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その頃実家では………

 藍苺ランメイ達の様子です。



 レンが連れ去られ約5時間経時間がった。昼食はレンが作り置きしていたパンを保存食のジャムや最近力を入れ始めたウィンナーやらハムやらで何とか凌いだ。日頃どれ程食事をレンに頼ってきたか分かる。旨い料理は食べ慣れると舌が肥える。味気ない物だと物足りない。


「(俺って…確実に餌付けされてる?)」


 このままだとレン離れ出来ない……、する必要あるのか?←[餌付け効果]





「ごめんなさいね、私の料理の腕ではハムサンドが関の山なのよ…マヨネーズも無いし……」

「俺なんてもっと酷い有り様になるぞ。まだマシだぞ。」


「……(これは失敗覚悟で俺が料理するしかないのか?)」


 俺も料理は苦手だが、材料を切ったりはレンの手伝いでやって来たんだ。問題は味付けなんだよなぁ。


「コウちゃんが作り置きしていたパン生地が冷凍庫に有ったから、余裕で持つわよ。パンだけならね。でもやっぱりおかずも欲しいわよね……贅沢は望んじゃダメかしら。」

紅蓮コウレンがいつも率先してらっていたからな。もっと日頃から感謝しなければいけないな。しかし……ハムまで作っていたなんてな。」

「凄いわよね~。私には無理だわ。」


「ホントにレンは料理に関しても頭が上がらない……」


「ホントに…」

「すっかり餌付けされてしまったな……」

「そうね……ハムとウィンナー……美味しかった。」


 やっぱりみんな餌付けされてるの自覚してたんだな。しかも、後少ししたら他の燻製にも挑戦するとか言ってたな。……楽しみだな……じゃないだろ!



「食べ物も大切だけど、レンはホントに大丈夫なのか?」


「それなら、確認を取れたわ。コウちゃんは今、白の王宮に居るのよ。明日の昼頃に行くわ。

「白の王は旧友だ、心配ない。」

「けど、早速側室舞子が接触しようとしているみたい。筆頭侍女の啓璋ケイショウが阻んでいるから大丈夫。」


「それって…側室舞子の目的って……」


「紅蓮が目的だ」「紅蓮が目的ね」


 やっぱりそうなのか。




「どう言う訳かアチラは紅蓮にご執心らしい。ショタもいいところだ。自分の息子と同い年の子供に何を考えているのか……」

「……ゲーム感覚が抜けてないのよ。この世界をゲームと同じ、「自分の思いのまま…」何て考えているのね、きっと。」


「迷惑だ…」


 ゲームって……、8年もこの世界で生きてきて未だにゲームと思ってるなんて。自分の息子まで生んで、どうしてそんな風に思えるのだろう?


大雅タイガ王子が可哀想とは思わないけど、道を踏み外さない事を祈るわ。」

「このまま母親の舞子の操り人形に成り下がるなら哀れでしかないな。 まぁ、操り人形に成るかは本人次第だが……」



 大雅王子とは話もしたことが無いのでよく知らないが、いつも母親にくっ付いて居るとレンに聞いた。


 そう言えば、側室舞子はレンが毒を飲んだ宴でずっとレンを見ていた。もしかしたら……


「(ゲームの「紅蓮コウレン」がお気に入りだったのか?)」


 だとしても、側室舞子のやってきた事はレンが命を落としても不思議じゃ無い事ばかりだ。原作通りに進からそれまでレンは死なないとでも思っているのか?






 それにしても、今夜はシチューだったハズなのに……、チキショー……許さねぇ…側室舞子の奴。







 何の気なしにウェストポーチに手を入れた。確かレンに貰ったクッキーの残りを仕舞ったハズ……ん?


「なんだコレ?」


 出てきたのは入れた覚えの無いかなり大きな包が三個……


「あら?どうしたのランちゃん。」

「ん?どうした?」


「こんなの入れた覚え無いんどけど……」


「「??」」


 1つを開けてみると……


「肉まん!!」


「「!!!」」


 布を取ると大きな笹の葉に包まれた肉まんが入っていた。作りたての蒸したての肉まんがほこほこ湯気をたてていた。


「ポーチから出来立ての肉まんが出てきた。」


 入れた覚えの無い肉まんに朱李さん達と唖然となった。すると麗春さんが、


「あら? 包みに紙が………コウちゃんからの手紙?」

「何て書いてあるんだ?」


 俺が入れた覚えの無い肉まんを入れられるのはレン以外にいない。しかも、肉まんを貰ったら入れるより即食べる。それにしても、ポーチは昨夜貰ったのに何で未だに温かいんだよ。コレもポーチの性能か?


「何々……『もしもの為に入れておきます。ポーチの中は時間の経過が無いと聞いたので肉まんと餡まんを入れておきます。熱々なので火傷しないように注意して食べてください。紅蓮より。』だって。コウちゃん……ホントに出来た子ね~。」

「ホントにな~…」


「(預言者か?レンのやつ)」




 レンの気遣いで味付けのマトモな食事を取るとこが出来る。しかも、肉まんやら餡まんの他に乾パン(らしきもの。食べたら水分が……)、おからクッキー(コレも口の中の水分が…)、パン各種、ジャム、ハム等の燻製類(もう作ってたのか!?)、タマゴサンド(マヨネーズをいつ作った?)、他にも竹筒の水筒(水入り、お茶入り)

数十本……何処にピクニックに行く気だ?


 でもホントに助かった……ありがとうレン!!










 その頃紅蓮は……



「(髪を洗っているけど……イガグリの視線が刺さる……何時までソコに居るつもりなんだよ!)」


 湯殿でイガグリの視線にイラつていた。



「(ここに飛ばされなきゃ、今頃秘密裏に試行錯誤していたマヨネーズとか、豚の腸詰め(ソーセージ)何かを作っていたのに……)」




「(あ、そう言えば、嫁さんのポーチに食料入れておいたんだった!……でも何も言ってない…気付いたかな?)」





 入れたは良いが、言い忘れていた紅蓮であった……。








 そしてもう一度実家では……



「あれ?」


 何か紙切れがまだ入ってた……。


「何々…『家には野菜が豊富にあるので、サラダでも良いので野菜を食べること!』追伸、冷蔵庫にドレッシングを入れときました。使ってください。』……オカンか?」


 言われた通り冷蔵庫にはフレンチドレッシング、ゴマダレ、シソドレッシング…等など、キチンと入っていた。


「(生野菜嫌いなんだけど……)」


 ここまでされると食べないと悪い気がしてくる。仕方がない、腹を括って食べよう。






 やっぱり餌付けされている藍苺だった。












 胃袋を紅蓮にガッチリ掴まれている皆さんでした。そして非常時の時のために忍ばせておいた食料ですが、紅蓮痛恨のミス……藍苺に言い忘れていました。



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