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面倒なフラグなんかいらないっての!

 いつものように、いつものごとく。タイトル別に深い意味ありません。


お気に入りに登録ありがとうございます。m(._.)m

そして、お読みいただいて嬉しいです。


拙いモノですが楽しんで頂けたら幸いです。



 あの馬鹿男を地獄の肝試しin洋館に閉じ込めて若干楽しくなってきた紅蓮コウレンです。


 私はSに目覚めてしまうのでしょうか。でもアレはただ単にイラついたせいだと思いたいですね。


 さてさて、見捨てられた術師を捜しに行きますか。え、助けないの? 助けますよ。マトモなのヤツならね。


 こんな人海戦術が有効な場合はわが家の特殊部隊に召集をかけましょう。


 温室管理は基本小型妖怪達にしてもらっています。でも、ココに住むのは何も小型妖怪だけではありません。妖怪にも体格差があり、小型、中型、大型に分けています。中でも小型が圧倒的に多く、大型が少ない傾向にあります。


 個人差有れど基本手先が器用な小型妖怪に雑用や作物の手入れを担当してもらい、体の大きな大型妖怪には力仕事と、わが家の周りの警備を担当してもらっています。


 中でも中型は力と器用さと、機動力などオールラウンドに活躍できる特殊部隊を結成しました。

 マミィがノリで作ったのですが、こんなときとても役に立つ。



「ヤタガラス…緊急召集!」



「どうしたの?」


「さっきのヤツ倒す?」


「若呼んだ?」


「たたかい?」


「どったの?」


 しゃべり方は子供みたいで頼りないかも知れないけど、かなり頼もしい奴らなのだ。でも、この特殊部隊の名前が……。何でヤタガラスなのか?簡単。

この特殊部隊の隊長が八咫烏ヤタガラスなのだ。


 基本神出鬼没な奴らなので呼んだら即来てくれる。どうやって移動してるのか気になる。

 ココに集まってくれた5匹はその下っぱで、弱い。でも、それはヤタガラス全体的に見てなので強いよこいつら。


 他の隊員は私の言うことは聞きません。私を若と呼んで慕ってくれるのは、食い気のある奴らだけなんだよね。




「みんなには悪いんだけど、下の森に人間が紛れているらしい。魔物に追われて何処かに隠れているか……それか死んでいるか確かめたい。捜すの手伝ってくれない?」


「さっきのヤツの仲間?」


「何で?」


「たすけるの?」


「めんどー」


「助ける意味ある?」


 非難の嵐…。まぁ、確かに。助ける義理は無いけどさぁ…。家の近くでの垂れ死んでたら目覚め悪いじゃん。飯が不味くなる…。


「助けるかは、ソイツがマトモなヤツならね。だから、お願い致します。」


「う~~~若に頼まれると…」


「邪険には出来ないよ~」


「そんなににんげんがしんぱい?」


「でも、姫も人間だよ」


「姫は論外」


 なんか揉めてるけど…早くしてくれないかな…。


「うん、そうしよう。」


「若の頼みだもんね~」


「わかったよ」


「捜して来ます」


「めんどー…だけど捜すよ。」


「ありがとうみんな。今度御菓子オマケするから。」


「「「「「いってきま~す」」」」」


「私も直ぐに捜に行くから」


 

 






      ************







「やあ( *・ω・)ノ」


「何だよ…」


「ふふん、女日照りでも気にしない従兄君にゲームのプレゼント。」


「お前の持ってくるゲームは何でホラーばっか何だよ…。面白いけど。」


「……これが面白いと!……侮れんな童貞が……」


「ハイハイ、で、今日は何の用なんだよ。」


「ちょいとジンさんアンタ何で怒らないのよ。ソコはキレる所でしょ!」


「お前の戯言にイチイチ怒ってたらキリがない。」


「……ハァー、何で私の周りはノリが良くないんだろ…。その顔で恋愛経験なし何て……。」


「それはミケが猫被ってるからだ。」


「だから、ミケってか……な~るほど……」


「(知らねーよ)」


「あ、忘れるとこだった。今度コスプレしてよ。」


「はあ?」


「今度ね、私の友達…私的には親友なんだけど…その子とペアでカップリングなコスプレヨロシク♪」


「誰がやるか!」


「良いじゃん。儲けは山分けだよ……。大学は休みとリサーチ済みだよ♪ さぁ、観念しなさい!?」


「嫌だ」


「ふふん…これを見よ!」


「………何?」


「アンタの好物♪ さっき言った親友が作った饅頭。すんごく美味しいから。これで手を打ってよ。」


「ぐ、…旨いのか?」


「だから美味しいってば。ベルって言うんだけど、スゴく料理上手いんだよ。ハーフでさ、父親のせいで恋愛に興味なくて…アンタちょっとベルと話でもしなさいよ。あわよくば付き合いなさいよ♪」


「料理上だからって付き合おうとは思わないだろ。相手に失礼だ。」


「そんなんだから、二十歳になっても童貞なんだよ。」


「ハイハイ、お前もな。」





        *********




 あ~……。今のは夢か…。前世の夢なんていつ振りだろう。もうかれこれ……何年だろう。


 俺は何で寝てたんだ?


「……ポチ?」


 何でココは暗いんだ。それにポチが居るのに…


「レンのやつどこに……!!」


 そうだ。レンに閉じ込められたんだ。チキショーこんな所に閉じ込めやがって…。何が危ないんだよ、自分だって子供だろう…。何でそんなに守ろうとするんだよ。


「ポチ、ちょっと起きろ…。」


「クウ?」


 ポチはこう見えて強い妖怪だ。レンがどの位強いか知らないが、ポチもレンも俺よりは確実に強い。連れていけば戦力になるはず…。なのに何でココに置いて行ったんだ?


「ポチお前何か知ってるだろ」


「キュン~キュン!!」


 首を思いっきり振っているところが怪しい…


「ホントに知らないのか?」


「クゥン!」


「なら、出口を知らないか?」


「クウ?」


 知らないのか?


「………知ってるんだろ。レンならお前には何か教えてる筈だよな?」


「クゥゥーン……」


「心配すんなよ。ココから出たりしない。俺が捕まったらそれこそ不利になる。わかってるから、俺が足手まといなの。」


「キャン!…クゥゥ、ウォン!!」


「慰めてるつもりか? なら、ありがとな…。」


「クゥゥ」


 ちゃんと分かってる。俺は弱い。だから、迎えに来るまでここに居る。


「(レンのやつこの頃益々図太くなったよな…)」


 レンなら大丈夫だろ。心配はしているが、もっと心配な事がある。


「(長引けば長引くほど、俺が閉じ込められてる時間が……)」


 食料とか、トイレってどうすんだよ……。








       **********






 ただ今下の森に来ています。どうやって降りたのか?


 そりゃ飛んで降りましたよ。妖怪に乗せてもらってね。私の翼は未だ未確認で、飛べないので。


「ありがとう。助かったよ。」


 この子は走飛そうひという種族の妖怪で、走るのが得意、飛ぶことも得意。とても大人しく、馬の代わりに人に飼われている事が多い。目付きはちょっと怖いけど人懐っこく、人の言葉は話せないが、頭が良いので言葉を理解できる。様々な色が居るけど、この子は灰色。


「後で生肉あげるからね~」


「キュアー!」


 主食は肉で、結構獰猛何だよね。何て言うの猛禽類に近いかな。鳴き声もそんな感じかも。


 走るためにも獲物を取る為にも発達した足は…うん、捕まれたら腕なんか一瞬でポッキリ逝くね。大型の馬程の大きさで、下手な馬よりも丈夫で、馬力もある。


 この子はマミィの眷属で名前は知らないけど、私の頼みも聞いてくれる心の広い妖怪。


「さて、久し振りに耳を出しますかね~」


 探索には耳を出している方が何かと便利なんだよ。耳が良くなるし目もよく見える。


 何が特別な事をしないと出せない訳ではなく、出し入れは自由自在にできる。何故か尻尾もオマケで出てしまうけど、仕方ないらしい。それから、尻尾をズボンに穴を開けなくても出せる方法もわかったよ。要はイメージなんだって。



 本当は森に来たくなんか無かったけど、仕方ない。耳を澄まして集中してみると、さっきの特殊部隊の面々の気配が近づいて来たのが分かった。


「若~見つけたよ♪」


「見つけた」


「気絶してる」


「どうする」


「めんどい~」


「ご苦労様。思いの外早かったね。どこに居た?」


「んっとね、」


「木の下」


「神木のした」


「女のひと」


「厄介だよ~あの女。結界張ってるもん~」


「結界張ってる…。(ほっといても良かったかな)」


「なんかね、その人怪我とかしてないよ。」


「どうする? 殺す?」


「でも、姫に嫌われたくないよ…」


「あのひと…こわい」


「若どうすんだ? 見たところ若や姫よりも大人だった。強いかもよ。」


 私より年上なのは当たり前だろ。王宮術師なんだから。並みの人間よりも強いのも想定内。


「(暫く様子を見よう。もしも妙な真似をしたら……容赦しない。)」


「若…こわい」


「しー、言っちゃダメ」


 なんか好き勝手言われてるけど、いつもの事だからスルー。


「みんな気配を消して様子を見よう。相手が攻撃してきたら家に逃げること。良いね。」


「分かった」


「うん」


「了解」


「若も?」


「若もだろ。勿論」


「勿論。さぁ、作戦開始!」


 上手く気配を消して散らばって行った奴らを見送りながら考えた。この森に棲む魔物を退ける程の結界を張る事が出来るのなら、空を飛んであの馬鹿男を追いかける事も出来たはず。余程ヤツは嫌われて居たのか…。それとも、


「(故意に置き去りにしたのか…)」


 考え過ぎだろうか。いくら馬鹿で変態で幼女趣味なヤツでも、一応は王族。そんなヤツを置き去りにすれば、ただては済まない。


「(国があの馬鹿男を見捨てたのなら、あの術師は………)」


 止めよう。憶測で考えても埒があかない。


 数十メートル離れた場所からここら辺で一番大きな木、みんなは神木と言っている。別にこれだけが飛び抜けて大きい訳ではない。


 神木は魔物の嫌いな匂いを出すみたいで魔物は寄ってこない。けれど、餌を目の前にしたら匂いなんか気にせず襲い掛かって来る。それが狂暴な魔物なら尚更。


 それでも、神木の匂いで自分の匂いを誤魔化す事は出来るだろう。ソコに結界を張るって事はそれだけの知識と判断力を持っている。確かに厄介だ。


「(ただ単にまぐれでも、結界を張れる実力者何だよね…)」


 極力関わりたくない~。絶対変なフラグ建つよ。


「どうしたら上手く回避出来るんだろうね?」


「キュエ?」


 「何が」といった感じで頭を傾げた。鋭い目の割に可愛い走飛そうひだった。




 突然、特殊部隊の一匹が現れた。少しビックリしたが顔には出していない。ハズ……。



「どうしたの?」


「若…あいつら捕まった。」


「はあ?」


 あのすばしっこいあいつらが……。ただ者じゃない。


「……状況は?」


「あの女に捕まった。変な術で閉じ込められた。」


「………」


「あの女嫌いだな。めんどーそうな性格してるよ。」


 捕まったのなら、助けに行く。私の独断で危険な目に会わせたんなら、尚更助ける。






「だから、アンタらの親玉の居場所は何処だ?」


「しらない」


「知らないよ」


「何でココに居るの」


「早く帰ればいのに」


「あのね、私はアンタらの親玉を倒さないといけないの!」


「若の敵なの?」


「若の敵!」


「わかのいのちねらってるの?なんで?」


「あ~!。もう、害がある妖怪は倒すに決まってるでしょ!」


「若が何したの?」


「ただ住んでるだけだよ」


「侵入者!」


「ようかいだから?」


「だからぁ、私の国のお姫さまがアンタの親玉が拐ったの。討伐に私は…」


「違うもん!」


「自分の意思で来たんだよ。」


「お前誘拐犯!」


「ほんとうのことしらないの?」


「ああああ!! もう五月蝿い! アンタらの親玉助けにも来ないじゃない。」


「若が来なくていいの」


「若は争い事が嫌いだから」


「お前と違って!」


「ようかいにもへいわしゅぎはいるんだよ」


「アンタらの話を聞いているとイライラしてくる……」




 助けに来てみると、特殊部隊は巧みに?相手を自分たちのペースに巻き込んでいる。あれは素でやっているのだから凄いよね。


 ソロソロ、術師のボルテージがヤバイので助けに行きますか。


 私が使える術はいまのところ1つだけ。それも攻撃系の術ではない。捕縛専用の術。



「ああっ、もう、五月蝿い!! 『切り刻め 風の…』」


「ハイ!『ストップ!!』」


「なっ!!」


 術はスピードが大事。勿論威力も、精密さも大事だよ。でも、不意討ちの場合はスピードが大事なんです。ノーマークなイレギュラーからの攻撃は想定してないからね。そして詠唱中に不意討ちされると詠唱中の術は不発に終わる。上位術なら暴発の恐れが有るけれど、ソコは妖怪。頑丈なので大丈夫ですよ。今回は何かのシールドで包まれているからかすり傷もつかないよ多分。


 今かけた術は動きを止めるもの。術の中では初歩的な物なんだけど、結構使い勝手がいいんだよ。生き物にも、物にも有効。時間を止めるわけではないよ、ただ動きを止めるだけ。その証拠に心臓や内臓、目蓋や口は動くから。


 さっきこの術師は詠唱してたけど、イメージが明確なら別に要らないよ。ぶっちゃけた話、発動時に何も言わなくても、出来るんだろうね。私は出来ないけど。


「返してもらうよ。仲間を。」


「貴様…親玉の下僕か!」


「ハイハイ…(結局私は親玉には見えないと……まぁ、違うけど。)ココは国に認められた私有地だ。勝手に入って来られるのは迷惑だ。直ぐに立ち去れ。」


「その耳と3本の尻尾……貴様妖怪だな。早くこの戒めを解け! これでは動けない。」


「聞こえてないの? ココに不法侵入してるのはそっち何だけど。立場を弁えなさい。」


「五月蝿い! 妖怪の事など信じられるか! 大方私を親玉に献上する気だろ! そしてあんなことやこん…」


「何でそうなるの? 自意識過剰なんじゃないの? 献上って…私って悪党面ですかそうですか。それにアンタに興味の興の字も無いから安心してよ。(考え方が主従揃って……)」


 何でこんなに自意識過剰なんだか…。見たところ20代前半。確かに綺麗な分類かも知れないけど、私にはそんな事関係ありません。私は顔で判断しませんから。



「………」


だんまりかい。なら、いつまでもソコに居るんだね。30分したら解けるから。お帰りははアチラだよ。じゃあね~」


 こんなヤツに関わると録な事が無いからさっさと退散。隊員達に掛けられていた術を解いて撤退を指示した。冷たい?冷徹? 今はそれ誉め言葉♪


 今まで煩かった隊員達は空気を読んだか大人しくしている。あれ?どうして私を見て怯えているのよ…。怯えなくてもいいじゃない…。


 だって、私の仲間に最初は攻撃こそしなかったけど、イラついて攻撃しようとしたんだから情けなんて要らないよ。それに30分したら解ける様にしたんだから情けはあったでしょ。


「まっ、待て!……貴様…ココに私を置き去りにする気ではないだろうな…」


「そのつもりだけど?」


「つ、連れていけ! こんな所に居たくない。」


「そんな義理がこっちには無いけど?結界もあるし…」


「待て、私には手紙を届ける使命が有るんだ!?」


「そんな使命が有るなら何で討伐なんかしようとしたのさ。アンタ使命も忘れて名誉でもほ欲しかったの?てか、誰宛?」


「良いから連れてけ!」


「………(こっちも礼儀正しくしないといけないのは分かっているんだけどね…)」


 あ゛あ゛あ゛ぁぁ…。小娘がピーピーと喧しい。コロシテシテヤロウカ?


「…(何考えてんだろ…この頃情緒不安定ななってる?)分かった。誰宛かは聞かない。そんなに助けて欲しいの?…」


「何でもする!言うこと聞くから助けてくれ!」


「……ホントに?」


「コクコク…」


「…………分かった。」


「ほっ……。」


「じゃあおやすみ『眠れ』」


「!!!……ZZZZ」


 バタンと音をたてて倒れた術師。こんなヤツ助けたくないけど、はぁ~迷惑だ。煩いから気絶させたけど、運ぶのも面倒だな…。


 起きた時暴れてもいいように術封じの牢屋に入れておこう。…うん、これもマミィの悪ふざけで作ったモノだよ。


 運ぶのは走飛に脚で掴んで飛んでもらおうかな。

落ちないといいけど…。







       **********





 術師を術封じの牢屋に閉じ込めてランの居る温室内のシェルターに急ぐ。そんなに時間は経っていないけど、相当ご立腹であろう。


「……閉じ込めなくても良かったかも…。」


 侵入者はアレだったので、ランが居ても何とかなったかも知れない。


 でも、あんなのに会わせたくはないよ。今回はこれで良かったハズ。


「(開けたら殴られたり……)」


 開けないわけにもいかないので、腹を括って開ける。ポチには開け方を教えておいたのだけど…。無理に開けなかったんだね嫁さん。


 ポチを脅して出て来るかと思ったけど、大丈夫だったので安心した。……まさかポチのやつ、教えたこと忘れてないよね?



「…ごめんねラン「ドゴッ」グフッ!」


 鍵を開けたら間髪入れずに開いた扉に額を強打……まさかそう来るとは…。


「遅い!!」


「ッ……ドアがいきなり開いて…オデコ打ったんだけど」


「当たり前だろ。わざとだ。」


 仁王立ちのランが腕を組んで睨んでいた……コワッ!


 予想以上にご立腹のご様子。ポチは明後日の方を向いて目を会わせてくれない。裏切り者ぉ~。


「で?誰だったんだよ。」


 ただ今正座中……。やれとは言われてないけど、した方がいいと思った。


「はい、なんか変態ロリコン中年王族と自意識過剰女術師が来たので、変態はゾンビだらけの洋館に閉じ込めて、自意識過剰は気絶させて術封じの牢屋に入れておきました。」


「何で敬語なんだよ。…それに変態ロリコン?……誰だよ。」


「何となく敬語の方がいいかと。で、そのロリコンだけど、どうも白の国の王族で現王の従兄弟だって。なんかランの事知ってるみたいだよ。知らない?名前は……」


「…………丈勇が……」


 嫁さんは苦虫を噛み潰した様な顔をしてる。絞り出された声は地を這うような声だった。


「…知っているみたいだね。」


「白の国に居たときのストーカーだ。」


「……嫁さん…」


 何てことだ!ストーカーを閉じ込めてはおいたものの、まだこの土地に居ることになる。さっさと放り出せば良かった。

 でも、放り出すのは力的に無理があるし。アイツかなりガタイが良いから重そうだ。また特殊部隊に頼もうか?いや、ココは力自慢の妖怪達に頼もう!


「大丈夫。直ぐに簀巻きにして放り出すから!」


「バカ、やめろ!」


 スゴい剣幕で怒られた。…調子にのり過ぎました。


「殺るなら簀巻き+重り付きで海に沈めないとヤツは懲りない。Gと同じなんだから。」


「……なるほど!…お見逸れしました~。じゃなくて!知り合いなの?」


「あんなのと知り合い何て冗談じゃない。」


「確かに冗談じゃないよね。私なんて初対面で妾にしてやるとか褒美に第二夫人にしようとか言ってきたからね。」


「恥ずかしいよ…あんなのと知り合いなんて…。(あの変態…レンも守備範囲に入るのか……違うな、女に間違われたんだな。…あの野郎いつか〆める。)」


「冗談で言ったなら笑って流せるけど、アレはマジで言ってた。」


 アレはプロホーズ何てもんじゃない。ただの命令と同じだ。しかも相手が断らないと思っている。面倒だな、主従揃って。


「そう言えば、女術師が居たって言っていたけど、何で術封じの牢屋に入れたんだ?」


「あぁ~。実はね…」


 私は今での事を全てランに話した。途中から呆れ顔でランは静かに聞いていた。


「つまり、妖怪なかまを攻撃されそうになったから動きを封じたら、その女術師が喚きはじめてイラついたから気絶させて牢屋にブチ込んだと。」


「うん。」


「その使命って気になるな。」


「そお?」


「あのオッサンここまで追っかけてくるとか…執念深いな…。何度も断ったのに……。」


「………切り落とせば良いよ。(黒笑)」


「…(自分だって今は男だろ。いや、ソコはあまり関係無いのか?)…それで、あのオッサンは俺が筋肉痛になってまで頑張って種を蒔いた畑を荒らしたのか?」


「うん。そりゃもう…。兵糧攻め云々って。正直あの畑だけ荒らしても兵糧攻めにはならないよね。でも、イラついたからゾンビだらけの洋館に閉じ込めたんだよね。」


「レンお前…………グッチョブ!」


 誉められてしまった。そんなに嫌いなんだねヤツが。まぁ、そうだろうね。アレだしね。イニシャルGと同じ扱いだし嫌ってるよね相当。


「それとさ、気を付けろよ」


「ん?何が?」


「女術師に心当たりがある。ソイツが俺の知ってるヤツなら、惚れやすいから気を付けろよ。」


「私、まだ8歳なんですけど? それにスゴく邪険にしたけど?」


「ソイツ…守備範囲バリ広だから。ショタでも関係ない。しかも自分の恋の障害になると燃えるらしい。惚れたヤツの周りの女を排除するから手に負えない。自分に対して絶対の自信があるから容姿も実力もいつもトップじゃないと気が済まないタイプだ。」


 ………なら、私じゃなくて嫁さんの方が危ないんじゃないのかい? ランてば、綺麗だもの。ヤツが嫉妬しないとも限らない。嫁さんの危機ですか!?


「冗談じゃない。(人の嫁さんに手を出すなら、あの変態ロリコンと共に地獄に叩き込んでやる!)」


「あぁ、冗談じゃない(コイツは鈍いからな~)」


「これは母さんに報告しないと……一応家長だしね。」


 大人はマミィしか居ないから自動的に家長はマミィになる。かなり頼もしいよね強いし。



  今考えたら、激怒するんじゃない? この状況…………身内の方が恐ろしいよ((((;゜Д゜)))



 

 私は果たして無事でいられるでしょうか?






うちの主人公は多少ヒネてます。元からなんです。


ヒロインもどこか枯れてます。


主人公の前世女、ヒロインの前世男と、逆転夫婦を目指している様な?


主人公紅蓮コウレンの様子が変です。今後どうなるのやら…。


皆さまお読みいただきありがとうごさいます。


 これから出てくるかも知れない妖怪はオリジナルのものが多くなると思います。走飛は完全なオリジナルの名前です。

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