられない……。


 に、してもホントに兎天は朝に弱いんだね。つい最近まで雛鳥として早起きなんかしたことなかったから慣れていないんだろうけど。


 何しろ兎天は私の眷属になったのがつい昨日の事なのだ。眷属になる前にも会ったことはあった。けど、私せ生活基準に合わせるのは大変だろう。まだ子供だしね。


「本(にん)はもう一人前って言ってるけど……」


 私から見たら必死に背伸びしている様に見える。何だか微笑ましくてさ。可愛いんだよね~妹分みたいな感じに。



 さてと、そろそろ終わりして片付けよう。兄上達もそろそろ起きるだろう。何より……方向転換して兎天を撫でたいじゃない?











「スイマセン紅蓮さま……コレはいったいどう言う状況でしょう?」


「寝台を占領されたので、床で寝てました。」


「いえ、そうではなく……何故彼らがここに?」


「懐かしく思い、訪ねてきたのでしょう。ですが夜も遅かったので寝台を貸しました。」

『(実際には貸たのではなく押し付けたの方がしっくり来ますよね……最終的には放り投げましたし……)』


 うん。兎っ天~♪余計なことは言わないの~。分かった?


『(イエッサー……)』


 只今の時刻、7時。状況は混乱。そんなステータスが見えるだろう啓璋さん、こちらこそご免なさい。こんな状況予想していなかったでしょう?


 こんな状況、それは言わずもなが、人の寝台で寝ている兄上達の事だ。私を起こしに来たのに黄の国の王子達が私の部屋にいるのだ。そりゃ驚くし混乱もするよね。


「…そうですか。でもおかしいですね……毎朝黄の国から来た女官に確認を取るんですが……」


 あ~…そりゃイガグリ贔屓な女官達だからね。忘れているか、故意なのか知らないけど職務怠慢だよね。


「あの国の女官は贔屓で差が出ますから。兄上達を贔屓していた者達は国に残ってしまったのでしょう。」


 まぁ、あんな状況になってまで着いてきてくれる者は何人いるか疑うけどね。何せ母親達がもう力を振るえないのだから……。


「そうですか……ならば、朝餉はご一緒でも良いでしょうか?」


「それは兄上達の意見を聞いてください。」


 ホントは嫌だけど、変に断ったら後が大変だろうし。でも内心は静かに朝食をとりたい。そうだ、嫁さん達の朝御飯大丈夫かな……あのメンバーだと果てしなく不安だ。やっぱり誰か料理出来る人でも雇った方が…イヤイヤ、何かと有りそうだからそれは無しだな。やっぱり誰かに料理出来るようになってもらうしかないか……。


「えっと…兄上達を起こしてもらっていいですか? 私は身支度致しますので。」


「分かりました。ですが、お髪は私が結いますよ?」


 普通の王族は髪も結ってもらうし、服も用意してもらって、着させてもらうのが普通なんだろう。


「いえ、いつも自分でしているので大丈夫ですよ。それよりも、三人も起こすのは大変でしょう、どうかお気遣いなく。」


 そう断りを入れて用意された着物を着る。今日は……藍色一色の着物だ。昨日のよりも少し濃いめの色で、嫁さんが着たら似合うだろう。あ~…嫁さんに早く会いたい。そんで、ご飯作って食べさせたい。嫁さんって作った料理を美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があるんだよね。笑顔も見たくなるからまた美味しい料理を作ろうって思えるんだよ……。早く昼になって嫁さん来ないかな……


 鏡を見ながら身嗜みを整える。昨夜は途中から壁に背中を預けて寝たから変に癖が着いていた。けれど手櫛で整えると直ぐにいつもの真っ直ぐな髪に戻った。ふぅ、簡単で良かった。嫁さんなら一時間鏡と睨めっこになるとこだったよ。


 そう言えばさ、嫁さんの組み紐と間違えて藍色の組み紐で髪結ってたんだよね~。て、事は嫁さんが私の組み紐(紅)を使っているのか? いや、その前に…嫁さんちゃんと爆発ヘアーを押さえられているのかな? 毎日のブローは大切なんだよアレは。ぶきっちょな嫁さんが果たしてブロー出来るかな……不安だ。イヤイヤ…いつかは自分で出来るようにならなきゃいけないからコレは良い練習になるのでは……爆発してないことを祈ろう…(´・ω・`)




「紅蓮、昨夜はすまなかった。いきなり押しかけて…」

「悪かったな…」

「スイマセンでした紅蓮…」


 え? なにこれ、何でそんなに素直なの?てか、いつ起きてきたし……。


「いえ、積もる話もありましたからね。」


 適当に流す。王は間者経由で話の内容は知っていると思うが、一介の侍女の啓璋さんには言わなくてもいい事だ。


「殿下方、今後はこの様な事はお控えください。何かあってからでは遅いのですよ。ご自愛ください。見張りは常に居りますが、万が一の事もあります。」


 何かあったら国際問題に発展するだろうし……何より、黄の国の宰相は悪知恵がはたらくので厄介だしね。付け入る好きなんか相手に与えた日には……


「スイマセン啓璋さん、兄上達も反省しております。今後はこの様な事はしないでしょう。」


 もしも今後この様な事があったら庇わない。てか、別に庇っているわけではない。このまま本当の事を話せば、厄介この上無いからだ。朝っぱらから変態ロリコンもとい、王の兄には遭遇したのでもうお腹一杯だ。面倒も厄介もお昼に遭遇すると思うので朝方はもう要らない。


「分かりました。今後はお気をつけください。では、朝餉は陛下達とご一緒にお取りになることになりますので、食堂の方にご案内致します。」


 






 食堂に行くまで兄上達は借りてきた猫状態になっていた。そんなに緊張するもんかな……いや、悪知恵が私も最初は緊張したもんだしね。つい昨日の事だけど。


「ところで啓璋さん。昨日の四人組はいないんですね……静かです。」


「あの者達は……」



   啓璋さんの回想入りますよ~






『さぁ!待ちに待った紅蓮様の寝起きをご覧になれるわよ!!\(^o^)/』

『はい!どんな可愛らしいお顔なんでしょう♪グ腐腐腐腐…(ノ´∀`*)』

『何者も寝顔が一番可愛いものですからね~( 〃▽〃)』

『さぁ、私たちの萌を堪能いたしましょう!(≧∇≦)』

『『『もちろんよ!(*^o^)/\(^-^*)』』』


『貴女達は今日はお休みです。(こんな状態で連れていくわけにはいかない……)


『『『『そ、そんな!!Σ(´□`;)』』』』




    以上回想終了。






「……いつもお疲れ様です。」


「いえ、いつもの事ですから。」


「(え?それでいいのか!?)」

「(じょ、女性って怖い……)」

「(…紅蓮……頑張れよ)」



 アハハハ……四人組よ、自重しろよ。仕事はしてるけど視線が気になったのはその所為か……


 嫁さんに気を付ける様に言っておこう。嫁さんの可愛さにセクハラ何かしそうだし、あんな風なかしましさはきっと苦手なんじゃないかな……笑って流せない位不器用でもあるし……


 それに何だろ……藍苺を独り占めしたい……そんな気持ちが確かに心の何処かにある。そんなんじゃダメなのは分かってる。原作での死亡原因の大半は『藍苺のこ孤独の所為だ。『紅蓮』しか彼女には親しい人は居なかった。だから、彼女は『紅蓮』の死に耐えられなかった。


 だから、藍苺には私以外の親しい友人を作るのは死亡フラグのへし折りに繋がるので万々歳なんだ。ちょっと寂しいけど……


 藍苺が生きていけるのなら私は笑っていよう。









 上の空で食堂までの道を歩いた。気が付けば到着していた。どうやらまたも私の悪い癖が出ていた様だ。私も無警戒で呑気なモノだ。この癖を直さないと……


 ちなみに、ここ、白の国では朝食は必ず家族で取るのが日課らしい。王族にしては珍しい。


 普通の王族は軽めの朝食を各自部屋で食べるのが一般的らしい。





「おはよう紅蓮。良く眠れたか?」


「おはよう御座います、白の王様。」


「うむ。昨夜の事は聞いた。黄の国の王子よ、これからは気を付けよ」


「「はい……」」

「すみませんでした。」


 食堂に入って早々白の王に挨拶された。無難に返したが、良く眠れた云々にはノータッチだ。どうせ知っているだろうし、蒸し返すとまた面倒になるから。


 食堂の大きなテーブルには白の王族の皆さん、それに側室舞子とイガグリ、それに見たことの無い緑の髪と目の少女が座っていた。側室舞子ご居るのは何となく予想はていたけど、誰だろこの子。私より1~2歳年下に見える。多分6~7歳だと思う。


 それにしても側室舞子はちゃんと兄上達の面倒を見ていないのだろう。勝手に、半ば強引過ぎに連れてきたのに朝部屋から居なくなっているのに心配はしないのか?


 心の底から心配では無くとも、ここは白の国。他人の目は気になる。心配なフリでもするはずだ。なのにしない。もしかしたら、様子を離れたところから見ることが出来るようにしているのだろうか…


 確か、私が一人で危ないとかそんな理由で召喚したよね……コレはいつも監視されていると思ってもいいのかな?



「まぁ、何はともあれ…朝餉にしよう。さぁ席に」


 私が案内された席は側室舞子から一番遠い……何故か王子(白の国)と兄上(雷ちゃん)に挟まれた席だった。





 何が起きるかな?


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