空を飛ぶ事は何も楽しい事ばかりではない
チートの子はチート……。だけど、中身も伴わないと活かすことなんて出来ないですよね……
どうも、ただ今ポチのお風呂タイムです。泡で黒い毛並みが見えません。モコモコの泡だらけなポチはというと……
「………」
耳と尻尾が垂れてて可愛い…。ではなくて、嫌いなお風呂で減なりしています。翼は汚れに強いので洗わずにそのまま、毛並みだけをワッシャワッシャと洗います。普通の犬ならば、体をぶるぶるさせて其処らに泡や水を飛ばしますが、ソコはお利口なポチ。じっとしています。
「ポチ痒いところは?」
「クゥ~(ありません、だから早く終わってください…)」
おっと、そうだった。すまんポチ。
「よし。後は流すから目瞑ってて……」
桶に溜めていたぬるま湯を耳に入らないように慎重に、けど、素早く洗い流す。後はシャワーで洗い流せば良いけど、頭だけは耳に入るとポチが嫌がるから丁寧に桶で洗い流す。
シャワーはどうしてあるのか? 勿論マミィお手製ですが何か?
「嫁さん、ポチ上がるからタオルお願い!」
「分かった。」
洗うのは私の担当。ポチを拭くのは嫁さんもとい藍苺の担当。可愛い物好きの嫁さんがポチを拭くという名の構い倒しが出来るので若干楽しそうに待っていた。ポチ、ガンバ!
「クゥ~…」
「翼は拭かなくていいのか?」
「きゃん。」
「そっか、乾いてるもんな♪」
スゴい楽しそう。うん、楽しそうにしてるのは良いんだけどね……
「嫁さん、上がりたいんだけど……退いてくれない?」
「「あ」キャウ」
ポチまで忘れてたの? 別に良いんだよ。このまま出ていっても。けど、恥ずかしがるの嫁さんの方だからね……だから、
「脱衣場じゃなくて、リビングの方で拭いてね。私湯冷めするから。」
「わ、悪い」
「それとも、このまま上がって良いの?」
「ダメだ!」
お気づきかもかも知れませんが、ポチを洗う次いでに私もお風呂に入っています。だってお風呂好きなんだもん。朝風呂は脳卒中とか心筋梗塞とか何とかに悪いとか聞くけど、毎日じゃないし良いかな?と思ってさ。
にしても嫁さんよ。前世男だったろ、今さら見ても恥ずかしくとも何ともないんじゃなかったのか?
私? 私は裸見られるの恥ずかしいよ。だって嫁さんをちゃんと異性って認識してるから。それにしても、私って何なんだろ?
前世男でも、今は女の嫁さん。その嫁さんに惚れた前世女で、今は男の私。百合なのか?
でも、顔つきが好みだとかと違うし……。精神的には異性だけど、身体的にも異性。けど、逆転している。
ホントに前途多難な恋だな……。脈も無さそうだし。
嫁さんとポチが脱衣場から出ていったので扉を開けて浴室から出る。肩に貼り付いた髪の毛を払い除けてタオルを体に巻く。吸水性の良いタオルは直ぐに肌の水分を取り除く。さっき待っているついでに髪を洗ったので素早く拭く……だろう。普通なら。
けれど、その方法だとかなり時間が掛かる。ココに来た当初、腰まであった髪は腰よりも長くなり膝まで伸びた。お陰で手入れが大変だ。
なら、何で伸ばすのか? コレには理由がある。髪って高く売れるのだ。けど、別に売らないよ。それよりも使い道が結構あるからね。
お洒落で伸ばし続けている訳じゃないって言いたかったのさ。それに白い髪なんて誰が欲しがるの?
まぁ、手入れが大変だって言ったけど、この髪はなにもしなくてもサラサラのまま。別に特別な手入れしてないしね。石鹸で洗ってるし……、洗うのが一苦労なだけ。
そう言えば、髪が一時期白くなったけど、次の日には元の薄藤色に戻っていた。よかったよ、白の髪は前と同じであんまし好きじゃないから。目も元の紅に戻ってたしね。コレは戻っても微妙。
えっと…話を戻そうか。なんだった?あぁ、そうだった。髪をどうやって簡単に乾かすかだね。ドライヤーって手もあるけど(勿論マミィ印)もっと簡単な方法がある。私限定だけど。
どんな方法かって? 簡単。
「乾け」
コレだけ。ね?簡単でしょ?
ホントに簡単なんだって。中級術師位ならできると思うよ。皆難しく考えすぎなんだよ。
でも、実際やるとミイラになってしまうらしいよ。怖いね~~。それに、長ったらしい呪文を長々と言わないと発動できないとか……。
マミィも父さんも出来るようだけど、もう少し言葉を足すみたいだよ。例えばマミィの場合『髪を傷つけず乾かせ』だったね。父さんは少し長い『髪を適度に痛めず乾かせ』とかだったよ。
一般的な場合はどうなんかって?何か厨二みたいな呪文で『我がお髪を~~』とか結構長くて設定が細かい。マミィ曰く、「長いだけで便利でもないし、コストが掛かる不要の長物」らしい。何ともな言い方だ。でも、実際にホントらしい。何より恥ずかしいよ。
思うんだけどね。純粋な妖怪と人間(妖怪の血を引いているがごく薄い者達)は術を使う感覚が違うのだと思うよ。何て言うのかな~。妖怪が使う術は妖術って言われてるけど、本を正せば人間の使う術と同じなんだよ。
唯違うのは……人間は理論的な感じで、妖怪は直感的な物かな? 言葉で表現するのが難しいなぁ。
まぁ、力の使い方を本能的に知っているのが妖怪で、理論的な考えで誰かに教えを請うのが人間ってトコ何じゃないの?
「レン、いつまで入ってんだよ~~。今日は麗春さんに頼まれた薬草類を取りに行くんだろ。早く用意して行こう。」
「あ、そうだった。ゴメンゴメン。今行くから~」
そうだったよ。母さんに頼まれた薬草類を森まで取ってこないといけないんだった。
この都度、森に行くことが解禁されました。前までは危なかったけど、今度から保護者(上位の妖怪)と一緒なら良いとお使いがてら森の探索(と、いう名の遊び)に今日は行ってきます。
メンバーは、私、嫁さん、父さん、ポチ、奏(管狐)に女術師捜索の時にお世話になった走飛の子供、新たな私の眷属、兎天です。名前の由来は、ウサギのロップイヤーみたいに頭に二つの飾り羽ねが付いていて、しかも真っ白なので兎天とつけました。この子が可愛いんだわコレが。
大きさはまだ白鳥サイズだけど、人一人は運べる程力が有るので、兎天の脚に掴まって森まで降ります。
ここで問題です。この中で飛べない者は誰でしょう。…………そう、嫁さんです。
ポチも奏も、コレは多分父さんも飛べます。………問題なのが私なんですよね。
どうやら今回、私は飛べないといけない訳なんですよ。落ちたら痛いじゃ済まない……「貴方なら掠り傷一つ付きゃしないわよ byマミィ」
なので今回紐無しバンジーに挑戦しないといけないのだ。窮奇は翼が有るので勿論飛べるし、龍だって飛べる。飛べないのは九尾だけ。
最悪飛べなくても死にはしない「怪我したら治してあげるわよ byマミィ」……おい。
死んだらどうすんだよ。「チートの血を引いてるから大丈夫だ、問題ない。byパピィ」変なフラグ建てんじゃねえよ!メシ抜きにすんぞ!
オホンッ……さて、そんな訳で急いで着替えて脱衣場から出る。この無駄に広い家のリビングに向かう。リビングに入るとしっかり乾いたポチとホクホク顔の嫁さんがポチをブラッシングしなら寛いでいた。
備え付けのソファに父さんと母さんが座りながら今日の予定について話し合っていた。
「ゴメンゴメン。長風呂になっちゃった。」
「いや、良いよ。ポチのブラッシングもちょうど終わったし。」
ポチはすっかり綺麗になっていた。別に普段汚いわけじゃないよ。今回は少し丁寧に洗ったし、嫁さんがこれまた丁寧にブラッシングしたから艶が普段の倍になったんだよ。
「良かったねポチ。きっと今なら雌にモテモテだよ。」
「クゥ~……」
それは困るとでも言いたげにポチは耳がしょげている。
「ポチのやつどうして落ち込んでんだ? 」
「ポチってね、群れに馴染めなかったんだよ。こんなにお利口さんで可愛いのに!」
「なん……だと。」
そのモトネタ分かるよ。なんだかノリノリだね。
「こんなにお利口なのに群れに馴染めなかった?」
「うん。毛色が違うからね。」
獣というのは自分と周りにの変化に敏感なモノだ。ポチの群れは皆灰色だった。全身真っ黒のポチはそれはそれは目だってしまうのだ。
「でもね、群れはポチを見捨てた訳じゃないんだよ。」
「群れに追い出されたとかじゃ無いんだな。」
「うん。でも、ポチは馴染めなかったから。だから母さんに託されたんだよ。群れの外に出れば同じで色の一族と出会えるかも知れないから。」
ポチ本人(狼)は独りで旅にでも出ようかと考えていた様だが、群れの中間や両親に説得されて母さんの元で大人になるまで居る予定だった。けれど、私の眷属になりたいと言い出して……今に至る。
「成る程な……なら今は嫁候補を探しているのか?」
「ちょっと違うみたい。本人(狼)は気にしてないみたいだよ。嫁さん候補。」
「クゥ~」
そうですよとポチは言いながら寝そべった。
「話は終わったかしら?」
いつの間にか話し合いを終わらせた両親が此方を見ながら話しかけてきた。タイミングを計っていたのかな?
「うん。そっちも終わったみたいだね。で、今日の予定は?」
「昨日お願いした通りよ。このメモに書いてある薬草を取ってきてちょうだい。今日はそれで終わり。明日は王宮に行くからあとは準備をしましょう。」
もう、自分の分は終わりましたけど?
「きっとコウちゃんは終わってるだろうから休んでて良いわよ。」
「了解です。」
「もう終わったのか……早いな。」
「俺も大体終わってた。(朝起きたら衣類やら何やら詰め終わってた。下着はまだだった様だけど。)」
「……」
気づいてるよね嫁さん。私がやっておきました~下着はまだだけど。
「なら今日の予定については以上ね。朱李皆をお願いね。」
「あぁ。」
「それと、コウちゃんは頑張って飛んでね♪」
「期待しないで待っててね……ハァ~」
「大丈夫なのか?」
「ノーコメント……」
「大丈夫でしゅ!ボクとセンパイでたしゅけましゅ!」
首から下げた薬入れから頭を出した奏は自信ありげに宣言した。センパイってポチの事だよね。
「そん時は宜しく…」
「きゅ♪」
「クゥ~…」
マミィの不吉な行ってらっしゃい♪を軽く返して皆で下の森まで行ってきます~~……あぁ、複雑骨折だけは勘弁だな……
「なぁレン、お前顔真っ青だぞ。」
「でしょうね! 今から紐無しバンジーしろって言われりゃぁ、そら青くもなるよ……」
「……悪い。」
別に責めてないからね嫁さん。誤解だよ。だからそんな落ち込まないでよ~…気が滅入るから。
「嫁さんは兎天から手を離さないようにね。私は大丈夫だから。頑丈さは親譲りだしね。」
「う?うん。」
「兎天、頼んだよ」
「キュルルル♪」
「心配するな紅蓮。落ちたら地面につく前に助ける。」
そう言って父さんは龍の姿をとった。霧で姿が一瞬見えなくなったかと思ったら次の瞬間には白龍の姿になっていた。龍とは竜とは違うみたい。
一般的な竜は西洋のドラゴンのような姿をしている。それに対して龍は蛇に手足と鬣を付けた東洋の龍の姿をしている。
ワイバーンもいる。妖怪ではなく魔獣だけどね。呼び名は飛竜。竜と言ってはいるが実際は蜥蜴等の爬虫類が魔物化したモノが魔獣になったと言われていて、正確には竜ではないらしい。姿は某モンスターをハントするゲームの空の王者に似ている。絵でしか見たことないけど、アレよりも線が細い感じかな。正に蜥蜴。
「父さんが初めて格好いいと思った。」
「そうか? 格好いいか♪」
「(格好いいの前に付いてる言葉が妙に刺があるな。)」
「で、父さんは助けるから私にここから……崖から飛び降りてみろと? 自殺しろってかい?」
「高所恐怖症か?」
「普通の一般人なら怖いに決まってんだろ!」
マジでメシ抜きにすんぞ……。ニッコリ笑いながら私を見るな。龍の姿で笑ってるか何て分かんないけど、分かる。絶対笑ってる。口の端がヒクついてるもん。
「ふ、フフフフ……いいよ、やってやらぁ……飛べば良いんだろ……そん代わり親父はメシ抜きな。」
「(誰だ!!)」
「あ、あぁ分かった……いや、違う。メシ抜きは勘弁してくれ。」
何言ってんだ。男に二言は無いだろ? 是と答えたなら貫けよ。例えそれがツイ言ってしまった事でもよぉ……フフフフフ……
「レン、無理すんなよ(壊れた…レンが壊れた…)」
「大丈夫。例え飛べなくても父さんが地面とクッションになって身を呈して助けてくれるって言ってたから。」
言ってないけど。いったもん勝ちだコンニャロー。
「(もう、レンをからかうのは止めよう……レイよりも容赦無い…)」
もう、覚悟を決めよう。腹ぁ括って飛び降りてやらぁ。ん? そう言えば人の姿で翼だけ出せんじゃないか? 見た目的に天使見たいで厨二ぽっくなるけど知ったことか。もう知らん。
出掛けにマミィが「服を脱がなくても人の姿に戻る時、意識すれば服を着た状態で戻れるわよ♪」初耳~~。もっと早く聞きたかったよ。
後、翼を出す場合人の姿の時は服を破らずに出すのは結構難しいらしくマミィは成功した試しが無いらしい。昨日荷造りしたポーチを今日も持ち歩いているので、着替えの準備はバッチシだ。失敗前提だ。
「紅蓮、何も翼が無ければ飛べないわけではないぞ。白龍の血を引いているからな。意識すれば飛べないこともない。」
「何で翼が無くても飛べるの?」
「他の竜は翼が有るから飛べんのは分かるけど……」
「詳しくは知らん。これも妖力か何かだろ。」
妖怪ってね、自分の力がどんな理論でこうなるのか知らないのが殆どなんだってさ。まぁ…そうだよね。私も尻尾の動かしかたなんてどうやってるのか意識してないしね…。
尻尾や耳を出す要領で翼を出す……。意外に簡単でちょっと拍子抜けしたのは秘密だ。
「案外簡単に出したな…」
「翼を出せたのは良いんだけどね、果たして飛べるか……」
翼が有っても飛べるか?と聞かれると飛べるわけないでしょ。鳥だって、巣立ち前に巣の中でイメージトレーニングしてるって言うし。今まで「飛ぶ」なんて事を考えたこともなかった私が翼が生えたから直ぐに飛べるわけがない。
「(それを両親は「一先ずやってみろ」なんて言うんだから)」
いくら丈夫でも、怖いものは怖い。二人は自分達もチートだから私も同じ位チートと思っているのだろう。確かに普通ではないのは自覚しているよ。でもね、チートもレベルってモノがあるんだよきっと。
二人は文句無しの完全チート。対して私は上位クラスなら何とか追い付けるかな?程のチート?と言いたくなるほどの力しかない。
おまけに覚悟もそんなに強くない。理不尽なフラグをへし折る事は躍起になってするが、他のことに関しては食糧確保以外に特に目標もない。そして何度も言うが、まだ8歳だぞ私。精神年齢もうすぐ三十路だけどさぁ。
「 まぁ、やるだけやってみろ!」
等と声をかけて励ましていると思っていた父は、あろう事か飛べるかも分からない私の背中を押して崖から突き落とした。正に連獅子……って違うだろ! あんた龍だろ獅子じゃないだろ!8歳の息子崖から落とすなよ!
「レンッ!!」
嫁さんの焦った声が届いてきた。兎天に掴まり嫁さも下降してくる。それに続いてポチが急降下して私の横まで来た。成る程、急降下の時は翼を少し畳んで落ちるのか……いや、今はそれよりも私が飛ばないと!
「(体を捻って体勢を立て直さないと…)」
まったく、落とすなら正面向いたときに落とせよな。空中で体勢を立て直すの結構しんどいんだぞ……
何とか体を捻り飛ぶ体勢に持っていく事ができた。こうなりゃ自棄だ。翼をがばぁっと広げる感じて広げる。お? コレは一応速度が落ちたかな?
「主、羽ばたいてください。」
「羽ばたくってどうやんのポチさん!?」
「背中に集中して力を入れる……で良いんでしたか?」
いや、私に聞かれてもねぇ……こっちが聞きたいよポチ。でもまぁ…この速度ならどうにか着地しても軽傷で済みそうだ。
「レン、大丈夫か!?」
「あぁ…嫁さん。危ないからちょっと離れててね。」
「いや、今お前が一番危ない。」
ちょっと荒業で着地の衝撃を和らげようかと模索していた。ほら、よくファンタジーで魔法を使って爆風で落下スピードを落としたりするの有るでしょ? アレやってみます。
一発勝負何で皆退いてね♪
「ストップ! ちょっとまて紅蓮!」
「アーアーキ~コ~エ~ナイ~~(笑)」
「(こいつマジで殺る気だ……)」
「兎天もう少し離れてね。ポチ、パス!」
「キュイ!」
「クォン!」
今の合図で兎天はかなり離れた。ポチに投げて渡したのは奏が入っている薬入れだ。何かあると大変だからポチに持っていて貰おう。
「よっしゃ、派手にいっきまーす♪」
落下中の私の真下は岩だらけのゴツゴツした岩場。術をぶっ放しても多少大丈夫だろう。
「炎かな? 『爆ぜろ』!!」
地面から後、三メーター弱。岩場に向かい爆発系の妖術を発動させる。コレは「紅蓮」の使う術だ。私自身はこのゲームをしたことがないので知らなかったが、母さんが教えてくれた。炎属性の爆破系で2番目に強い術らしい。そんな危険な術を8歳の子供に教えるのもどうかと思うけど……私が同じ転生者だと知っているから敢えて教えてくれたのかも知れない。
何で危険な爆発系の、それも炎属性の妖術を選んだか説明しましょう。
私の主属性は3つ、光、炎、風。つまり、私に炎は全く効きません。それどころか逆に回復します。コレはゲーム設定で決まっているとか。逆に弱点属性には倍にダメージ食らいます。
あ、余談なんだけどね。私の弱点は闇だけです。コレは母さんが教えてくれた。ほら、妖力を調べる宝珠使ったときレインボーな色になったでしょ私。
最初は真っ白、その次は紅と色が出たでしょ? アレが主属性だったみたい。白は覚えているけど、正直紅とか覚えてない。
あぁ、そうだ、話を戻そうね。爆風で落下スピードが落ちて尚且つ翼に爆風が当たって地面との衝突は緩和された。熱風のおかげてピンピンしている。きっと体力ゲージは満タンだ。
両腕をついている状態で着地した。若干腕やら足やら痛いが直ぐに痛みも引いた。
ドサッ!
「レン無理しすぎだ!! なに考えてる。爆風で落下スピードを落とすなんて……」
何を仰いますか嫁さんよ。何の説明もなしに落とす父の方が危険だよ。それに準備もなしに降りてきた嫁さんも危ないからね。兎天だって限界があるんだから……。
いざって時の行動には気を付けてよ。
え?父さんどうしたか?さぁ~。何処かに吹っ飛ばされでもしたんじゃないの?物凄い爆風だったし……意外に近い位置に居たしね。
飛ばせるために崖から突き落とす暴挙に出たパピィ……やりすぎですよね。
紅蓮は自分がチートだとあまり意識していません。自覚もしてませんねアレは…。




