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気を抜くな、危険は直ぐソコまで迫ってる

 ネガティブモードな紅蓮コウレンですか、これが最後になります。この後は絶対ネガティブにしない。だってシリアスなんて私にかけませんもん。


(ノ_<。)




 何とか不時着した扱いが酷いと思う主人公の紅蓮コウレンです。マジで落としやがった父さんは葉っぱを全身に付けた状態で茂みから出てきた。


「何処行ってたんだよ。子供の一大事に。こちとら爆風で何とか不時着したんですけど…」

「……(いや、ぶっ飛ばしたのお前じゃん)」


 嫁さんの藍苺ランメイが呆れた顔で此方を見ていた。ふっ……意外に怖かったんだよ?紐無しバンジーって。


「いきなりの突風でぶっ飛ばされてな……(一切の躊躇いもなく俺を吹き飛ばしたぞ紅蓮のやつ…)」


 父さんを吹っ飛ばしたのは自覚している。飛ばせる為に突き落としたって理解してるけど、それとこれとは話が違うのだよ。頭で理解できても、ムカつくのはムカつくのだ。


「そりゃゴメンね? チートじゃないんで力の制御が出来なくて♪」

「いや、お前充分チートだから。」


 いーの。チートなのは私の才能じゃなくて親から受け継いだダケなんから。中身の私は普通な神経なんです。


「(あの精神力で普通な訳無い「何か言ったかい?嫁さん」…いや、何も。」


「(あの非常時に冷静に妖術を発動するのは並みの精神じゃ無理だろ)」


 二人とも失礼だね。至って普通なんだって。本人が普通だって言ってんだから…


「私は普通。お・わ・か・り?」


「「了解しました」」


 素直でよろしい。さて、


「父さん、いい加減体に付いた葉っぱ取りなよ。情けないから。」


 朱李シュリは1000のダメージを受けた!効果は抜群だ! そんな感じに衝撃を受けているみたいだ。ちょっと悪いことしたか?


「(エグい……)」


「言い過ぎ」

「クゥ」[コクリ]


「え?そう? ゴメンね父さん。」


「いや、本当の事だしな……うん。」


 情けないからorzはやめてくれない? 格好いい父さんを見たいのよ私はね。何せ……


「(考えてみたら、父親と過ごすのはホントに初めてだからね……)」


 前世も義理の父親は居たけれど、いつも事務的で余所の父親達とは違いよそよそしかった。一時期父親と思ったKY陛下は論外だ。


 とは言え、父さんは今まで約8年も封印されていたのだから戸惑いもあるのだろうけど。正直私はどう接したら良いのか解らない。


 色々言い訳しているが、ココを出ていきたい理由は、兄弟が出来たら私はどう接したら良いか解らないからだ。小さな子供が少々苦手なのもある。


 小さな子供は壊れやすくて……そして純粋で…真っ新で、私なんかが触って良いのか戸惑うのだ。と言うか触れない。怖くて。



 だから、生まれる前……は無理かもしれない。が、親子水入らずで過ごさせてあげたい。私では、前世の記憶を持っている私では子供らしくするのは端から無理だから。


 勿論、弟、妹が生まれたら嬉しいよ。甘やかしたりお世話したり……でも、育てるのは無理。


 誰かが言っていた。育った環境でその人間の本質は決まるって…。なら私は前世の記憶を持っている私では……。ロクデモナイ大人になるのかな?


 お母さんが悪い訳じゃない。あのおじさんが全て悪い訳じゃないのも知ってる。けど、あの…あの義祖父は……ムショから出てきたヤツは……


 ホントにロクデモナイヤツだった。あんなのの側で育った私は……人を育てる資格は……有っても私は出来ない……。だから前世でも恋愛や結婚は諦めていた。




「レン?どうした?」

「え? あ…なんだっけ?」


「どうしたレン。やっぱりさっきので何処か痛めたか?」


「いや、何でもないよ。ちょっとボーッとしてただけ。」


 いけない……考えに耽っていた。ココは家じゃない。危険な森の中なんだ、気を引き締めないと。嫁さんにいつも注意してるのに自分が疎か何て笑われる。


「えっと、何だっけ? あ、母さんからのお使いだっけ……えっと……」

「メモは朱李さんが持ってたハズ」


「あぁ、これだな(随分な慌てようだな紅蓮…)」


「父さんが持ってたのか。何だ無くしたかと思ったよ……」

「(珍しいな……紅蓮が忘れるなんて)」


 私だって抜けてる所がいっぱい有りますよ。現に私は色んな事を今まで見落としてきたのだから。


 それに私は、


「(この八年間も、前世の20年間も私は成長何かしてないんだよね精神的。)」


 側室舞子の事を幼稚だ何だと言いながら、自分が誰より幼稚なんだ。


「ホントに大丈夫か?」

「うん。ちょっと気持ちを切り替えないとね…」


 はぁ……何か考えることがネガティブになっていく。何だろ。


「気分が悪いなら家に帰っても良いぞ?」


「………」

「レン?」

「(このままじゃ足手まといになる……)ゴメン、ちょっと調子悪いから帰るよ。父さん達はこのまま探索続けて……」


「俺も一旦戻ろうか?」


「ううん。自分で帰るよ。でも、兎天に上まで上げてもらうけど…」

「無理すんなよ?」


 はははは……藍苺に言われたらお終いだね。こんな時って何しても上手くいかないよね……。


 ………やっぱり私変だ。いくらなんでもコレはネガティブ過ぎやしないか?


「(何だろ。ポジティブな考えが出来ない…?)」


 何かややこしい事態になりそうだなぁ……



「兎天お願いね。」

「キュイ……キュ?」

「大丈夫だよ。」


「ホントに大丈夫か?」


「うん。ポチと奏は嫁さんに着いてってね。薬入れは嫁さんが持っててね。」

「レンが持ってる方が良いだろ?」

「管狐だから探索とか得意そうだし、何より住みかが近くに無いとソワソワして落ち着かないと思うから嫁さんが持ってて。」


 未だ腑に落ちない二人を半ば無視して兎天に捕まって上昇し始める。あ、嫁さんが見捨てられた子犬見たにな顔になってる……。いやね、ちょっと、嫁さんや? そんな顔しないでよ…罪悪感ハンパナイ…。











 頂上到着……。頂上じゃないけど。兎天にお礼を言って父さん達の所に行ってもらおうとしたけれど、兎天は「イヤイヤ」と言った感じで離れない。私のお腹辺りでグリグリ頭を擦り付けて甘えてきます……可愛い♪ 兎天はまだ親離れしたばかりだからか甘えん坊だ。ちなにみメス。


 そんな兎天の特技はなんと、私の影に隠れるとこ……なんの事か分かんない? えっとね、影の中に溶け込んで影と一体化してしまうって事なんだよ。この説明で分かる?


 走るのも早い、飛ぶのも早い、どちらも長く飛べるし走れる。そして影に隠れて何処でも一緒に居れる……便利だね。



 そんな感じにある種の現実逃避をしていると兎天が慌てて私の影に隠れた。何事かと思って周りの気配を探ろうとすると、周りの風景がグニャリと歪んだ。


「(ほら見ろ、私はここぞって時に注意力散漫何だよ……)」


 一瞬の内に私はココから消えていた。








 ここまでお読みいただきありがとうございます。


m(。_。)m


 ではまた!




…………の前に、前回新妖怪が仲間になりました。名前は管狐のソウの名前を貰った方からいただきました。本当に助かりました。ありがとうございます。m(__)m


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