晩餐は危険な香り?
白の王様一家キャラ破壊……の巻?
お読みくださった皆さまありがとうございます。
侍女四人組(漸く兵士を連れて戻ってきた)に着物をひん剥かれ悪ふざけを啓璋さんの雷で事なきを得た紅蓮で御座います。ハァ…今から晩餐に行くんだけど、正直疲れております。勿論侍女四人組のお陰で御座います。
「無理矢理ひん剥かれたのは初めてですよ……」
「まぁ、紅蓮様はご結婚されているではないですか!」(ワクワク)
「そうです。藍苺様とアンナコトヤ」(ドキドキ)
「ソンナコトヤ、コンナコトモ……しているのでしょ?」(ニヤニヤ)
「キャー♪紅蓮様ダ・イ・タ・ンで、御座いますね」(ワイワイ)
「8歳の子供に何をさせているんですか…妄想は結構ですけど、私を無断で使わないでください。あと妻もダメです。」
「「「「キャー♪独占欲♪(≧▽≦)」」」」
「貴女達…妄想はその辺にしておきなさい……」
何処の世界でも女性は変わらないものなんだね……ハァ……。
ただいま長い長い廊下を移動中で御座います。勿論あの女官は兵士にパスしました。独房に入れられるのでは?
まぁ、また何かあるといけないので王の許可なく面会は出来ないようにしているらしい。あと、王達家族は私をかなり心配しているようで、食べずに待っているとか……スミマセン……帰っても良いですか?
だってそんな時に悠然と入っていくなんて出来ないよ。そんな度胸ありませんって。
……けど、やっぱり訓練と実戦は違うね。あんなに攻撃食らうなんて……やっぱり私は前衛向きじゃないんだね。今後は長所を伸ばしつつ、短所も改善していかないと…。やっぱり嫁さんとは違う特訓メニューにしないとダメだね。仲良しこよしじゃ強くはなれないか…やっぱり。
「紅蓮様、本当にもうお加減はよろしいのですか? 傷痕が残っておりますよ。」
そう、やはり傷痕が残った。あの小太刀には「妖殺し」の呪がかかっていた。治りが極端に遅いのはそのためだ。しかも、この「妖殺し」の呪はあの宰相のバカ息子達の兄の方が持っていたナイフに掛けられていたものよりもずっと強力なモノだった。並の妖怪なら死んでいた。
本当に両親から受け継いだ妖力の高さには感謝します。でもこの傷あと数日は治らないね……嫁さん達には内緒にしとこ。だって心配するし。
「あの小太刀には強力な呪いが施されていました。その所為で治りが極端に遅いのです。命に別状は無いので大丈夫ですよ。」
「本当に妖怪なんですね…」
「人間にしか見えませんよ?」
「可愛い子供にしか見えません!」
「もしや、お姿を変えているのですか?」
「貴女達もいい加減になさい」
物怖じしない侍女四人組。啓璋さんがたしなめるも効果はあまりない。それにしても珍しい。妖怪がここまで怖がられないのは。人間達は恐怖の対象として妖怪を見ていることがザラなのに……
「……怖くはないのですか?」
「「「「可愛いは正義です!!」」」」(ドヤァ)
ここまで言い切るとはいっそ清々しいよ。前世の友達ミケと気が合うだろう。そういやミケ、元気にしてるかな……最後にあったのは……あれ?いつだった?
まぁ、いいか。にしても、ここまで怖がらない人間は嫁さん以来だね。
「さぁ、話もそこまでになさい。食堂に着きましたよ。では紅蓮様、どうぞ後ゆるりと…」
「「「「行ってらっしゃいませ」」」」
大きな扉の前に着いて早々啓璋さん達侍女の皆さんはお辞儀をして送り出す。何もそこまでにしなくてもって思うんどけど、それも仕事の内なんだろう。けれど、中身は傅かれるのに慣れていない日本人です。反射的にしてしまうのです。
「ご丁寧にどうも。ではいって参ります。ここまでありがとうございます。」
日本人は反射的にお辞儀を返してしますと思うんですよ。私だけですかね?
そんなお辞儀を返した私に侍女の皆さんはポカーンとした顔で呆けている。するとやはり立ち直りが早い啓璋さんが、
「私どもは侍女で御座います。紅蓮様は私どもにその様に礼をせずとも…」
やはりこの侍女の鑑、啓璋さんは納得いかないようで……けどね、私は今はただの紅蓮なんです。嫁さん…藍苺がお姫様だったのは分かるけど、その旦那の私はただの一般人なんですから。
「私はもう一般人ですよ。客人として扱われなければ、貴女方の方が地位が高い。」
そう、王宮に勤める者は総じて貴族の出だ。侍女よりもっとしたの下女や下働きのものを除けば貴族だらけ。王妃付なら尚の事貴族の地位も上だろう。
「それに何より、貴女方が私を妖怪と知っても嫌な顔をせずに接してくれました。そのお礼も含めてです。」
たとえ腹の底では妖怪を嫌っていたとしても、顔に出さずにいてくれたのは感謝している。それは本当だ。
妖怪に向けられる悪意ある眼差しは恐ろしかった。あの黄の国脱出の時の私や母さんが妖怪と露見した時の周りの人間達の眼差しは……怖かった。嫁さんは気づいてなかったようだが、気付かなくて正解だった。まるで汚物を見るような目だった……
だから表面上でも普通に接してくれるのはありがたいのだ。
「では、これで。」
もう一度お辞儀をして食堂へと入っていく。またもポカーンとしている侍女の皆さんはハッと我にかえったのかこちらにお辞儀を返してきた。
うん。やっぱり教育が行き届いているんだね。
そしてやって来ました……晩餐に。重たい空気が立ち込めた、ここは天外魔境か伏魔殿ですか? それとも、どこぞの瘴気立ち込める地下に封じられた魔界ですかね?
こんな空気で食事なんか出来ないよ?
こんな雰囲気で世間話なんてふらないだろうと高をくくっていた私。
「して紅蓮、怪我の具合はどうだ?」
見事に打ち砕いてくれました王、悪い方に。
「妖怪なのでもうすでに治りました。」
傷痕がまだ残っているなんて言いませんよ。マミィに報告されるからね。
「そうか、で? 詳細を教えてはくれないのか?」(訳、お前の知っていることを教えろ)
はい来た、長くなる話題。詳細を教えろって言われても、私自身そこまで詳しくは知らない。それに、メンド……説明って苦手なんだよね。
……面倒って思った瞬間王妃様の背後から黒い靄が――オーラとも言う―――が、立ち込めました。目の錯覚だと思いたいですね~。
「あなた、先ずは皆の自己紹介からでしょ?」
思わぬ助け船……王妃様ありがとう。今のうちに考えを纏めておこう。
「ん、それもそうか。俺の事は先に名乗っていたが、一応もう一度名乗っておこう。俺の名は狛李だ。(今自己紹介しとかないと俺の名前は忘れられる…)」
そう言えば容姿を説明してなかったよね。白の国と付くから王族の皆さん髪が白っぽいです。どっちかって言うと、銀色だけどね。私の前世の髪の色の方が白だった。目は髪よりも銀色。王様は髪を伸ばすのが通例なのかかなり長い髪だ。キリッとした目鼻立ちの中々の強面なナイスガイ?だ。
威厳たっぷりに白の王狛李様が自己紹介した。それに続き……
「一応王妃をしています。玉葉です。良くある名前だから覚えやすいでしょ?」
王妃様はマミィと同じで外見だけで年齢が判別できない。きっとあと何十年たっても変わらず若々しいのだろう。ミルクティーの様な色の癖のない髪に水色の澄んだ目の理系?美人さん。
朗らかにそう言った王妃玉葉様。玉葉って名前はそんなにありふれた名前なのか……知らなかった。
……いやいや、それよりも一応王妃をしてますって……まぁ、私には関係のない話だね…触らぬ神に何とやらだし~。
「…俺は第一王子の狛斗だ。……(ギロッ)」
現在進行形で睨んでくるのは、第一王子で長男の狛斗王子だ。最初ハクトって聞いたとき白い兎が跳び跳ねてるイメージがわいたのは秘密だ。
見た目は髪と目は父親似だけど、顔の作りは母親にの目付きの悪い理系?美形……もう少し眉間の皺を減らせばモテるよ。いや、もうモテているだろうね。
てか、何故に睨まれているのでしょうか? やっぱりあれか? 妹の婿のクセに晩飯に遅れてきたのが気に入らないのか? まぁ、晩飯お預けでいたんだし、怒るのも無理ないかも。
「(ホントにコイツ男子なのか…?)」←(見つめているだけ)
「お初にお目にかかります。一の姫、鈴雛です。」
長女の一姫は両親の良いところをミックスしてある将来期待の美人さん。私は何とも思わないけど、さぞさモテるだろうね。銀色に見えるほどの薄い水色の目、と白に近い銀髪だ。どちらかと言うと父親似……兄の第一王子と同じく見られております。
「(睨まれてはいないけど、何か視線が刺さる…)」
「(…本当に女子に見えますね……)」
視線が四方から刺さる……悪意がある訳じゃないみたいだけど、正直勘弁してください。
「そしてこの一番のチビは…」
王様の膝の上に持ち上げられた小さな子供……多分一番下の…
「柏樹です義兄上。」
元気一杯のオチビさんは王様をそのまま縮めた様な程似ている。生き写し並みに似ている。けれど子供特有の明るさがあるのと強面が抜けてるので王様に似ていると判断するのが一瞬遅れた。大雅とはまた違った元気のいい子供だ。
「これ柏樹、はしゃぐのは良いですが行儀を忘れてはいけませんよ」
鶴の一声ならぬ王妃様の一声でオチビさんは大人しくなったが、キラッキラした眼差しでこちらを見ている。やめてくれ…そのキラッキラした顔で見ないでくれ……眩しいから。
「皆さまご丁寧にどうもありがとうございます。私は紅蓮にございます。以後お見知りおきを。」
こちらも名乗るとポカーンと……何なんだろこのポカーンってのは流行ってンのか?
みんなしてその顔をされると私がドコかで何か間違えたんじゃないかと思ってしまうだろ。あれ?私の自己紹介どっか可笑しかったか?
えっと、気を取り直して白の王家の皆さんの年齢でも見ていこうかね……白の王様は大体30代前半辺り出はないだろうか。一番上の王子がたしか14歳だったはず……なら最低でもそれくらい。王妃様もそれくらいなのだろう。もっと若く見えるけど……。第一王子が14歳で、一姫が二つ下の12歳で、一番のチビは…いや、第二王子が、5歳のはずだ。そうだよね、5歳ならあれぐらいやんちゃなんだよね……。
前世含めて子供らしくない子供だッたな……ごめんよお母さん…可愛いげのない子供で…。
「しっかりしているのね。柏樹と3歳程しか離れていないのに…。麗春の躾が行き届いているのね……」
いえいえ王妃様、確かにマミィの躾は厳しいですが、元が成人しているから多少の落ち着きもあるんですよ。子供なんて元気一杯で良いのですよ。私みたいに落ち着いているのは不自然何ですからね。
「子供の頃の朱李と麗春を思い出すな…。二人もドコか大人びていた。」
そりゃ王様、二人とも当時の精神年齢二十歳越えてますからね。大人びているんじゃなくて大人なんですよ中身が。初対面が何歳だったか知らないけど……。
「そうですね。紅蓮は父親似ですね。髪の色はお母さん似ですけど。」
「うむ。いい具合に似たな。当時も初めは女子と間違えた程だ。」
父さんに似ている私も女顔ですね、分かります。大きなお世話じゃ! あ、でもこの二人私の両親と顔馴染みなんだよね……恥ずかしいエピソードとか知ってるなら是非とも教えてもらいたいな、父さん限定で。え?母さんの話は聞かないのか? 命が惜しいから聞かないよ。
「黄の国でも女子に間違えられる事が多くありました。迫られたことも幾ばか……お恥ずかしい。」
「(な、何だと! 誰だ!誰なんだ!俺の義息子に手を出したヤツは!!)」
「(まぁ、流石は朱李さんの子、魔性の色香でもあるのでしょうかね?)」
「(え? ……男にか!男に迫られたのか!?)」
「(あらまっ! これは美味しい話ですわ♪ 早速あの方にもお教えしないと。腐腐腐腐…)」
ゾゾゾ……何か嫌な予感がビシビシ伝わってくるんだけど……何だろ、何処かに腐女子でも居るのかな?って感覚だよ。あれだ、ミケが私を餌にして書いてたBL本のネタ探しの時の感覚だよ……何処だ何処に居るんだ!?
「それは大変でしたね…」
「えぇまぁ……母が撃退しておりましたから被害は有りませんでしたが…(私自身も反撃したけどな)」
実際に有ったのはあの宰相のバカ息子の弟の方が2~3回ちょっかいを出してきた時だけなんだけど。そもそも後宮は男子禁制の場所、入ってくるバカはあのバカ息子位だ。
それよりも煩かったのは暗殺者の方なんだけど……まぁ、後半はマミィの仕掛けた罠に嵌まってお陀仏になってたから実害はない。
それよりも気になるのは、嫁さん…藍苺の処遇だ。ホントにこの人達は冷遇してたのか?って事だ。どうもおかしい……。だってさ、筆頭侍女の啓璋さんはあの「仕事は徹底的に」って感じで厳しいところはあるとは思うけど、そんな事するようには思えない。
この王様一家も藍苺親子の立場を悪くしないために冷遇措置をしていたとしても、嫁さんが里帰りするのを躊躇うほど嫌がる何て思うのか?
何か有りそうなんだよね……。頭良くないし、人の気持ちになって考えるのも正直得意ではない。
まぁ、頭が良くないなりの方法は有るけどね。
「ところで、先の騒ぎの事を聞きたい。紅蓮、何があったのだ?」
あ、話が戻った……
「はい、全てを把握してはいませんが、私の知る事をお話いたします。あの時私は……」
さっき起きた騒動の説明をした。勿論全てを。女官がブツブツ唱えていた私が居なければという言葉など。彼女は何か私に怨みでも有ったのか?
だとしたら、黄の国の後宮での事だろう。接点はそれくらいしかない。でも彼女に見覚えなんか無いんだけどな……。
「後宮で会ったことは無いのか?」
「いえ、私は覚えが有りません。大雅王子の側に控えて居たのなら彼方は覚えていても不思議では有りませんが……、何せ大雅王子に仕えている女官の数は多く私は把握してはいませんので。」
「そんなに多いのですか?」
珍しげに一姫が質問する。どれ位の数が普通かなんて知らないので何と答えたらいいのか……
「何時も何人か入れ替わっていたと思いますよ。顔は覚えていませんから何とも言えませんが、顔ぶれが違うのは分かりました。」
「そんなに連れているのか……面倒だな」
その通りですよ第一王子。あんなのに付きまとわれたら目立ちまくるから大変だ。で、その後他の側室様達には嫌み言われるんだよ……迷惑だったわ~
「ふん~……どうやらあの国の女官は仕事をサボるのが普通のようだな……マトモなのは追い出されたか?」
あ、母さんが昔言ってたね「マトモな人間は、追い出されるか逃げ出すかのどちらかだ」って。そうか、マトモな人は居なくなったからか……今更気づいたよ。
「ねぇねぇヾ(・ω・)」
いつの間にか私の横に歩いてきてた第二王子が私の袖を引っ張りながら話して来た……いつの間に…
「ならどうやってご飯食べてたの?」
「「「!!!」」」
今の第二王子の一言で王様一家の皆さまが固まった。まるで雷にでも撃たれたかのように。ねぇ、やっぱい流行ってるの?リアクションするの。
「そうだ、どうやって生きていたのだ!」
「麗春は料理出来ないでしょ?どうやって食べていたの? まさか“あの”料理を食べたの!?」
「え?麗春さんは料理できないの?初耳…じゃない!何だその待遇は!」
「何て事!冷遇されていた王子と冷遇されていたと勘違いしている姫が結婚!!あの子に花嫁修業させておくんだったわ!抜かったわ……あ、でもこのシチュエーションも萌えるかしら……不器用な姫が一生懸命料理を作る……いえ、それならいっそもっとお金を持たせればよかった!!」
………何やら取り乱しております、はて……何だろうこの状況は。
王様は髪を取り乱し発狂寸前、王妃様は青い顔で仰り、第一王子は天然?を発症させ、一番キャラ崩壊している一姫は、多分腐の付くお姫様なようで妄想と萌えと後悔をしているようです。まさに混沌。
にしても、第一王子と面識有ったのマミィ…?
「(早く終わりたい……前菜もまだ来てないのに疲れた……)」
そう、まだ前菜も運ばれていないのだ。王家一家が取り乱し始めた辺りから隣部屋……多分厨房から料理を運んで来る部屋かな…そこからバタバタ動く人の気配が……どうした? まさか取り乱した王様一家に何かあったのかと思って兵でも呼びにいったのか?
私がヘンテコな方向に勘違いをしていると、その部屋から料理が運ばれてきた。前菜にしては多い気が……
身なりの良い感じの初老の男性が王様に近付いて何やら耳打ちするの。
「……う、うむ。すまん。さ、さて紅蓮。遅くなったが飯にしよう。沢山食べろよ。」
動揺から立ち直りぎみの王様が何とか話をもとにもとした。テーブルに並べられた前菜は………
「(これ、前菜って量じゃない…)」
明らかに量が多い。テーブルを埋め尽くさん限りの量なんですが……え?これで前菜? それとも前菜とか主菜とか無くてこれ全部で一食分?にしても多すぎます。私の周りだけ多すぎです。勿体ないのでそんなに要りません……。
「……(;・ω・)」
「どうした紅蓮?」
「沢山食べて良いのよ」
「沢山食べよろ。お前細いんだからな」
「一杯食べて良いのよ!」
「いっぱい食べるの!」
「……多すぎます。」
「「「……あ、Σ(゜Д゜)」」」
「にゅ?(。・x・)」
この国はコント集団か何かですか?
「それもそうね…。でもこの際だから遠慮せず食べて? 残ったものは後で皆が食べますから。」
よく聞く「後でスタッフが美味しく頂きます」ですか。なら遠慮せず……あんまり食欲無いな……食べるけと…勿体ないし。
落ち着きを漸く取り戻しマトモに戻った王様一家と色々差し障りの無い会話しながら遅くなった夕食を食べる。………嫁さん達ちゃんと食べているかな?
王様一家の晩餐だけあって出てくるものはどれも高級品の食材ばかり……これを買うのに家の家計はどのくらい火の車になるだろう……これなら我が家の一週間分浮くだろうな……どれか売れないか?
……我ながら守銭奴過ぎたな。パクって売らないよ?
「あまり食が進んでませんね?」
「…すいません。家族が心配で……あの!……お願いが有るのですが……」
「何だ?聞けるものなら良いぞ。」
ホントはしたくないけど……ね。
「厨房と食材を少しお借り出来ないでしょうか? 厨房がダメなら食材だけで良いので…」
おいそれとどこの馬の骨とも分からないガキに白の最重要の厨房に入らせはしないだろう。
「良いぞ。好きに使え。」
「…やはりだめですよ……は?(・。・)」
「良いぞ、と言った。好きに使え。」
「私が言うのも何ですが、厨房は要と言っても良い場所です。私を入れても良いのですか?」
そんな要の場所に誰でも入れれば毒なんか盛られたら終わりだ。……そう言えば毒味っていつしているんだろう。
「お前はそんなことしないさ。これは確信だ。王何てやっているとそんな事も大体見抜ける。」
らしい……そういうもんなのか。
そんな話や嫁さんの進境報告など話し晩餐は終わった。その後に厨房に行きちょっと食材を拝借した。厨房の感想は、流石は王宮の厨房。備えてある食材や調味料が豊富でした。粗方用を済ませて厨房を出る頃には10時を越えていた。夜更かしし過ぎた。
今日は遅いし眠いのでこのまま寝よう。いやぁ…何とも濃い一日でしたよ。今日は良い夢見れそうにないな、色んな事が多過ぎて……
明日の昼頃に嫁さん達が来るので、朝御飯も別々……無事を祈ります嫁さん。
「野菜は残さず食べたかな?」
そんな事を思いながら眠りについた。ハァ…ホント疲れた……
どうしてこうなった! すみません勝手にキャラが暴走しました。
えっと…あまり描写してませんが紅蓮は始終無表情と言うか、ポーカーフェイスのままです。時折愛想笑いもしていますが、表情は家族以外には無表情が多いです。基本的に表情豊かなのは家族の前だけです。
それと、若干人間恐怖症な気があります。若干ですよ。これは前世も多少影響しているのではないかと思います。




