なんのフラグ?…回避失敗?
マミィの本性が明らかに…。
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この主人公は決して頭が良い訳ではございません。ちょっと自分主義な部分があります。
やあ、皆さん。今ね、KY陛下が部屋に来ているのだけど……
「どういう積もりだ! 」
うるせぇなぁ~。いきなりでノックもまた無しかよ…。7年経っても進歩ねぇーなKY陛下。ちなみに、KY陛下は現在27歳、私の精神年齢と同い年だったりするのだ。子供なんだね、きっと。
「………」
どうもこうも…ねぇ?
「陛下…」
にっこり笑うマミィのお顔はとっても綺麗で…マミィをよく知っていれば、この顔は何か企んでいると気が付くだろうが…KY陛下じゃ気付かないだろうね。
案の定、笑顔に騙されてるよ♪
「私は言いましたよね?」
「なんの話だ?」
マミィはKY陛下に私が生まれる前に言ったそうだ、
「私を後宮のゴタゴタに巻き込むなと、言った筈だよな?」
……うん、コレ、マミィの本性。一応体裁を見繕っていたのだ。ホントは私よりも口が悪かったりする。ちなみに、武術の稽古では、男さながらな言葉を使っている。
「いや、その…だな。あれは…」
さっきまでの威勢はどこ言ったよKY陛下さん。いきなし弱腰なんて…。
「言い訳なんか聞きたくない。こっちはなぁ…紅蓮が猛毒盛られてんだよ!! この子のが死んだら、お前どう落とし前つける気だ!あ゛あ゛ぁ!!」
迫力 半端ないよマミィ。ホントに私が7歳の子供だったらトラウマ並みのお顔ですよ。何でもマミィの家は貴族と言うよりも平民だったらしく、住んでいた場所もかなり治安が悪かったんだとか。なのでマミィは並みのチンピラよりも強くないといけなかったらしい。苦労してきたんだねマミィ…(´・ω・`)
いつか私が大きくなったらマミィに楽させたいな~。…でも、マミィかなりアクティブだからさぁ、家でおとなしくなんか絶対にしないだろうなぁ。
「おい…聞いてんのか?」
「は、はい。」
いつの間にかKY陛下が正座しながらマミィの話を聞いていた。腰低いな~。やっぱりマミィ強し。
「しかしな、舞子はお前達に嫌味を言われたと…」
「えぇ、言ったけど。それが?」
「彼女はか弱いんだぞ。何もあんな…」
「か弱いのなら、部屋から出さずに閉じ込めて置けば良いでしょ。後宮がどれだけ危ない場所か、解らないなんてあり得ないでしょ? それとも、自分の側室達が住む場所がどんな場所か解らないなんて…無いでしょうね?」
般若の迫力にKY陛下の顔が青ざめていく。でも助けないから。こっちも怨みとかあるんだから。
あれは忘れもしない…私の可愛い…愛犬のポチ…。あの子は私を庇って暗殺者に飛びかかって…掠り傷が出来たんだよ!
しかも、掠り傷が治ってもソコだけ毛が生えなくなったんだよ!
おかげてあんの兄上達に間抜けとか言われたんだぞ!!(ノ`△´)ノ
「ポチの敵…」
「そうよ、家の愛犬だって怪我して紅蓮がどれだけ落ち込んだか…覚悟は出来てるか…」
「………す、すまん」
「「あ゛あ゛ぁ!!」」
「すいませんでした!?」
ひれ伏すがいい!!ふははははぁ……
ふう。あー、すっきりした。あの後マミィが、この7年間の愚痴や嫌味、不満なんかを外の扉の向こうに張り付いているだろう女官にまでバッチリ聞こえるほど大きな声で話していた。バッチリ聞こえていただろうね。
今までマミィが猫被ってた訳なんだけど…、マミィの父親を盾にKY陛下に脅されたんだって。許すまじKY陛下。
マミィの父親、私にとってはじいちゃんには会ったこと無いけど、去年亡くなったらしくて、マミィが後宮に留まる理由が無くなった。だからこの計画を実行した訳なんだよ。(´・ω・`)
一度でいいから会ってみたかったよじいちゃんに。面会を申し込んでたらしいけど、あの厄介さんこと、筆頭女官が握り潰していた。隠密行動は得意なんだよ私は。
それに後宮って隠し事なんて到底出来ないんだよ。
部下の責任は上司の責任でしょ?
だからさ、…早く後宮から出てっても良いでしょ。後は好きにすれば良いよ。元から戦場だった後宮はもっと激化するだろうけど。私は知らない。
だって、私は聖人でも偽善者でもないんだし。それにさ…
(こんな所で潰れる様なら、王なんて勤まらない)
こんな子供の私に何ができる。
ここに居たら死亡フラグでしょ?
……ん? あれ…もしかして、KY陛下苛めすぎて極刑なんて…無いよ…ね?
ヤバくね? 私とマミィヤバイよね…。
絶対嫌、勘弁してよ。
極刑なんかになったら後宮半壊させてでも逃げ出してやる~。勿論ポチも一緒にね。
KY陛下がマミィ(私もマミィを止めららないよ。何せマミィは武道派だし。)にケチョンケチョンにされてから3日後、何故か驚く話が持ち上がった。良かった極刑フラグは無かったよ。
でも、それが後々のフラグになるなんて…この時は………ねぇ、コレってフラグになるよね?
なんかフラグ建てたかも………(ノ_<。)
…………フラグをへし折る筈だったのに、自分でフラグ建てたよ。
私のバカァァ~!!(ノ_<。)
ふつうの主人公は、後宮が戦場の場合、母親が先に死んでしまう事があると思います。なので、母親は強い御方にしてみました(  ̄▽ ̄)
どれ程強いかと言うと、熊でも武器さえあれば勝てるくらいです。
お、恐ろしい(((・・;)