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フラグに対して説明求む

 今日も紅蓮コウレンは通常運転です。Sではないけど、確信犯ではあるかも。

 あれから色々説明をマミィにしてもらいちょっと疲れました。どうも、紅蓮コウレンです。


 嫁さんも晴れてハイスペックなチートの仲間入りをしました。そんな嫁さんはただ今頭を抱えてブツブツと何か言っています。言いたいことがあるなら言えばいいじゃない……


「良かったね、嫁さん。悩みが解決したよ」


「「「おいバカやめろ」」」


 あれま、三人とも息ぴったり~。きっとトリオで漫才できるよ♪ てか、三人ともこのネタ分かんのね。


「サーセン……。と、冗談はここまでにして……」


「「「…………」」」


「ご飯食べよ?」


 ガタガタっという音をたてて三人は椅子から落ちていた。皆さん芸人みたいですね~。


「吉〇芸人みたいだね。もしかして某グランプリにでも出るの?」


「んな分けないだろ!」


「も~…真剣な顔して言うから、何事かと思ったじゃないのよ。」


「芸人って…そんなグランプリこの世界に無いだろ! それにこんな程度で芸人になんてなれるか!」


 あ、な~るほど…確かに無いわ。それにしても、父さんよ。キャラ変わりすぎだよ。


「いやぁ~つい」


「(こいつのキャラがどんどん壊れてくな)」


「(こんな性格だったかしら~)」


「(麗春を越えるボケッぷりだな。いや、何かが違う気がするけど…)」


 良かった…元気になった。やっぱり藍苺は元気でいてほしい。


「さあ~晩御飯にしようよ。」


「いつの間にか夜になってたんだな。」


 朝方から熱出して昏倒してたもんね。起きたらもう夕方だったもんね~…そりゃビックリだ~。


「でも良くなって良かったわねランちゃん♪」


「本当に。会って早々倒れたから、俺が原因かと疑ったよ。良くなって良かった。な?紅蓮。」


「本当にね。寿命が縮んだよ…。はい♪今日は病み上がりなんだしスープだけね。勿論私達もね♪」


「え?」


「スープによるわね~パンはあるの?」


「別に遠慮しなくても…」


「良いの…。ちゃんとしたスープだからさ。パン?あるよ~……はい。」


 嫁さんに話ながらマミィにパンを渡す。私達もスープオンリーが納得いかないらしい嫁さんは苦い顔だ。パンも有るけど?


 マミィはニコニコしながらパンを受け取る。マミィはどんなスープか知っているから余裕の表情。


 父さん? 未だに納得いかねーよって顔で膨れている……頬っぺがね。プクーって…。あんた何歳だよ。いい歳したおっさ……大人が、何をむくれてんだよ~…はぁー。


「父さん…鶏肉も入ってるから…」


「…あ、いや別に、うん、違うぞ…その……」


「ハイハイ……お待ちどー…私特製野菜スープ。野菜を潰しているから消化に良いよ。体も温まるし。鶏肉も柔らかく煮込んだから食べれると思うよ。」


 なんか変に言い訳しようよしてる父さんはこの際無視無視…。


 スープの具は、ジャガイモ、玉葱、鶏肉そして嫁さんの大ッ嫌いなニンジン。味付けは塩、胡椒(何故か普通にあったよ)、コンソメスープの元(粉末状のマミィお手製)と、材料だけならポトフとほぼ一緒。


 でも、完成したら具を鶏肉を鍋から出して野菜を潰す。勿論全部。潰し終わったら鶏肉を戻して少し煮込むと、私特製野菜スープの出来上がり♪



「変に言い訳するから~。ほら、このスープ美味しいのよ♪」

息子コウレンが冷たいよ……」


 あぁ~あ、き~こえ~ない~。ポチの分は骨を取って冷ましておく。犬ってガブッ!ってガッツクから火傷するんだよ熱いと。


 一応説明しとくけど、スープに玉葱入ってたよね。玉葱って、動物に食べさせちゃダメだよ。死んじゃうから。けど、ポチは妖怪。なので平気なのだ。見た目がいくら犬、狼だからって害はないのです。害があったら九尾狐の私はどうなんだよ。


「嫁さん……食べなよ♪」


「……ニンジン…」


 ふふふふ…ニンジンを潰してしまえば食べるしか無いだろ!観念しなさいな♪


「ジャガイモとニンジンが入っているから暖まるわね~」


「意外と食べごたえがある…パンおかわり」


「……藍苺? た・べ・ろ・よ♪」


「分かったよ…。」


 こんな時こそ好き嫌いは許さない。いくらハイスペックになってもついさっきまで高熱出してた病人が好き嫌いを許されるわけ無いだろ。


「病み上がりなんだから我儘言わない。」

「言ってない」

「目が言ってたよ」


 観念してスプーンを掴むと不吉な音がした。え?父さん?


「(父さん?)」


「モゴモゴ…(いや、俺じゃない)」


「もぐ(私でもないわよ)」


「(………嫁さん?)」


「………」


 嫁さんの掴んだスプーンは木製の物で私でも力加減を間違えるとポッキリ……。


「ステンレス製のスプーンがあるからそっち使おうね…」


 あは~…チートは戦闘では役立つけど、日常生活では要らぬ長物なんですね。私も始めは色んな物を壊したっけ……。お気に入りの食器を粉砕した時は落ち込んだな~


「力加減が難しいな…」


「力が目覚めた者がぶつかる最初の壁だからな。」


「私も父親から貰ったペンダントを壊してしまった時は落ち込んだわ~」


 あ~。皆そんなもんなんだね。力加減難しいよね。



 そんな風に考えていたら「メキョ!」っとまたもや不吉な音が……


「よ、嫁さん……もしかしてホントはぶきっちょ?」


「う、うるさい……ちょっと、手加減を…」


 あれ? 嫁さんって集中力云々で失敗したと思ったけど、もしかしてぶきっちょだっただけだったの?


「んー…黒龍の血脈は力が強いから制御が難しいらしい。訓練次第で日常生活は出来るようになるんじゃないか?」


「そうね、貴梅クイメイはそんなに苦労してなかったわよ確かね。」


 クイメイ?誰すか……あ、あぁ~…嫁さんのお母さんだ。


「何で母さんの名前……」


「嫁さん、この二人は白の国の国王と知り合いなんだよ。多分その関係で知り合いだったんじゃない?」


 父さんの方は知らないけど、きっと知ってるはず。この話の流れでは。


「でも、このままだとランちゃん食べれないわね~。」


 おっと、マミィは話を逸らした。


「こんな時、方法は一つしかないな~」


 それに父さんも便乗した。完全に嫁さんのお母さんの話を逸らしにかかった!


「そうですね♪」


 そして私もそのノリに乗ってみた。


 今気づいたけどさ、母さんもノリがいいけど、父さんも大概だよね。


 え?方法は何だよ?


 では、遠慮なく♪


「嫁さん……はい♪あーん♪」


「…………」


 そう、恋人なり夫婦なり、一度はやってみたい、されてみたい? 所謂スプーンを持ってあーんだ。いや、ふざけてないよ。だってこれ以上スプーン破壊されたくないもの。


「……おい、何の真似だ」


 お、恐ろしい程低い声ですね。でもね、こっちもこれ以上スプーンを破壊されると死活問題何だよ?


 主に私の勿体無い精神のね。


「なら嫁さん、自分で食べれるの? これ以上スプーン破壊は勘弁なんだよ。ステンレス製のスプーンは高いんだから。」


「う゛」


 別に困らせたくはないよ。………………うん。


「レイ、紅蓮は楽しんでるよな?」

「そうかも知れないわね~」


 そんなことないよ。ちょっと困った顔が面白いな~なんて思ってませんよ、ええ。


 それに、最初にそんな流にしたのはどこの二人だったのかな?


「嫌なら訓練しなよ。これからも壊すようならコレ続くからね♪(それと、明日のご飯は二人の嫌いな物ね、父さんの好き嫌いなんて知らないから肉抜きね。)」


「「(な、なんだって!!)」」


「マジで言ってんのか……何の拷問だよそれ。恥ずかしいだろ!それに…………」


 顔を真っ赤にして反論しているランはとっても面白かった。でも、何だろ。普通好きな子の赤面って「可愛いな」って思うけど、そうは思わない。何でかな。勿論異性に対しての「可愛いな」だよ。


 あぁ、そうか。私の中身が女だからか。でも、だとしたら何で藍苺を好きになったんだろう。


 やっぱりプログラム?


「(止めよう。キリがない。)」


「………だ。っておい、聞いてたか?」


 おっと、つい考え事をしてしまった。


「つまり、恥ずかしいから止めてくれと…。でも、どうやって食べるの? 今だけでもあーんで食べてよ。」


 面倒だしさ…。なんて後につけると渋々といった感じで頷いてきた。そうそう、こういうのは諦めも肝心なんだよ。





 その後、家族で初めてのワイワイ賑やかな晩ご飯だった。すごく楽しかった。



 勿論全部あーんで食べてもらいました♪









 基本的ノリがイイ紅蓮一家。それに巻き込まれる藍苺……。そしてそれを温かく見守っているポチ。


 そんな嵐の前の静けさ……なんて?




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