偽弟の視線が怖いです……何て言うとでも思ったか!
連日投稿ならず。どうもすいませんでした。
出直ししていたら軽く二日過ぎてたよ(°Д°)
……オホンッ…え~、お読み頂いている方々に感謝です。何とお気に入り登録数…100人になりました♪ ドンドンパフパフ♪
Σ(´□`;) ひゃ、百人!! マジですか?
きっとこれから減るのでしょう……でしょ?
これからも多少後ろ向きな自信で何とか完結までがんばります。
は~い、どうも皆様こんにちは~…。白の王宮、湯殿よりお届けします。側室舞子にいきなり、いきなり連れてられた紅蓮です。いや~、結婚して初だね、こんなに離れている時間が長いのは…。
「ふっ…(現実逃避はここまでにしよう…」
髪を洗い、イガグリからの若干引く様な執拗な視線を無視して髪を洗っていた。そんな時でも兎天は始終イガグリの方を睨んでいた。
「(おのれ~。イガグリめ、コソコソと隠れて主様視姦しおって……もう我慢なりません!叩きのめして地獄に…)」
「(落ち着いて兎天。何も視姦してる訳じゃないと思うけど……、てか視姦なんてどこで覚えてきたの?)」
兎天のイライラがMAXだ。私のイライラもMAXになりそうだけど。まぁ……イガグリが何でここに居るのか疑問だけど、一先ず様子見でしょうね。
頭に付いた泡を流す。シャンプーと違って泡切れが良い。この世界に有るシャンプーはマミィ特製石鹸よりも髪がゴワゴワになる。嫁さんが使おうものなら……酷い有り様になる。リンスの類いも有るのだが……椿油?のようなもので撫で付ける様に纏める位しか効果が無いものだったり……。
まぁ、だから嫁さんに会ったとき髪質が悪かったのは、シャンプーやリンスが合わなかっただけってのもあったのだ。だから今の嫁さんの髪は当時よりも纏まっているよ。この頃は一まとめにしても箒みたいにならないから。
ここだけの話だけど、実は嫁さんの髪をブローするのは私の仕事なんです。嫁さん本人がやると変に癖が付いて……うん。だから私がやってます。それでも嫁さんは一人でやろうとして何度もトライするから癖を戻すのに私の苦労が増すんだけどね。
………今はそんな事言ってる場合じゃないんだ。
「(イガグリが此処に居るとして、何で啓璋さんは気が付かなかった?)」
しっかり確認した筈だ。それとも見えなかったのか? 確かに湯煙は凄いけど、それなら尚更よく確認をするだろう。あの人仕事に手を抜かないタイプみたいだし。それとも、……敵?
けど、王妃様が信頼をおいてるから筆頭侍女に就いているのでは? それともやはりこの国でも貴族の権力争いの駒として与えられた役職なのか?
「(まぁ、どーでも良い。)」
リラックスタイムの風呂を台無しにしているイガグリの視線はイラつくが、それならイガグリ本人に話を聞くまで…。
「(兎天、引き続き周囲の監視をお願い。)」
「(はい!)」
さてさて、どうやって聞き出そうかな?
「何時までソコに居るつもりなんだ?」
「!!!」
「出て来い。それとも、多少熱い湯を掛けられたいか?」
「……兄上、お久しぶりです」
お久しぶりですって、ついさっき会ったばかりだろ。それとも話をしなかったからお久しぶりですなの?
「さっき会ったばかりだろ。大雅王子。」
「あの……兄上…」
「なんだ?」
「女性だったのですか?」
「・・・・・・はぁ!?」
何を言い出すイガグリよ。どっからどう見ても男だろ……体は。下に付いてるぞ。そこからじゃ見えんのか?
「だっ、だって…線が細い……」
余計なお世話だイガグリ。お前だって子供なんだから細いだろ。私もまだ8歳。細くて当たり前だ。
まぁ、父さんを見ていると「あれ?私」大人になっても細い…? 何て思ってもいたけどさ。それをイガグリに指摘されたくない。
「8歳の子供は肥満体型以外はみんなこんなものだ。そう言う大雅王子も細いだろ。」
「それも……そうなんでしょうか?」
そう言う事にしとけ。湯煙の中から漸く出てくる気になったイガグリは此方にゆっくり歩いてきた。
しかしどうも腑に落ちない。どうしてこいつが此処に居るんだよ。
「筆頭侍女より、此処は誰も居ない筈だ。何故此処に居る?」
「それは……少し一人になりたかったので。」
「ふーん。だからと言って無断で人様の湯浴みを覗くのは……不躾だな。」
「ごめんなさい。」
ゴメンで済むか。私で良かったものの、コレがもし王妃様や姫だったりしたらどうすんだよ。どこぞのギャルゲーみたいなラッキースケベは許されないんだぞ。分かってんのか? 事の重大さに。
「今後絶対に此処には来るな。罰せられるのはお前の周りの大人だぞ。自分の行動には責任を持て。」
「……はい……でも、僕は、」
「は、なんだ?」
「皆、僕が王子だから使えてくれるんだ……だから」
なんだ、そんな事か。
「当たり前だ。」
「え?」
「当たり前だ、と言ったんだ。お前が王子だから皆お前に傅いている。」
逆に聞きたい。王子としてではなく何か人に誇れる事を、人に頼りにされると事をしてきたのか?
人は様々だ。権力に屈する者、それを利用する権力者、権力者に屈せず我を通す者。自分よりも主を立てる者。
王の様に人を束ねる者に必要な者は……全てだろうね。皆が己れの我を通そうとすれば国は成り立たない。逆にそんな人が一人も居なかったらスカスカな国になるだろう? 反対派が居るから良い国が出来るんだよ?
そんな訳で、イガグリがこのまま王太子になるのなら、ゆくゆくは王だ。しっかり今から地盤を築いてほしいものだ。
「兄上! どうか僕の相談役になってください!」
「断る。」
イガグリよ。此処は湯殿だぞ。分かるか? そう、今私は素っ裸だぞ。何時までも湯に浸からないでいると寒いだろ!!
「で? そんな事で服を着たまま湯殿にいたのか……」
「はい……ごめんなさい」
「どうでも良いが、湯槽に浸かりたいんだか…?」
そろそろ冷えてきそうだ。寒さはホントに嫌いだな。
*********
久々に紅蓮兄上にお会いできた。何時も僕の事を遠目にしか見ていない近づきもしない三人の兄上達。そんな兄上達とは違いよく会う事が多かった紅蓮兄上。母上と居る時に会う事が多かった様な気もするけど。
そんな紅蓮兄上が避難してきた白の王宮にやって来た。母上が「てれぽーと」なる術で呼び寄せたらしい。兄上の母上は承知していなかったようで、手紙が母上に届いた。手紙の封を開けると「うちの子を誘拐するなんて良い度胸ね。首洗って待ってなさい!」と声を届ける呪いをかけた手紙だった。母上は始終青い顔をしていたので、余程怖かったのかな?
白の王に直ぐに紅蓮兄上の部屋から出されたが、一番上の兄上が紅蓮兄上の部屋に最後まで残っていた。何か話されたのだろうか?
母上と兄上達と共に白の王を頼りこの王宮に身を寄せているけれど、父上を置いて来るなんて母上は何を考えているのだろう。日に日に弱っていく父上は僕が呪詛を解く方法を試しても解けなかった。兄上達は解けたのに……何でだろう?
また呪詛が兄上達や僕に伝染しない為に国を出ると言った母上に抵抗もせず着いてきた。会ったことも無いけれど、姉上や妹弟達は無事だうか?
「どうしたの? 浮かない顔で。私に言ってごらん♪」
「母上…紅蓮兄上に会いたいのです。」
そう、母上に告げると何とはなしに「なら大丈夫。私がやってあげる♪」と、言ったので頼んでみた。そして母上の得意な「てれぽーと」で飛ばされたのは……
「何故湯殿なんでしょう?」
母上は「声を出さないと大雅は誰にも気付かれないようにしたから。紅蓮が来たら声をかけると良いよ♪」と言っていた。
筆頭侍女の女の人が湯殿に入ってきた。何だか周りをしきりに見渡して出ていった。暫くすると紅蓮兄上が入ってきた。紅蓮兄上はどこか浮世離れ?して見える。暫く見つめながら話し掛ける機会を伺っていると、紅蓮兄上に見つかってしまった。
「(どうして紅蓮兄上は怒っているのだろう?)」
折角会えたのに…。そう言えば、母上が白の王子とこの湯殿で「バッタリを狙ったの♪」何て言っていた。白の国側は何故か批難してきたけどどうしてだろ?
紅蓮兄上は髪を洗っていたので濡れた髪が顔や肩に張り付いている。それをたまに鬱陶しげに払う仕草が何だか女性の様でちょっとドキドキした。僕はどうしたんだろう……
そんな事を考えていると、紅蓮兄上が寒いので湯槽に浸かりたいと言った。そう言えば、紅蓮兄上は長いこと裸のままだった。僕が答えるよりも早く湯槽に歩いていってしまった……どうしてこんなに怒っているの?
********
あ゛ぁぁぁ……折角の豪華な風呂が台無しだ。何でこんなリラックスタイムの風呂に居るんですかイガグリのクセに……。
半ば無視して湯槽に浸かった。いやぁ…やっぱり風呂は良いもんだね。命の洗濯って誰かが言ってなかった? 湯槽はとっても広かった。そして細かい細工が施されていて見ていて飽きない。
それにこの湯殿はじっくり見るとそこらかしこに呪いが掛けられている。湯を汲む為、始終お湯が流れる溝?(細長い湯槽?)には浄化と循環の呪いを。床に使われている石材には浄化と除湿、それから保温の呪い。そして湯槽には浄化、循環、保温、回復力補助の呪いを掛けている。何とも至れり尽くせりな。流石は大国白の国。細かいところまで……ん?
「(何だろ……歪な感じがする。)」
何と説明すれば良いのだろう。ん~、マンガとか、アニメ何でも良いから見ているとする。よく見ると、場面ごとにキャラの描かれ方が違ったり、画風が違ったりすることない? あれって背景はアシスタントさんが描いていたりするでしょ?
私が感じたのはそれを…何て言うのかな…歪で嫌な感じにした感じ。言葉では難しいけど、直感的なものかな。
絵って個性が出るでしょ? あれと同じように術や呪いって個性が出るんだよ。何で気付いたか?
この風呂に掛けられた呪いは、家の風呂に掛けられた呪いと同じなんだよ。しかも、多分掛けた人も同じだね。
そんな日頃見てきた呪いがここでは妙にある一ヶ所だけ歪んでいるんだ。ソコは何処か?
イガグリがいた場所だよ。
「(兎天、イガグリがいた場所を調べて。残留した気配が残ってないか調べて。)」
「(でも、調べ無くても分かりますよ。イガグリの母親の仕業ですって!)」
まぁ、そうなんだけど、一応確認をしたいからね。渋る兎天をなだめて確認を頼んだ。嫌がっているけど頼まれると調べてくれる辺り素直な子だよね兎天って。
「(さて、無視していたけど、そろそろ話をするか。)…で? なんだっけ?」
「………え?」
「話の続きだ。大雅、この事がバレれば大変だぞ。お前は他国の王子だ。そんなこの国に迷惑覚悟でお前は何で私に会いに来たんだ?」
「だから、紅蓮兄上に僕の相談役に…」
「何故だ? もっとマトモで適任者が居るだろ。何も私で無くてもいい。」
例えば、宰相の息子の中にマトモなヤツも居るよ。宰相の父親と仲悪いけど。彼は見方につければ何より強いと思うよ。
「誰も僕を見てはくれません。誰も僕を理解してくれません。紅蓮兄上なら!」
「戯け。甘ったれた事をぬかすな。誰も理解してくれません? お前は誰を心の底から理解しようとしたのか? お前は私が今の状況をどう思っていると思うんだ?」
こんな所に訳も分からず此処に飛ばされ、家族と嫁さんと離され、漸くリラックスできると思ったらイガグリに邪魔されたコこの気持ち…分かるのか?
「紅蓮兄上の事? 心細いのですね。」
「いいや、家族と妻と離された事は怒りしか浮かばない。それに、漸く権力争いから遠退けたというのに……で? お前は知っているのか?私が此処に飛ばされた理由を。」
話している最中に兎天から報告があった。やはり側室舞子の残留した気配が残っていた。
「勿論知っています。紅蓮兄上は森の中で一人で居るので危ないと母上が……」
「お前はホントにそれだけだと思っているのか?」
「違うのですか?」
湯槽の中で伸びをする……。良い湯なんだけどな…。こんな話をしていなければ……
「私はな、家に帰る途中だった。しかもそれほど遠くない距離のな。森だってあの辺は庭みたいなものだ。危険なんてない。私からしたら、何の理由もなく連れてこられたとしか思えない。」
「………」
黙りですか?
「紅蓮兄上は母上のしたことは間違いだと思うのですか?」
「さてね。お前はどう思っているんだ?」
「質問に答えてください。」
少し気分でも害した様に私を睨み付けるイガグリ。そんな気弱な睨みじゃ怖くないよ。
「答えてどうする? お前は人の意見に流されやすいだろ。ここで私が意見を言ったらお前は私の意見流される。だから人に聞かずに自分でも考えてみろ。人に質問するなら自分で考えてからにしろ。」
「………僕は」
今まであまり自分で考えてこなかったのか?
なら、今からそのツケを払わないとね。
「僕は間違っていないと……」
「それは何故?」
「え?……えっと……母上はお優しいです。だから、」
「優しいから間違ってない……ねぇ…。間違いかそうでないかにはそんな事関係ない。一から考えてみるんだな。話は終わりだ。さっさと帰れ。人に見つかれば、お前の周りの者が罰を受けるんだぞ。」
「……はい。」
意気消沈……そんな感じを体で表現しながら湯殿から出ていくイガグリ。ホントになにしに来たんだよ。もしや、イガグリは久し振りに会ったことに喜んでほしかったのか? はっ(嘲笑)お前の周りにいるおべっか使い共やハーレム予備軍と一緒にすんなよ。コチトラ曲に曲がった性格なんでね。人とは違う方向を向きたくなるんだよね♪
「あっ、髪の毛垂らしたまま湯槽に入っちゃったよ……まぁ、いっか。温泉じゃないし…貸し切り状態だし……多分」
温泉は髪を痛めるものもあるって聞いたような?違ったっけ?
垂れた髪を耳にかける。長いとホント邪魔だな……
ちょっとイガグリに対してキツ過ぎたかと思いながらも漸く訪れたリラックスタイムを堪能していた私だった。………ちょっと無責任かな?
はい。基本、放置主義な紅蓮でした。彼(彼女)は一般人です。スペックはチートですが中身は一般と思い込んでいる一般(笑)なんです。そしてドライなんですよ。
それでは、次回に~ヽ( ̄▽ ̄)ノ




