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危機到来、姫は生まれ自体がフラグ

 お気に入り登録数が60件を越えていた……

σ( ̄∇ ̄;)



 え? …………マジで!!!



 皆様ありがとう。m(__)m




 ……あら、こんちはー…。朝から両親のイチャイチャを見せつけられている紅蓮コウレンと嫁さんの藍苺ランメイです。


 ラブラブな両親を見ていると軽く胸焼けがします。きっと今なら砂糖だって吐けるよ…。


「……15歳になったら家を出ようかな…。」


 こんなの何時までも見てたら胃潰瘍になるよ。ポチ、癒しのお前と同志の嫁さんが頼りだよ。


「………」


 気になることがもう1つ、嫁さん、もといランの様子がおかしい。さっきから無言だ。父さんか?父さんが居るから元気ないのか?


「(男性恐怖症?)」


 もしそうならここにおいておくのは酷かなぁ。でもなぁ…外には男なんてゴロゴロ居るしな……。ここに居たほうが安全だし…。


「(まぁ…藍苺本人が決めることだし。)」


 あまり考えすぎだろうか。まぁ今は保留だね。


「(そういえば…)」


 我が父上の容姿なんだけど……。うん。私の顔にそっくり何だよ。血の繋がりが一目で解るレベル飛び越えてクローンなんじゃないかと思うレベルまで似てるよ。髪の色が違うだけ……。将来こうなるのかな~。ヘタレにはなりたくないな~。


 そんな父さんの見た目の説明でもしますかね。


 まず、髪はサラサラストレートの銀髪。目は私と同じ紅、顔は私をまんま大人にした感じ。服装はどこか仙人みたいなゆったりした感じの白い服。


 これで天パなら、死んだ魚の目の侍になってたよ。目の色が翡翠の様だったら、最弱のラスボスと言われた片翼のイカ野郎になってた。良かった~どっちも揃わずにいて。でも、黒いコートに見えるものは着ない方がいいね将来。


 そうそう、身長は180ちょいあるね。私も同じ位身長が伸びればいいけど……女顔だから身長が高い方が……。うん。間違われないでしょ?あれ、でも将来嫁さんに距離置かれるのは寂しいかも。ん~~…うん、保留。


 さっきも言ったように、女顔の私と瓜二つだから父さんも女顔。きっと苦労したことだろう。知らんけど。





「イチャつくなら子供の目の届かない所でしてよ。イラつくから………ボソッ…羨ましいなチクショー…」


 この頃女だったのをたまに忘れる事が増えてきた。元々女らしくは無かったが、いよいよ体に精神が引っ張られて来ている。これはどうにかした方が良いか……。「え?」


「こ、紅蓮俺達は別にイチャついては……」


「ハイハイ…(バレバレだよ、お二人さん…)」


 慌てるくらいならイチャつくなよ。こちとら最近イラついてしょうがないんだよ~。



「…………」


「………ラン、大丈夫?」


「ん?ランちゃん?」


「どうした?」


 椅子に座ったまま、俯いて動かない。呼び掛けても返事もない。これは……修行の疲れか?


 心配になって肩を揺すってみようかと思った時、ぐらり、と藍苺の体が傾いた。


 一瞬何が起きたか分からなかったが、咄嗟にランを支えた。反射神経の良さはこのハイスペックな体に感謝だ。



藍苺ランメイ?」


 ピクリともしない……え? 何で? どうして?


「ランちゃん! 大変!顔が真っ青……紅蓮、ランちゃんの熱は?」


「…! 熱は……熱い! かなり熱があるよ!どうしよう!!」


 一体いつから熱があったんだろう。こんなに熱が高いなんて……どうして言わなかったの? 負けず嫌いを履き違えないでよ藍苺ランメイ。ソレに何で気づけなかったんだ私!










 それからテキパキと指示を出す母さんに従い藍苺の状態を調べた。次々と変わる場面をまるで映画を観ているような、自分の知らない内に変わっていった。気が付くと藍苺はベットに寝かされていた。


「母さん……藍苺はどうなってるの?」


「解熱剤が効かないのよ…、これはただの発熱では無いわ……。呪詛かもしれない。」


 呪詛? 呪詛って呪いでしょ。藍苺が呪われる謂われは無いでしょ。


「呪詛の元を絶たないとどうにも……」


 助からないの? だってさ、昨日まで何ともなかったのに…今の藍苺は………


「……方法は?」


「一体どんな条件で掛けられたか解らないとどうにも……。それまでどうにかランちゃんの体力を持たせないと…」


「けれど、この子の体力で持って三日…急がないと。」


 条件は、なんだろうか。呪詛とは特定の誰かを呪い、時には命を奪うもの、不幸をもたらすものと千差万別。そして呪詛を掛けるには殺傷能力に比例して代償も大きいはず。それに条件を付けるとなるともっと複雑らしい。


 なら、今回のランの場合は何だろう。病に似た症状で、発熱、意識の混濁……。発症はラン一人。条件は何か?


 仮説1、発症条件。これは発動条件とも言えるけど、まぁそれはどうでもいい。条件としては、場所設定する方法と種族、そして血縁関係での指定。


 場所設定はこの際無いだろう。私やランの周りにはいつも妖怪達がいた。彼らにこの症状は今のところ出ていない。考えられるのは、種族と血縁関係での指定。この場所にこの条件で当てはまる者はラン一人だけ。だが、確かめようが無い。血縁者も人間もここには居ないから。白の王族に対して掛けられたのか、或いは黄の国か。どちらかの国の王族が同じ症状が出ていれば………


 確かめに行こうか? けど、いくら手薄な警備でも王宮に忍び込むのは骨が折れそうだ。時間も無いし。


「(焦るな…焦ったらダメだ!)」


 無言で色々考えていた。そんな時、気配でも隠していたのかさっきまで無言を貫いていた父さんが口を開いた。


「この子が死にそうならお前の力を分け与えればいいだろ紅蓮。」


朱李シュリ! それは……」


「力を分け与えるって何?」


 さも当たり前に言われても分からないよ。それになんか厨二臭いよ。


「教えていないのか?」


 もしや母さんは知ってた? やっぱり教えてくれなかった理由は厨二臭いからか?


「…(だって厨二病みたいで恥ずかしいじゃない…)…紅蓮はまだ妖怪だと自覚してから一年も経ってないのよ。」


「うん、そうだね。まだ5ヶ月ちょいだね。ねぇ母さん。何を隠しているの?」


「…………(言えない。まさか厨二病みたいで恥ずかしいからなんて口が裂けても言えない…)」


 妖怪に関係しているのかな。力を分け与えるって……やっぱり厨二なの?


「教えても良いな?」


「……ええ、これ以外に今は方法がないもの。(いくら厨二みたいでも、これ以外に方法が無いのだから仕方ないわよ……それに……ただ単に忘れていたし…)」


 何故母さんが隠していたのか、内容を聞いて理解できた。その方法は、今後の人生に影響するからだ。けれど、どこか挙動不審だった母さんのリアクションからもしかして単に忘れていただけかも…。



 父さんの説明はこうだ、


 曰く、妖怪の血を飲むとその妖怪と同じ寿命と力を手にいれる。


 …………やっぱり厨二病だった。まぁね、ファンタジーの世界は殆んどが厨二臭いよそりゃね…。



 そうそう、名前による使役の説明もしておこうかな。妖怪は親が名を付けるのでは無く、伴侶がつけるものと、自分よりも強いものに使役される時に付けるものがある。使役の場合は呼び名でしかないが、伴侶が付けた名は真名と呼ばれ呼び名よりも効力が強い。


 ポチの場合は、私が主人でポチが使役している眷属になる。別にお互い制約を交わしたわけでは無いので普通の飼い主とペットみたいな関係に近い。別に私がポチより強いわけでも無いし、ポチが私よりも強いわけでも無い。けれど、稀に私達みたいな力に関係なく主従関係を築く者もいるらしい。


 あぁそうそう、これまた厨二臭いけど、呼び名や真名以外に名があるらしい。それがことわりの名。もっと良いの無かったのかよ。理って…………


 理の名は魂の名前で、例え転生しても魂が消滅しない限りはずっとその名前らしい。何でも、最初の魂の持ち主の名前らしい。人間たちは知らないが、妖怪は誰でも真名だけは生まれた時から覚えているらしい。


 どんな名前よりも優先順位が上のために例え伴侶でも生涯教えない者もいるらしい。


 

「(だから妖怪みんなに名前が無かったのか…)」


 だから妖怪達の名前が無かったのだ。少し納得した。だが、一つ疑問がある。


「私、理の名を知らないけど?」


 そう、知らないのだ。前世の名前は覚えているが、その前からあった名前なんか覚えてなんかいないよ。



「そんな筈は無い。必ず覚えているハズだ。」


「貴方の知っている名前よ。今のではない。解るでしょ? 絶対に他人に教えてはダメよ。よくあるでしょ、名前で操られるなんて物語でありがち。

でしょ?」


「私の……覚えている名前?」


 それって……。前世の?


「………それは今は置いといて、ランに私の血を飲ませれば良いの? 私の力なんて弱いよ?」


 呪詛がどれ程強力なのかは知らないが、果たして弱い妖力の私で大丈夫だろうか。


 






 人間をやめてこれからの人生を妖怪でもない存在になってしまう。それでも生きていたいだろうか? 私は藍苺になんて言えばいい?


『命を救うにはこれからの人生棄てないといけない。それでも良いなら私と契約してよ!』


………ドコの魔法少女だよ。


 契約なんて生易しい物じゃないそれよりも厄介なモノだ。何せ強制的に人間として死ぬ事になるかもしれないのだから。



 けれど、どんな事にも抜け道が存在する。それは何か?


 所謂いわゆる仮契約みたいなものだ。仕組みはこうだ。


 血を飲ませて飲ませた相手が出した条件、誓約を提示して飲んだ相手がそれを承諾したら契約完了。


 抜け道は、飲ませても条件と誓約を提示しない事。これを仮契約と言おう。その仮契約の利点は、どちらも誓約に縛られず、尚且つ飲んだ相手は人間として力を手にいれる事が出来る。



 なら、仮契約で良いじゃない? 確かにそうだけど。何事もメリットがあればデメリットがある。ハイリターンなハイリスク。世の中そうでしょ?


 仮契約の場合、ハイリスクは私に来る。どうやら私は力を半分封じられる。仮に飲んだ側の藍苺には何かあるかと言うと、特に無い。と言うかメリットしかない。人間でありながら人並み外れた身体能力を手に入れるし、私が生きている限り私と同じ長い寿命等……妖怪には損しか無い。


 何で妖怪達はこんな不平等な契約をするのか。それは、人間を伴侶に選んだ場合だからだ。いや、違うか。伴侶と同じ寿命でいたいのだと父さんは言っていた。


 前世での妖怪のイメージなんて当てにならないね。私が見てきた人間よりも伴侶に対しての愛情が深い。けれど、一歩間違えれば重すぎるだろう。



 お人好しの藍苺は全てを知った上で仮契約をしたがるだろうか? 藍苺の事だ、きっと頑として断るだろうね。



 例え力を半分封じられても私は構わないけど………ん? 私はやっぱり、





「(前世含めて初恋が全く脈無しし……、恋愛運無いなぁ~私は。)」




 気づかなければ良かった、こんなの……





「(ただ辛いだけじゃん)」





 例え本契約をしてもこの初恋は成就しないだろう。




「(だけどね……、)」





 それならばいっその事隠してしまおうか…、死なれるよりはましなんだよね~~…うん。私ってバカだなぁ~~。





「ねえ、母さん。どうすれば良いか詳しく教えて。それとね、この事は藍苺には内緒にしておいて。」




 ホント…私って恋に盲目的なだなぁ~。恋なんてしたこと無かったから……自覚なんか無かったよ。


 ホント……私バカだなぁ……








        *********








「コウちゃん、決心は揺らがない? ホントに良いの?」


「うん。母さんも知ってるでしょ? 私って一度決めた事は意地でも貫き通すの。頑固なんだよ私ってさ。……ソレに …嫌いなら、例え偽装結婚でもしないよ。」


「偽装だったのか、そうは見えなかった……」


「そんなことはヤボでしょ? …ふぅ…やっぱり私の子なのね。血を飲ませた後この薬をランちゃんに嗅がせなさい。気付け薬よ。でもコウちゃん、あなたは絶対に嗅いじゃダメよ。私達には気絶するほど臭いから。」


「なんて物騒な物なんだ。鼻がバカになるねこれ。」


 おそろしや気付け薬……、私の鼻がバカにならないように使う時は鼻を摘まんでおこう。


 でも、あんなに高熱を出しているのに起こしてもいいのかな?


「母さん…起こしても体に負担はかからないの? それに私の弱い妖力で大丈夫かな?…これで妖力足りなくてダメでしたなんて洒落になんないよ。」


「大丈夫♪ あなたは私と朱李の子なのよ。妖力は並みじゃないわ♪」


 そう言って母さんは巾着から宝玉を取り出した。そう、あの四次元的な巾着だ。取り出した宝玉は今まで見たことがない虹色で、どんな効果が有るのかさっぱり分からない。


「これはね、触れた者の妖力を計る宝玉なのよ。ちょっと高価だから普及してないけど、丁度持っていたから計ってみましょう。」


 高価なのになんて持っているのですか御母様?


「これは数値でなくて。色の濃さで計る曖昧なものなの。お手本に私が使ってみるわね。」


 そう言って先程の宝玉を掌に乗せた。パッと見よく解らないけれど、妖力が掌に集まったのを感じだった。すると宝玉は虹色から濃いモスグリーンに変わり、パッと、赤、水色、黄色、薄茶へと色が変わっていった。よく見れば段々と色が薄くなっているようだ。


「と、こんな風に属性ごとに自分の適性が高い順に表れるの。色が濃ければそれだけ妖力が強いのよ。ちなみに色別の属性は、赤系→火、青系→水、緑色系→風、茶色系→地、よ。実際にはもっと種類が有るけど、基本はこの4つ。」


 ふむ、4大元素かな。よくゲームとかの属性であるよね。他にもって、光とか闇の事かな。それか木とか雷とかも有りそうだよね、氷とかさ…。


「強い属性は体の一部、特に目や髪の毛なんかに色濃く出ることが有るのよ。各国の王族がいい例ね。あなたは会ったことが無いけれど、赤の国の王族は髪も目も赤よ。王族とか関係なくその属性が強ければ髪と目が同じ色になるでしょうけど、王族以外で見たことが無いわ。」


「そして、これはもっと重要な事だ。この世界にいる人間は純粋では無いんだ。必ずどこかで妖怪の血を引いている。人間達はそれを忘れてしまった。」


「(ナニソレ初耳なんですけど…)」


 それじゃあぁ、妖怪達を弾圧している人間達は自分達も弾圧しなければいけなくなるじゃない。もし人間がそれを知ったら………きっと信じないね。


「それに、王族なんて妖怪の血が濃いから力も強いのよ。人間達は自分達が使える力の正体を知らないのよ。勿論、知っている者達も居るけどね、白の国の国王とか。」


「それ故に、王族は一般人よりも頑丈で寿命も長い。まぁ、純粋な妖怪に比べれば寿命も短いし、体も頑丈では無いだろうが。」


 ん? 妖怪の寿命が長いとな……、初耳なんですけど~~! それに、それなら藍苺もシャクだけど黄の国と白の国の王族の血を引いてるわけで、本来なら頑丈なハズ。今回の呪詛はそれほどまでに強力なのか。


 私の妖力で打ち勝てるのかますます心配になってきた……!!


「妖怪の寿命が長いなんて初耳なんですけど母さん。」


「言てなかったのかレイ……」


「あら? 言ってなかった?」


「うん。」



 小首を傾げて「忘れてた♪」なんて自然にとぼけていた……。とても8歳の子供の母親には見えない。まだ23歳だけど、16歳と言われても納得する程若く見える。もしかしてこれって妖怪だから実年齢よりも若く見えるのかな?







 何はともあれ、どうするのかは藍苺次第。人間として死ぬか、私の妖力で生き残り人間をやめるか……。



 私は死んで欲しくなんかないよ……






 私は預かった宝玉を掌に乗せて妖力を集中させた。結果、一応大丈夫らしい。一番最初の色が透明感の無い白ってのが気に入らなかったけど、驚いたことに、その後の色が虹色になったのは驚いた。しかもみんな濃い色。最初は壊れたかと思ったが、母さんの、


『珍しい……全部の属性がMAXのレベルなんて! 良かったわね♪』


 らしい。ドンだけこの体はハイスペックなんですかね……。ちなみに、父さんの結果は……


「あら? コウちゃんと同じ虹色ね。やっぱり親子ね~。」


「確かにどの属性も違和感なく使っていたが……」


 やっぱりこのハイスペックは父親似だった。それプラス母さんの妖力で相乗効果……もうヤダこのハイスペック! 普通が恋しいよ~~。。(〃_ _)σ∥




 それはさて置き、


 藍苺はどちらの選択をするのだろう。


もしも、


 ……人間。人生を選んだら


 ………その時はきっと




「(本人の意見を尊重するんだろうなぁ…)」



 けれど、仮契約は独断でしちゃいます。死なせたくないので。呪詛を解くまでは教えません。お人好しの藍苺は反対するだろうし。



 さてと、早速仮契約をして来よう。



 今の段階でよもやあんな事になろうとはその時は思いもしなかった。



 設定なんて適当です。



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