愛され王子フラグは弟ですね。
主人公は図太く、口が悪かったりします。ご注意下さい。
この主人公は、独自の考えです。一般的な考えではないかもしれません。
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ハローハロー、こんちは~紅蓮だよ。あの大惨事の後、え? 大惨事ってなんだっけ? それは前回の兄上達の大泣き事件だよ。いやぁ~あの後大変だったよぉ。何せ兄上達の母親達がカンカンでさぁ。土下座しろなんて言い始めてさ。
え? 私のせいだろ? そうなんだよ。だからキチンと土下座しましたとも。
勿論私だけ。マミィは悪くなかったんだし…いいじゃん。しかもマミィの居ない所でマミィ以外全員集合+女官付き。陰険だよね~いくら中身が27歳でも、自分の身長よりも高い大人が約10人。かな~り恐ろしい。
マミィがそんな場面を見つけちゃってさぁ…大変だったよ、…ハァ。(ー_ー;)
うん……。マミィはやっぱり怒らせてはいけない…。(;・ω・)
でさ、今かなり絶体絶命なんだよね~。実はさ、とある人が今目の前に居てね……
「貴方が紅蓮ね? 私は舞子って言います。よろしくね。」
この人がKY陛下のお気に入りの側室ですか…。なんかぁ~前世でよく聞いた感じの名前だなぁ。それにしても、マミィに先に挨拶するのが礼儀の筈では?さりげにマミィを視界に入れてないのは気のせい?
にっこり笑った顔は確かに万人受けしそうな、いかにも可愛いくて保護欲をそそる様な感じの逆ハーのヒロインって感じだよ。
「まぁ、初めまして舞子様。私は麗春と申します。」
今更だけど、マミィの名前が麗春なんです。とても綺麗な名前でマミィにとっても似合っていると思う。
名前の由来は、春を連想させる若草色の瞳かららしい。良いなぁ…私もそんな目の色だったら良かったのに~。ちなみに、髪の色は私と同じ薄い藤色なんだよ。
って事はさ、父親が赤い目って事だよね…。
「……そう。どうも初めまして麗春さん。そしてこの子が…」
何だろう、なんか変な間があったような…。それに、後ろで隠れているのは誰?
「は、初めまして…」
あぁぁ、あのお気に入りの王子か…。何でそんなに隠れてんだよ…。なんかめんどくさそうだねこの子。
それにしてもKY陛下に瓜二つだね。この子の将来が心配だよ。
「この子は大雅。確か紅蓮と同い年だったでしょ? この子の言い遊び相手になると思って…。」
子守は正直、勘弁なんだけど。何で私にそんなことを……。それにさ、拒否されないの前提に話してるよね? 確かに日陰親子だけどさ、私ら。 KY陛下のお気に入りとは天と地の差が有るけどさ~。
はいそうですか~じゃ納得いかないのよ。なんせ私マミィに習い事たんまり用意されてて暇ないのよ?他の兄弟達見たいに遊んでばっかじゃ無いんだからさぁ。
「 ご免なさい。紅蓮はコレから習い事が有るので、ご一緒出来ません。また後ほどお誘い下さい。」
ナイスマミィ! それに、今更子供の遊びなんてしたくないしね…。
「…で、でも、子供だもの、もう少し遊んだ方が良いですよ。絶対!ね?紅蓮もそう思うでしょ?」
そこで何で私に話をふる。そんな顔しても「うん」なんて言わないよ。
「私は習い事が良いです。色々な事を知るのは楽しいです。」
「…ダメだよ、子供がそんな事を言っちゃ…。ほら、皆で遊びましょう?」
なんか、嫌な感じ……。分かんないかなぁ。私達親子がアンタらと居るとこっちが大変なんだよ。それに皆って兄上達も入るなら尚更嫌だ。
何せ、誰も見向きもしない、気にかけてくれる人も無し。おまけに何かあると直ぐに突っかかって来る義母達がいるしで…。ほっといてよ…。
「舞子様。差し出がましいのですが、紅蓮の趣味は、書物を読むこと…」
「ほら、やっぱりダメだよ、外で遊ばないと!」
……(゜ロ゜) バカだ、いや、鈍感さんが居るよ。マミィの話を遮ったりしたらどうなるか……。
「舞子様。話を遮るのは少々無作法では?それと、さっきの続きですが、紅蓮の趣味は書物を読むこと、武術の稽古ですよ。」
「す、凄いね~紅蓮。なら大雅にも教えてくれないかしら?」
だから、何で私に話をふる。それにさマミィを無視しなかったか…今。
「お言葉ながら、大雅様はまだお早い様に思います。」
手加減なんて出来るほど強くない私にどうしろと。怪我でもさせたら堪ったもんじゃないよ…。勘弁してよね。
「でも、始めるなら早い方が良いでしょ?」
「それならば、陛下に仰ってみればよいのでは?
きっと武術の専門家を師に着けてくださいますよ。」
そうそう。私の場合、マミィが武術の師匠だから、あまり表沙汰に出来ないのよ。
だから早く諦めてよ。
「そーね。その方がいいかも。」
「……………」
諦めたようだ…ふうぅ。……ん!
「……あの、何でダメなの?」
……はぁ? 何言ってんのコイツ。相手側が都合が悪いのだから仕方ないだろ。
寧ろ何でそこで「何で」が付くんだよ。
「僕のこと嫌いなの?」
今、嫌いになったよ。我が儘。
「(ここは穏便にした方が良いですかね?)」
「(本当の事を言ってしまいなさい。)」
マミィからのゴーサインが出たのでハッキリ言いましょう。
「嫌いです。誰よりも絹にくるまり、暖かい場所に在るのにまだ何か足りないのですか?」
何よりも、この親子が嫌いだ。この後宮に現状にも気付きやしない。気づいていて何もしなかったのなら尚更嫌だ。
「両親の愛情を一身に受けてさぞや良い心地でしょう。でも、アナタは兄上達に対するアナタの父上の態度を知っていますか?」
「兄上達に対する父上の態度?」
「紅蓮、そんなことは大雅に話さないで!」
やっぱり知っていたのか…
「やはり知っていたのですね。舞子様。では尚更知るべきですよ。」
「大雅様。アナタの父上はアナタに何日会いに来ない日が有りますか?」
「ねえ大雅今日はもう疲れたでしょう?もう部屋に帰りましょ?」
「何を慌てになっているのですか?」
マミィの援護射撃でこの親子を足止めしてもらっている内に言ってしまおう。
「実は、私は一度も陛下にお会いしたことが有りません。私は確かに陛下にお会いする程の地位は有りません。ですが、兄上達は、望めば陛下にお会いで来るでしょう。なのに、兄上達まで陛下にお会いしたことが有りません。合っても2~3回程だそうですよ。
「そ、それは……」
何か知ってよねコレは…。
その後もこの後宮で起きた出来事をダイジェストにして話しましたよ。どうして気がつかないかをさらっと言ったり。
弟くんは始終黙りだったけどね。
でもね、いつかは知らなきゃいけない事なのよ。知らないと後で苦労するよ。
まぁコレでこの後宮ともおさらばになるかな♪だってさ、血の繋がらない王子がいても良い訳無いし。こんなにお気に入りの側室と王子が嫌味なんか言われたら怒るでしょ?多分。
それとさ、
「貴方が…もしも王子ではなかったら、今周りに居る者の何人がアナタを支えてくれますか?」
今の地位が有るからちやほやされんだよ…。それもいつかは気づくよ。
あ~、言いたいこと言ったら清々したよ。この7年間ストレス溜まっていたもの良いストレス発散になったよ。
実は、この暴露かなり前からマミィと計画してました。ヽ( ̄▽ ̄)ノ
何だかこの頃後宮内がどうもキナ臭い。コレは争奪戦勃発かな。何が?
王位継承権の争奪戦だよ。実はさ、この国は女性でも王位継承権が有って、王妃の産んだ子供以外は、性別、母親の生家の地位は関係なく産まれた順番で決まるのだ。
なので私は、全兄弟の5番目に産まれたから継承権は5番目なのだ。かなり命がヤバい。
ので、マミィと予てより計画していた後宮脱出計画を実行したのだ。
その後、KY陛下が7年振りに怒鳴りこんできた。そこですかさずこう言ったり。
「あなたは誰ですか?」
妙に落ち込んでた。なんでだ?まぁいっか。ざまぁ(  ̄▽ ̄)
才能がほしい。と、切実に思います。
キャラクターが勝手に動いてしまう。
この話しは、結構適当な世界観なので細かい設定はありません。主人公の考えも、ただフラグを折りたいのか、憂さ晴らししたいのか作者にも解りません。
(´・ω・`)