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陰湿な嫌がらせフラグ?勘弁してよ…

 息抜きに書き始めたこの話。どの方向に行くのやら…。でも、BLには絶対なりません。理由は、BLをどうやって書けばいいか分からないからです。百合も同じ理由です。


むしろBL

百合も嬉々として読むタイプです。

お気に入りにご登録なさってくれた方、ありがとうございます。!!(゜ロ゜ノ)ノ

びっくりしております私。


なお、感想などどしどし募集中です。



 どうも、異世界からこんにちは、私はただ今…


「ふん、父上の血を引かぬ紛い物が。」


「女の様な姿で気味が悪い。」


「お前は要らぬ子だ、さっさと出ていけ。」


「(出て行けるものなら出て行くよ。)」


 まぁ、こんな風に兄上達に絡まれている。でもさ、精神年齢27にはこんなの効かないのよ。いやぁ~よくやるなぁ飽きもせず毎日、暇なのかなコイツら。


「おい! 貴様!私の話を聞いていないだろ!!」


 きゃんきゃん、よく吠えるこって。こんな風に絡まれる訳は、私が陛下に全く似ていないからと、母上マミィが下級貴族出身だから。古典的だよね…はぁ~。


「聞いておりますよ、私が陛下に全く似ていないのでしょう。ですが生憎私は陛下のお顔を拝見したことがないので。私の母親の生家も下級貴族、それ故陛下の姿絵もありませんから…私の顔はそれほど似ておりませんか?兄上達はお会いしたこともごさいましょう?」


 実際は見たことあるけどね。 それに知ってんだよ私は。なにが?


 実はこの兄上達、私が産まれた位から(正確には同い年の弟が産まれてから)一度も会って無いってこと。兄上達の母親達の焦り様は凄まじい。鬱憤もさぞ溜まっていることだろう。


 でも、その憂さ晴らしにされる身としては堪ったもんじゃない!


 おい!KY陛下。アンタどういう了見なんだよ…。一人の側室に片寄るとどんな事が起きるかアンタも子供の頃見てきたんじゃ無いのかよ。


「……お、オレ、父上に会ったことない………」


「私とて……1~2回しか会ったことない…。」


「う、うぅぅぅ…うああぁぁぁん…」


 あちゃ~。言い過ぎたか~。そうだよな、普通の子供ならこんな仕打ちされたらそらグレたくもなるわな。まだ、上の兄でも12歳程度だもんな~。

父上に構って欲しかったよな~。


 私は、中味27歳の成人だから別に構ってもらいたくないけどね。


「(コイツらも一応被害者だな。)」


 母親達の醜い争いに巻き込まれ、どれが正しいかではなく、どうやって他者を蹴落とすかを、教え込まれた兄達。でも、自分で気づかないとダメなんだよ。いくらか私が「アレは間違っている」と言っても、結局は母親達の言葉を信じるものなんだよ子供ってさ。一種の暗示なのかもしれない。




「兄上達は、姿絵があるから良いではないですか、私は、顔も知りませんよ。」


 一応フォローはしておく。効果なんて知らないけど。全く、どんどん後宮の雰囲気が悪くなっていく…。このままだと……いや、止めておこう、どうもこの7年間私が言ったことがフラグになってしまう様で、要らぬ苦労をしたことも……ハァ。


「ぅぅぅっ、うるさい、ぐずっ…私は、なっ、泣いてなど……っ」


「……ぐずっ、ひくっ、ずずぅっ、……」


「ぅぅぅっ…ぅぅぅ…」


 なかなか大惨事だね。けどさ、アンタらが私達親子にしてきた事はもっとえげつなかったよ。


 ある日は、料理に猛毒性のモノを混入したり、またある日は、寝台(ベットよりも固く寝心地最悪、)に掛けてあるシーツに毒蛇をごまんと居たり、そして昨日は暗殺者が侵入してきた。


 こんな事がな日常茶飯事な7年間だった。勿論女官は大体敵だ。他はなるべく関わらないように最低限近寄らない様にしている。


 どうやってそんな命の危機に対処してるかって?…マミィは教えてくれない…気がついたら全部片付いている。不思議な事に、猛毒を受けても私の身体は何の異常もない…私って変だよね?



「(それにしても、どうしよう…このままだとマミィの雷が…)」


 いざこざを起こすとマミィの雷が落ちる…このままだと私は、お説教コースまっしぐらだ。どうにかしないと!


「(でも、コレ、ゼッテェ泣き止まないな~)」


 日頃ちやほや甘やかされてる兄上達は他人に泣かされるなんて今までなかっただろう。この3人の兄上達の母親達は皆上級貴族。問題を起こすとマミィや私が立場的に不利なんだよなぁ…ヤバイな。


「(あぁぁ、私の考えナシィィ)」


 未だに泣き続ける兄上達。今は泣くと言うよりも、泣きすぎて放心状態の方が合ってるかも…


「まあ!王子様方、一体どうしたのですか!」


 厄介さんが来たよ…ヤバイなこの展開。


「またアナタですか! 一体王子様方に何をしたのですかっ!」


 今回は私が泣かせたけどさぁ、いつもいつも私のせいにすんのはこの人の悪いところだよ。この怒鳴り込んできた人は筆頭女官の厄介さん…じゃなくて、なんさん、私はいつも厄介さんと呼んでいる。


「本当にアナタときたら…やはり陛下の血を引かぬ卑しい血が…」


 仮にも王子にそれは言い過ぎではないか?


「まぁ、筆頭女官たる者がその様な言葉を幼子に話すとは、品がありませんね。」


 救世主マミィが現れた!が、かなりお怒りのご様子…やはりお説教コースまっしぐら!?orz


「…いいえ、この者が王子様方を泣かせておいででしたので…」


「貴女は、この子達の会話を聞いていたのですか?いくら私達が下級貴族でも、仮にも王子にその様な言葉を…」


「聞いていましたとも。あの者は、王子様方に陛下の事をお聞きになって泣かせてしまったのですよ。陛下の事はこの後宮ては禁句なのに…」


 …禁句だったの?知らなかったよ。女官達の噂や嫌味にいつもある話題だったから禁句だったなんて気づかなかった。


「この子が王子様方に陛下の事を聞いたのですか? それは本当ですか?紅蓮コウレン?」


 はい、しましたとも。ご免なさい。

ちなみに、紅蓮コウレンとは私の名前。でもコレ「ぐれん」って読むよね。この名前の由来は私の目の色から、ちなみに髪の色は薄い藤色。結構気に入っているんだよねこの髪の色。目の色は少し…うん。


「ご免なさい母上。兄上達なら陛下の事を知っていると思ったのでつい聞いてしまいました。」


「そうなのですか?王子様方?」


 そう言えば、まだ兄上達居たんだった。あまりにも静かになったから存在を忘れていたよ。ははははははっ!


「………はい、父上の事を…聞かれました…っ」


「それでは、紅蓮コウレンは他に何かお聞きになりましたか?」


「……いえっ…ぐずっ」


 何でお前らマミィに対して素直なんだよ。アレか、綺麗な歳上のマミィが初恋なのか?勘弁してよ…


「と、言っていますが?筆頭女官様?」


「それは……」


「子供は他の子達と喧嘩もなさいますよ。それに、コレは紅蓮コウレンの配慮が足りなかった様ですし、」


 「ね?」と、微笑みながら兄上達に首を傾げながら聞くマミィは、それは綺麗でした。そして、兄上達の顔は茹で蛸見たいに真っ赤だった。


「それにしても、どうして喧嘩と思ったら仲裁に直ぐに入らなかったのですか?筆頭女官様。」



 ただでは起きないマミィだった。将来こんなしたたかになりたい。





      ********* 


 母上マミィ強し!


今回はアンチ王道をうまく表現できなかった。

次は、頑張って表現しなくては…

(;・ω・)

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