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荷造りしながらお喋りするのって楽しいよね

 いつも読んでくださっている方々、そして今回初だぜ!な方もありがとうございます。


 この物語もいよいよ佳境?になるのかな?



 けれど、まだもう少し先なんですごめんなさい。



 急遽決まった白の王宮への滞在に必要な荷物を用意することにした。急な外出の為に常に用意していた物が漸く役に立つ時が来た。


「それなんだよ。」

「こんな時が来ると思って、前から用意していたんだよ。お泊まりセット!」


 何だよそれ、とでも言いたげな嫁さんをスルーして一応説明をする。


 中身は、タオル、歯磨きセット、石鹸、着替えに、その他諸々……。どんな時でも有ったら役に立つ物が入っております。


 何せ歯磨きと言っても、この世界では歯ブラシが粗悪…と言ったら失礼だけど、前世での歯ブラシに比べると……とてもブラシが硬くて痛いのだ。歯茎が血が出ないのが不思議なくらい。歯磨き粉も塩だけでは物足りないのでマミィお手製の者を持っていく。どうやって作ったのか……。


 そしてタオル。コレは吸水性が良いので重宝するのだよ。持っといて損はない。タオル地の布はこの世界でまだ無いからね。


 石鹸もマミィお手製の物。これってとても肌に良いのだ。髪だって洗える。スゴいね。でも嫁さんはちゃんとシャープとリンスを持っていってね。髪がエライ事になるから。


 着替えは絶対必要でしょ?彼方が用意してくれてても……気に入らなかったら着れるように持っていく。


「ざっとこんなもんだよ。」

「このポーチ凄いな……」

「四次元的な何かです。」


 これまたマミィ特製のウエストポーチなのです。どんな仕掛けなのかさっぱりですよね~。



「はい、コレは嫁さんの分ね。」

「俺にもそのウエストポーチ有るのか」

「母さんからの贈り物だって♪」

「後で御礼言おう……」


 そりゃ嫁さんの分も有るでしょ。自分の荷物は自分で詰めてね……出来るよね?


「荷造り自分で出来るよね?」

「そりゃ出来るだろ。」


 侵害だと言いながら荷造りを始めた嫁さん。私の用意したお泊まりセット(着替えは除く)をキチンとポーチに入れて部屋を出ていく。あっ、言ってなかったけど、ココは私の部屋です。


 さて、ポチの分の荷物も詰めておこう。四次元的なポーチはどんなに詰めても限度がない。まさにブラックホールだ。ココに生き物が入ると……どうなるか解らないので試したくはないね。


 ちなみに、マミィが持っている巾着と同じ様に大きさも関係無く入ります。ホントにどうなってんのコレ?


「ポチ、おやつも持っていくからね。」

「クゥ~♪」


 ただ今ポチは私のベットで寝っ転がっています。勿論足元の方に……偉いなお前は。真ん中に寝ない辺り主人想いだよね。でも、ソロソロ毛替えの時期だからブラッシングしたり洗ったりしたいな……


「キャウ!!」


 お風呂嫌いなポチはこの話題になると……逃げます。今も部屋の隅っこで小っちゃくなって震えてる。それでも暴れるずに洗われているのはホントにお利口さんだよね♪ 親バカだって?それって誉め言葉♪


「明日は荷造りやら何やらの準備で修行休みだから、洗おうねポチ。」

「く~ん……」

「お出かけするなら綺麗な方が良いよ。もし「ヤダ何あの犬……中半端に毛が抜けて……」とか言われたら腹立つでしょ?」

「クゥ~」


 どうやらポチもそんなことは言われたくないのか観念した様だ。でも実際のところポチは毎日濡れタオルで軽く拭いているのでそんなに汚れてはいない。臭いだってしない。それでも洗うのは中途半端に残っている冬毛を綺麗に取りたいからだ。少しでも綺麗に見てもらいたい。だって自慢の愛犬(狼)なんですから。



「所で、何時までそれ続けるの?」


「きゅ……」


 管狐は何か狭いところにでも入っていないと落ち着かないのか部屋の色んな隙間に入っては出ていくの繰り返しをしていた。


 どうやら中々気に入る場所が無いようだ。


ソウおいで。」

「きゅ♪ 何でしゅか?ご主人」


 管狐に名前をつけせ正式に眷属になりました。名前は奏。名前もつけたことだし、後は奏が気に入る筒を見つけるだけ。なんどけど……


「何か良い住みかは見つかった?」

「きゅ~。ダメでしゅ……」

「ダメか……」


 気に入った住みかがないと落ち浮かないらしい。けれどコレは地道に探すしかない。


「きゅ。それまではご主人の服にお邪魔しましゅ♪」

「……夏までには見つけないとね……」


 炎天下の中管狐を服の中に入れているのは……自殺行為だと思う。カイロや湯タンポを持ち歩くようなもんだよ。



「主、管狐は自分の姿よりも狭い場所を好みます。なので、母上殿より頂いた薬入れ等気に入るのでは?」

「あぁ~、アレね、アレ。そう言えばアレなら持ち運びに便利だし、小さいから首に掛けてても邪魔にならないね……でもポチ?あの薬入れちょっと小さすぎない?」


 ポチが提案した薬入れは長さ6センチ、太さちょっと太めのボールペン程しかない。それを見るからに質量オーバーな管狐が入るとは思えない。頭さえはいらないよ。


「~でも、物は試しに……奏コレに入れる?」

「きゅ~♪ちょうど良さそうな筒でしゅ♪」


 そう言って入ってしまった……。質量保存の法則どこいった! え?コレ入るの?


「主、管狐は元々実体を持ちません。大きくもなれますが小さくもなれます。なれる大きさに限度は有りませんから。」

「詳しいねポチ……でもね、それをもっと早く言ってほしかったよ。」

「ワタシも忘れていました。」

「きゅきゅ♪」

「なら何で棚の隙間に挟まっていたの?隙間よりも細くなれば出れたでしょ……」

「…………わしゅれてたでしゅ……きゅ…」


 管狐もとい奏はドジっ子のようだ。ちなみに、管狐には性別はない。ある日突然増えるのだ。精霊みたいに自然のエネルギーが集まった生き物?らしい。詳しくは知られていない。本人(狐)も分からないようだ。


 気に入った住みかが見つかってご機嫌の様だ。奏が楽しそうで何よりです。それにペンダントタイプだから首に掛けていよう。無くしたら大変だしね。


「さて、嫁さんの荷造りの様子を見て今日は寝よっかな……」


 大丈夫って言ってたけど、大丈夫だよね。無限に入るポーチだし、よほどの事がない限り……。


 心配なので突撃隣の荷造り!何てね。さて、ふざけてないで早く確かめよう。そんでさっさと眠ろう。朝早いし……






 いくら夫婦(偽装)でも、礼儀はなくてはならない。なので必ずノックはします。


 コンコン……


「嫁さん? 荷造り進んでる?」

「…………」

「返事がない…ただの空き部屋の様だ。…じゃなくて!」


 まさか寝ちゃったの?それでも良いけど、支度をしてからにしてね。明日行くって訳じゃないけど、色々忙しくなるんだから、出来るうちにしとかないと困るのは自分なんだよ!


「入るよ~。」


 しょうがないので、入ってみる。すると…


「(__)..zzZZ」

「(・д・)ノ」


 寝てるし……ホントに寝てるし!


 え、10分も経ってないよ、私の部屋出ていったの。何々~貴方はどこぞのあやとりと射的が得意な眼鏡の少年ですか?お休み十秒ですか?


 てか、ベットにたどり着けけはしたけどベットに入る前に力尽きたのね。ベットに顔を埋めて寝ちゃってるよ……。



「(日頃あんなスプラッタ何て見たことなかったもんね……疲れたんだろうな…)」


 今日の事がトラウマにならないことを祈ろう。


 確かに私は藍苺ランメイに精神的に強くなってと言ったけれど、別に強くなくても良いのだ。ただ強くなりたい、強くならなきゃ、立ち向かわなきゃ、って気持ちを持って欲しかったから。


 人は弱くても生きていける。何のために私達が居るんだ。助け合うためでしょ?


『今度は絶対先に逝ったりしないからね』


 あれ? 私何か言ったかな?疲れてるのかな。


 ベットに倒れ込んで寝ている藍苺をキチンとベット寝かせて布団を掛ける。


 この頃寝顔にまで表情が出て来た様で見てると楽しい。この間何て朝起こしに行ったら「アンコはつぶ餡がいい」とか寝惚けて言ってたし……。コレは食い意地がはってるだけかな……。


「ホントに可愛いな……」


 本人が聞いたら怒るだろうね。顔がじゃないよ。仕草とか表情があどけなくて可愛いって意味だよ。


 この気持ちよさげに眠っている顔を見てるとこっちまで眠くなってきた……



「じゃぁ、おやすみ…藍苺。」


 明日もきっと寝坊するだろうと、ちょっと失礼な事を考えて部屋を出ようとする。ふと、さっき渡したポーチがベットの脇に置いてある。一応着替えやら何やらを入れようとしたのだろう、よく見ると周りに衣類が散らばっていた。


「やっぱり苦手なんだ……」


 整理整頓が苦手だろうとは思っていたが、どうも突発的な事には弱いらしい。箪笥の整理は出来るのに、荷造りは出来ないなんて……制限は無いのだから無造作に入れる手もあったろうに…。


「一応、考えてみたのかな……」


 流石負けず嫌い……ここまで悩んででもやろうとしたのか…。寝ちゃったけど。


「もしも、私が居なくなったらどうするのかな?」


 何時かは居なくなる。遅かれ早かれ……。ただ遠くに行くだけなら会えもするが、もし…私が死んでしまったら?


 藍苺には生きていて欲しい。ゲームのシナリオでは私よりも少ないが死亡することが全キャラ中ワースト2だからね。勿論ワースト1は紅蓮()だ。


 シナリオの中に紅蓮()の後を追って死んでしまう物があった。私が死にさえしなければ良いのだが、もし、無茶をして私が死んでしまったら……。


 そう考えると切りがない。止めよう。ネガティブ過ぎる。




 今後の課題は、嫁さんが一人でも生きていけるように鍛えること。勿論精神的にもね♪



「でも、今回だけは荷造りやっておくから。」


 連日起こる何やかんやで疲れているだろう……。白の王宮を出るまで深窓の姫君だったもんね。騒がしいことになれてないよね。


 おやすみ……。





「けど、下着だけは自分で入れてよね…」



 私は人様の下着をこれまた人様の箪笥から出したり致しません。ソコまでやったらオカンになっちゃうしね。






 実は紅蓮と藍苺には意外な接点が……気づいている方もいると思います。結構あからさまだし……うん。ねえ?←(知らねえよ!)



 そして、管狐の名前を決めました……。といっても、かなり前に公募した名前をつけさせていただきました。この名前を考えてくれた方ありがとうございます。m(__)m




 それではありがとうございました。



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