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姫にはフラグが憑き物……

 変態登場。憑き物…はコイツのことです。





 お気に入り登録ありがとうございます。



 籠を抱えて歩いています。所謂散歩中な紅蓮コウレンです。


 今日の差し入れは、胡麻餡ゴマあんの饅頭です。この世界にベーキングパウダーがあって良かったよ。これが有るだけでスイーツの幅が広がる♪ 

ああでも、名前はベーキングパウダーじゃなくて、膨らまし粉ね。


 饅頭は重曹でも作れるけど、ベーキングパウダーの方が失敗しにくい。苦味も無いしね。


 そんな訳で、重たい籠を抱えて妖怪達の職場である温室と家畜小屋に向かっていた。妖怪が饅頭なんか食べても大丈夫か? 私も食べれるけど?


 基本妖怪は雑食だから、何でも食べれる。見た目が猫でも犬でも玉葱が食べれるんだって。流石妖怪。


「歩こ~う♪ 歩こ~う♪」


「元気だな」


「何事もポジティブに。この差し入れも散歩のついでだと思えば…」


「いつもエライ目にあってるのによく嫌にならないなぁ。(俺なら絶対近づきたくない…)」


「寧ろ逆に考えるんだ、アレは敵を避けるための訓練だと!」


「あ~、ハイハイ。」


 最近、嫁さんの対応スキルが格段に上がったよ。前世含めて28年の記憶があるにしても、ちょっとレベルアップ早すぎなんでは? だってまだ2ヶ月ちょいだよ…。

 アレ? もしかしなくても、嫁さん猫被ってた?


 もしかして…嫁さん黒…


「なんか言ったか。」


「ゴマって何で安いんだろう~て、思って。だってさ、あんなに手間がかかるのに、安すぎるよね。」


「……ふ~ん…(真顔でサラッと言いやがった…。コイツ中々出来るな。)」


 あ、危ない危ない…。ランてば鋭すぎでしょ。何なの? この鋭さは。バレてるだろうね…。こわや、こわや。嫁さんは勘が良すぎるよ。例え前世男でも、今は女なんだよ、そりゃ勘も良くなるよ…ね?


「きっとゴマの生産量が多すぎるとか、なのかな~。」


「そういうのは元締めが絡んでるか、供給量が多いかで値が上下するからな。」


「この世界では一袋銅貨2枚なんて…。安すぎる。」


 ちなみに、1袋辺り1キロ入っている。それと、銅貨は円で言えば1枚100円…。ゴマ1キロ200円……。破格でしょ? 


 ついでに、銅貨100円、銀貨1000円、金貨一万円、白金貨10万円…とランクアップしていく。他にも鉄銭という穴が開いた通貨もあるが、これは約10円と様々な通貨がある。


 どの通貨も世界共通でどこでも使えるので、便利だ。でも、国ごとに物価が違うので少し面倒。


 今居る大国、白の国は比較的治安も良く物価も安定しているためとても安く手に入る。でもそれは生活必需品だけで、その他贅沢品は高い。それでも他国よりは安いだろう。税金は少し高目だが、福祉は確りしている。病院なんかも破格の安さ。


 その反面、私の居た黄の国は、税金も高い物価も高い。福祉は全然…。隣にスゴい国があると見劣りするけど、これは少し酷い。


 どうしてこんなにも違うのか? 簡単。国の歴史の長さ? 王の力量? 国土の広さ? 確かにどれもそうだけど、決定的な違いがあるよ。


 それは、後宮の有無。…今、そんなこと?って思ったてしょ。なら聞くけど、あの絢爛豪華な後宮に毎月いくら掛かってると思う。慎ましく暮らしたら国民が一年間不自由なく暮らせる額だよ。

 毎日どれだけの残飯が捨てられていると思う?


 手も付けずに捨てられた食べ物は、孤児院の子達が飢えを1週間凌げるほどなんだ。


 私も後宮に住んでは居たけど、あんな無駄使いしたこと無い。


 一度着た服は捨てる何でもっての他! 上等なシルクの生地で作られた服は、要らないなら寄付しろ。それか仕立て直せ。何でそんなに捨てるのか…。


 マミィはそんな服や食べ物を孤児院に寄付していた。勿論、無断でね。だって捨てるんなら良いでしょ。ここは日本じゃ無いから。今、その食べ物や服で命が助かるなら、それで良い。


 たまに因縁付けてくるチンピラなんかいたみたいだけど、マミィが片付けました。


 バレても、孤児院には迷惑は掛からないようにしていたし、そんなことイチイチ誰も気にしない。


 ホントにあのKY陛下、もっとちゃんと政しろよ。ちょくちょく城下に下りて女漁りしてる割りには、いまいち情報収集出来てないよね。才能無い…。


 はぁ、止めよ。だんだん暗くなる。いつでもポジティブでいないと…。私には何も出来ないのだから、とやかく言う資格なんて無いし。



「なぁ、アレ……」


「ん?何?」


 隣で歩いていたランが不意に問いかけてきた。ランの指差した方を見ると目的地に着いていた。


 私は道中無言で居たのか…。さぞや不気味だったのでは?


「これが……温室か。………デカ過ぎやしないか…」


「うん。そうだね。全面ガラス張りの温室が、3つも有ればそりゃ大きいよね。」


「全面ガラス張りって……強度が心配だな。」


「ソコは抜かりなく、ただのガラスじゃなくて、魔物の……何だっけ…鱗?を溶かしてガラス見たいにしてるだけで、実際は強化ガラスよりも割れないらしいよ。どんな攻撃にも耐えるって。」


「………それは最早温室なのか?(要塞の間違いだろ。)」


「何事も想定外を想定したらしいよ。」


 恨まれる様な事はしていないけど、どこで逆恨みされてるか分からないので色々強化したんだって。

でも、最早趣味と興味の為にしたと思ってしまう。





「さあ、入ろっか。」


「あ、ま「若ぁ覚悟~!」(間に合わなかった…)」

「ぐえっ…!!」






 さて、私に一体何が起きたのか、分かりやすく説明すると。


 私、ドアを開ける→中から大量のちまっこい妖怪達の雪崩→嫁さん避難→私下敷き。


 と、言う流れだった。毎回違うイタズラを仕掛けてくるが、今度のは雪崩式だったのか。それにしても、軽い。こいつらちゃんと食ってるのか?


「重くはないけど、そろそろ退いてくれない? 饅頭あげないよ。」


 今日もまた避けられなかった…。もっと気配に敏感にならないと。


「「「「それはダメ!!」」」」


 部屋中そこらにいっぱいいる小妖怪達は一声に声をあげた。タイミング揃ってて練習でもしたのか。


「大丈夫か?」


「饅頭は死守した。」


 胸を張って答えたら「饅頭じゃ無くて…」と言われた。毎回の事で慣れたよ。


「はい、集合~! 饅頭は一人1個だからね。」


「こっちにも有るから、そんなに押すな!」


 イタズラの後は毎度この争奪戦になるから大変だ。ちっちゃい子供の相手をするよりも疲れる。何せ、30人(匹)居るわけだから。保育士はホントにスゴいね。


「それはおれのだよ!」


「早いもん勝ち~」


「かえせ~」


「もう腹ん中♪」


 こんな事もしょっちゅう……。特にこの猿の妖怪は人の物を欲しがり、相手が自分よりも弱いと取り上げてしまう困ったヤツ。


「いい加減にしないと、今度からお前の分は無いぞ。」


「なら、今みたいに取っちゃえば…」


「……ん?」


「だ、だから、取っ」


「……………ん?」


「(本気で怒ると口数は減るし、無表情になるしで、怖いなレンのやつ。)」


「もう一回言ってみな、馬鹿猿」


「……すいません…もうしません…」


「解れば宜しい。解れば…。」


 おっと、ついついキレる所だった。この見た目は子猿の困ったヤツは………ここに居る妖怪達に名前無かった。不用意に名前をつけると、面倒だから。


 弱い妖怪は自分よりも強い妖怪に仕えて身を守る方法があって、このちまっこい妖怪達は妖怪の最下層に位置に居る最弱……。なんて言いたくないけど、実際弱い。子供の私よりも弱い。ぶっちゃけランよりも弱い。


 名前をつけると自分よりも弱い者なら使い魔?眷属けんぞくになってしまうため私はつけません。


 守るのは嫁さんとポチで充分手一杯だよ。

マミィ? あの人は私よりも強いから大丈夫です。



 また話が逸れた…。


 ちまっこい妖怪達の紹介をざっとしていこう。

なに、進め方が強引だ? 仕方ないでしょ、こういうの苦手なんだよ。



 まずは、鼠の小妖怪。この子達は全員家族で、2匹(数えかたは鼠達から「一匹、二匹で良いよ」と言われている。)は親で他は子供たち。姿は鼠が二本足で立っていて、身長50センチほど。毛色は白、茶色、鼠色、ハムスターの様な模様もある。


 可愛い。すんごく可愛い。特に顔を洗っている時。


 次は兎と栗鼠それとイタチの妖怪達。この子達も50センチ程で、二本足で立っている。色も動物と同じ色合い。ホントに可愛い……


 ………ゴホン…。


 後は、狸、狐、猫、犬…。こんなもんかな。皆二本足歩行だからね。


 他にも居るけど、また今度ね。別に面倒だからとかでは無いよ。


 まぁ、

守らない訳じゃ無いよ。ここに居る限りは守りますよ。可愛いし…………。動物の可愛さは最強だと思う。



「若遊ぼー」


「遊ぼうよ~若ぁ」


「よーし、かかってこぉ~い!」


 こうやって遊ぶのもたまには良いよね。


「怪物!覚悟~!」


「ぐあー殺られた~……バタ…」


 でもね、怪物役は私も構わないけど、背中に載ってピョンピョン跳ねるのは勘弁してよ…。



「そろそろ止めてやれよ…」


「姫、いまたすけにいきます!」


「助けるの♪」


 そして毎回嫁さんは怪物わたしに連れ去られた姫役。なんか言い得て妙だね。


 そう言えば、白の国なんだよねココは。どんな風に思われてんだろ。まさか姫を拐った妖怪…。なんて言われてる……だろうね。


 なんかこの頃フラグなんてどうでも良くなってきた……ヤバイな。平和ボケだよ完璧。


「平和なのは良いけど、平和ボケはどうにかしないと…」


「平和な証拠だろ。」


「もう姫様ごっこは良いの?」


「俺はただ座ってただけだ。なんか皆昼寝し始めたから抜けてきた。」


「そうだったね。今ちょうどお昼寝タイムだからね。」


「またなんか考えてたな…」


「ん~ん。白の国でどう思われてるのかと思って。差し詰め姫を拐った悪党かなぁ。てさ。」


「誰がなんと言おうが、俺は自分の意思でここに居る。外野が五月蝿くても気にするな。それにあのまま居たらそれこそ地獄だ。」


「お、この頃ますます男らしさを取り戻したのかな? 心強い御言葉どーも。そうだね、外野が五月蝿く………ん?…!!!」


 なんだ…。強い気配……母さんでもない

 ……まさか!!


「ラン!!こっちに来て。」


「…っ…!!」


 ランの腕を掴んで走り出す。ランには悪いけど スピードは緩められない。手当てするから勘弁ね。相手は私かランか、それとも母さん目当てか…。恨みか、それとも…ランメイの奪還?


 ポチはアレから何処に行ったのか…。そばに居れば良いけど…。他の妖怪達は逃げた後だろう。小さな妖怪達には私たちに構わず逃げてと日頃から言っているから。


 国がランを取り戻したいのなら、前なら差し出したかも。けど、今は……嫁さんが帰りたくないのなら、帰さない。帰った後の待遇が前と同じ空気の様な扱いなら尚更。


 例え偽装結婚だとしても、伴侶だもん。無下な扱いは許さない。


 ……少し変な気がするけど、多分体が男だから、本能がランを守らないとって思うのかも。まさか……恋なんて………ナイナイ。


 そんな悲しい恋なんかしたくない。



「ラン、足元気を付けてよ。ポチ!お前もこっちにおいで!」


 ポチは思いの外そばに居た。温室奥の石で出来た床に扉がある。ソコまで走り抜く。


「レン!何処まで行くんだ…それにどうしたんだよ…。」


 話した方が良いだろうか……ダメだね。絶対大人しくしてない。断言できるよ。ポチも、暗殺者から私を守ろうとして怪我したし…。


 マミィの作ったシェルターにランとポチを押し込もう。

後で怒られそうだけど、今は気にしない。気にしちゃいけないよ。


藍苺ランメイ、ちょっとここに入って。奥は狭いから先に入って。ポチお前もだ。」


「……クウ?」


「は? あ~…分かった。」


 ごめんね


「なあ、ココそんなに狭くな…「バタン」!!」


「どういうつもりだよ…」


「キャン!!」


「静かにしててね。お客さんが来たみたいだから。嫁さんは白の国の姫なんだよ。あまり顔を見せるのは危ないでしょ? ポチ、お前は…藍苺と一緒に居てね。お客さんが怖がるから。」


「今更そんな事」


「小言は今は聞きません。ポチ、静かにね。」


「クウゥゥ~…。」


 ポチを撫でてやりたいけど、物理的に無理だ。



 嫁さんよ。まさか私がココで殺られるとでも思っていますか?  ナメんなよ。ソコまで弱くないし、敵に特攻するほど馬鹿ではないよ。策もなしに敵前に飛び込むとでも?


「(まぁまだ敵と決まった訳じゃ無いけど。でも、何処とな~く殺気が混じっている。)」


 全く。人様の家に殺気振り撒いて来るとか……敵確定だよね。どんな馬鹿が来たのかな。


「フフフフフフフフフフフフ……敵駆逐♪」


 殺しはしないよ。半殺しに留めるから♪







       **********





 我が国の姫が妖怪に拐われた。きっとあの儚い姫は今頃心細い思いで私を待っているだろう…。いつも後宮の端で泣いていた…


「姫、今助けに行きます。そして必ずや貴女の×××××に×××××…………




~~~~適切ではない表現がありましたので、花畑を走るポチをご覧ください~~~~~~~~


「ワウッ…ワウゥゥ……クウ?」


 蝶々を追いかけながら花畑を走るポチは可愛いな…。鼻先に蝶々が止まって頭を傾げるなんて可愛すぎでしょ?

 よし、浄化完了。戻りたくないけど現実に戻ろう。




します。どうか待っていてください。」



 誰も待っていたくないよアンタみたいな変態は。聞いてるこっちの身にもなれよ。人の嫁さんに対して放送禁止事項オンパレードってどういうつもりだ。どうしてくれようか…


「ココが悪党の根城か……庶民的だな。」


 城じゃないからね。そりゃそうだ。


「しかし、ココなら姫と暮らすのにちょうど良い…」


 おい、ちょっとまてよコラ! お前、見た目からして30半ばだろ。犯罪者になりたいか!それと、嫁さんはそんなに儚く無いよ。それきっと猫被ってた時のだよ。


 それにもう結婚する気でいるのかよ。ねぇ了承貰ったの? 貰ってないだろ。それに、嫁さんは私の嫁だから。


「クフフフ…アンナコトヤコンナコト…」


「……………」


 今まで相手を観察するために隠れてたけど、ムリだわ♪ さっきは半殺しに留めると言ったがアレは嘘になる。2/3殺しにする!


 何でそんなに腹が立つか……私と同い年なんだよランは! つまり8歳……。別に迷惑掛けないロリコンはなんとも思わないけど。両想いならなら応援するよむしろ。でもね…コイツはダメだね。片想いなのに、両想いだと妄想して現実と区別出来なくなってるよ。


 害あるロリコンは抹殺すべし!


 後、なんかムカついた。嫁の敵は私の敵!


 一言言いたい


「それって、相手に了承貰ったの?」


「なんだ? お前はココの悪党の手下か。」


 悪党って私か、それともマミィ?

どっちでも良いけど、良くないか。でも、私って手下にしか見えないのか。まぁ8歳のガキだしね見た目。


 それにしても、コイツは国の手先か? どうも独断な気がしてならない。バックに国が居るなら私の事は詳細まで伝わっているはず。何せ白の国は黄の国なんか目じゃない程の密偵が居るのだから。


「まぁ~よかろう。娘、ここに居る妖怪の所に連れていけ。褒美に私の妾にしてやろう。」


 ノーコメント。ココは人芝居するかな。


「あの、貴方はどちら様?」


「なに、私の事を知らんのか! まぁ~こんな田舎に住んでいては知らんだろう。よかろう、確と聞け、私は白の国現王の実兄、丈勇じょうゆうだ。」


 何で王族って録なのが居ないのだろう…。ねぇ私の周りでマトモなの居ないんだけど…。


「こっちです。」


「うむ、さっさと案内しろ。私は偉いのだ。」


 偉いのはアンタじゃなくて現王だろうに。何を勘違いしてるんだか。

 しかも、畑をメチャクチャにしやがった礼はキッチリせてもらう。


 アンタが今歩いてきた場所は、昨日種を蒔いたばかりの畑なのに……。頑張っていたランが知れば……悲しむなぁ……烈火のごとく怒り狂うかも。



「それにしても、この道は土がユルすぎだ! 靴が汚れてしまった。」


「……(だから、ソコは畑だってぇの)当たり前です。ソコは畑なんですから。」


「なんと、こんな所に畑なぞ作るとは非常識なヤツだな」


「(お前がな)道はあちらにありますけど?」


「あれが道? 田舎者はこれだからダメなのだ。これは道とは言わんよ。ただの獣道だ。」


 だから、ソコに住んでいる私が道だと言ったら道なんだよ。頭湧いてンのかぁ!?

コイツと話してると怒りのボルテージが上がり続ける……。


「そんなに靴を汚したくないのなら、こちらを歩けば宜しいのでは? それにしても、畑を知らないのですか?」


「いや、もうこのままで良い。兵糧攻めにもなるだろう。畑なぞ王族に必要ない。知らんでも良いだろう。」


 ハァー……。ロリコンで変態で、我が儘、世間知らず。ココまでなら、許せはしないけど、まだ、ま・だ我慢した。けど、王族に生まれて、その地位にふんぞり返って、田畑の有り難みも知らない馬鹿……。死ねば良いのに……。はっ!いけない…


「(危うく闇の意志に操られ……なんて無いけど。)」


 そんな厨二な事は無いから。ただ単にさ殺意が沸いただけだから。





 この馬鹿をある場所に案内する。何処だって?

お楽しみに♪


「未だなのか…」


「はい。もう少しです。疲れましたか?」


 こういう輩は変にプライドが高い。私みたいなガキに疲れたかと聞かれると疲れたとは言わない。外見的に弱そうな私が言ったら尚更。


 今回はそんなところを逆手にとることにする。目指すはマミィ特製……秘密部屋。


 その前に確認しなければいけない事がある。それは、如何にしてこの場所に来たか。それを知れば後々対処できる。


「それにしても、よくこの場所まで来れましたね。周りは切り立った崖でしょ? どんなスゴい業で来たのですか?」


「うむ、なに、簡単だ。城の術師を連れてきたのだ。」


 何を偉そうに胸を張るか、人任せ何だろうに。


「その方はどちらに? 失礼ですが、姿が見えませんが…」


「なに、私を運ぶのに集中していたら妖怪に襲われてな、死んだのだろう。」


 部下の生死を簡単にいってのけた。コイツマジで腐ってる。それとも、ただ単に馬鹿なのか。死の恐怖を知らないのか。人の命を何だと思っている!!


 でも、どうしよう。コイツを始末したら探しに行こうか? そんな義理は無いけど、そしたらその術師が余りに惨め……。よし。もしも、その術師がコイツと同じなら捨て置く。違うなら助けよう。



「ココです。」


 案内したのはとても大きな…洋館…。そうだ。あのゾンビだらけの洋館。中は………フフフフ…。


「なんと、これは見たこともない建物だな。妖怪はこの様な所に住んでいるいるのか。」


 住んでないよ。ソコは所謂遊び心の空間。私やランがやったことのあるゲームや見たことのある映画などのホラー要素がてんこ盛りなお化け屋敷なのだ。しかも、私かマミィでないとココから出られません。嫁さんは例外だけど。



「私はこの事がバレれば(主に無断で使ったことでマミィに)大変なのでココまでです。」


「うむ、案内ご苦労。お前は妾ではなく第2婦人にしてやろう。」


「それでは行ってらっしゃいませ。」


 あえて無視したけど、うざいなコイツ。


 そんな事はお構いなしに入っていった。私が扉を閉める前に、一言言って置いた。


「ココは死人が徘徊しております。噛まれたり引っ掻かれたりすると死人の仲間入りするのでお気をつけて♪」


 死人の仲間入り云々は嘘だけど、これって一種の幻覚だから、かなり忠実に再現してるから。



  休む暇など…無いよ…フフフフ……





 何だろ、ちょっと楽しいです。



 さて、あの馬鹿に見捨てられた術師を助けに行きますか。勿論ランはもう少しあのままね。


 ……どうしよう嫁さんに殺されるかも……。




 初めてかも。フラグを建てずに……建ててないよね? あれ?







 

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