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フラグ?知らないなぁ…  作者: 雲猫’
番外編―後日談―
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サヨナラ…出来ればもう来ないでください 中編

 紅蓮ぶちギレ編。


 とはいえ、キレる所がちょいとずれてるような……




 お読み下さってありがとうございます。m(__)m



 一応断っておこう。今から私の愚痴を言います。母さん、父さん……ごめんね。もう私の堪忍袋の織が切れた……。キレた織が更に細切れの跡形もない程にキレました……鬱憤が溜まってます。





「大雅……ここでハッキリしておこう。私は昔ッからお前のことは嫌いだ。お前は周りは自分を見ていないと白の国で言ったな……お前はどうなんだ? お前は私の何を見ていた。他の兄達を見ていたか? どんな目でお前達を見ていた……私は鬱陶しく見ていたぞ。風当たりが強いのにお前が話し掛けてくるものだから更に悪くなる……。お前に何かあれば全てが私の所為になったこともある。正直……邪魔でしかなかった。」



 皆が何も言わない。リビングは賑やかな食卓から一転……お通夜の様なしんみりしている。少し心苦しいが、私の心の平穏のが大事だ。そう、私はとっても利己的な奴なのだ。



「お前は私達があの場にいた理由も理解できたのか? ぞうせ誰も説明していなかっただろう……。私の母は父を封じられた水晶を盾に取られ、仕方無くあの場に留まっていたに過ぎない。つまり、居たくもないのに居なければならず、尚且つ、理不尽な仕打ちで苛立っていたんだ。勿論、黄の王とは何の血の繋がりもない。お前の父親の息の掛っていない者にでも聞いてみろ。お前の父親の数々の諸行が分かるぞ……」



 一度大きく息を吐き心を落ち着ける。そしてもう一度息を吸い続けた。



「お前の周りはお前を見ては居なかった……けれど、同じ程お前は周りを見ていなかった。因果応報……お前は周りの者に何も言う権利はない。勿論、私にも。」


 シナリオ何て知ったこっちゃねぇ……。ここは現実だ。イガクリも存在している一人の人間だ……それ故に、苛立ちが募る……。


「私はお前を特別扱いしない。それはお前が嫌いだからだ……。私は金輪際お前にも、黄の国にも関わりたくない。私からも関わらないからお前も私には関わるな。」



 さて、本当はもう少し言い足りないがこの辺にしておこう。イガクリとてまだ8歳のガキ……ちと言いすぎた感が否めないが……後悔はない。



「さぁ、早く食べてしまいましょう皆さん。私も疲れました。片付けを早く終え休みたいので……だからと言って残さないように……もしも食べれないのなら明日の朝御飯に出しますから……ね?」


 お残しは許しません。そのつもりで。


 そんな意味を込めてニッコリ笑うと皆の顔が青ざめた……そんなに私の顔はヤバイ見た目なのか?この頃人の顔を青ざめることしかしてないぞ。




 冷静になって考えてみると……私はイガクリに嫉妬していたのかもしれない。


 上っ面だけの家族でも……幸せそうな両親に憧れていた。それは本当だろう……


 ちょっと、大人気なかったな。



 私って……家族運、全く無いからね……


 前世でも恵まれなかったし、今も……仲は悪くないけど、最近まで会ったこと無かったし。



 自分で家族を作っても……死別……つくづくついてないよね……。






 何か今日はもう何もする気が起きない。食器を食器洗い機に押し込んで寝てしまおう。久し振りにシュウのことを思い出してしまった。あの子はもう新しい人生を逞しく生きている……親の私の方が執着しているなんて……笑える……ハァ……









       *********






 レンの様子が変だ。あいつは人を傷つける様なことは決して言わない。言ったとしても、それは相手を諌める為であって、故意に傷つけるためではない。余程我が儘を言うイガクリが腹に据えかねたのか、虫の居所が悪かったかなのだろう。


 食べ終わった食器を食器洗い機に押し込んで、早々に部屋に引っ込んでしまった。多分あのまま寝てしまったのだろう。



「大雅王子、あの子の母親として謝っておきますね。けれど、あの子の気持ちも汲んでください。」


 麗春さんがイガクリに向かい話始めた。



「お恥ずかしながら、私は後宮ではお荷物……女官も誰一人として味方ではありませんでした。日々の食事も後宮の外……城下に下りて自ら調達していました。その所為で、初めの内は満足に食べれませんでした。生まれて直ぐの紅蓮を置いていく訳にもいかず、けれど連れていく訳にもいかず……あの子にはひもじい思いをさせました。だからでしょう……あの子は食べ物を粗末にするのは許せないのですよ……ひもじさを知っているから……」


 そうか、レンの過去はそんなことがあったのか……俺は何も知らないんだな。


「それに、気疲れもあったのでしょうね。本当にごめんなさいね。」

「いつも感情を制御しているのだが……麗春の言う通り疲れていたのだろう。龍は元来気の荒い性格だ。それは我々白龍も同じ。まぁ、それを理由にするのは烏滸がましいかも知れんがな。」



 ふざけた自分が恥ずかしい。あの時はどうしてもシリアスな雰囲気になれなかったのだ。シリアスは当分は要らない。




 イガクリは明日レンに謝る事にしたらしい。けれど、本当に心から謝る気があるのだろうか……野菜残してるぞ……肉は食ってるのに……


 俺はしっかりとイガクリが残した野菜を纏めて一つの皿に盛り付けて冷蔵庫にしまったのだった。


 俺も料理を手伝ったのだ。それを一口も食べないで残すのはやっぱり頭にくるだろ。


 俺も野菜は嫌いだけど、一口は必ず食べる様にしている。ホントは食べたくないけど、レンが俺に気を使って工夫しているのは知ってるから。だから俺は食べるのだ。






 あぁ、明日レンのやつ雷落とさないと良いのだけど……











 


 我慢の限界を超えました。幼少期の端折った部分で食料には困った時期がありました。とはいえほんの少しです。



 前世でも子供の頃はそんなに食べれませんでした。なので残すと激怒します。


 ジンさんも過去に怒られました。



 本人は嫌いと言っていますが、心底嫌っているわけではありません。ホントに心底嫌いなら目にもとめません。


 紅蓮曰く「歳を取ると無駄なことに時間を割くのが億劫になる」らしいです。



 まだまだ若いよ君……。




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