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フラグ?知らないなぁ…  作者: 雲猫’
番外編―後日談―
101/108

もふもふは正義!

 これか毎日投稿しようぜ……


 と、いうことで明日から毎日投稿いたします。



 ところで、この元ネタは見たこと無いです。




 夜も開けおはようございます。


 どうも、ヤンデレ化?しそうだった紅蓮です。只今嫁さんの膝の上で固定されています。



 ん?羨ましいなコノヤロウ?



 狐の姿で抱き締めと言う名の締め付けをされるのが良いのなら代わっても良いよ?……あ、やっぱダメだ。野郎共に嫁さんの柔らかい膝の上を堪能させたくない!!



「ふわふわだな。しかも尻尾が二本も増えてふわふわが増したな♪」

『きゅーん!!(いや、嫁さん。周りの目を気にしてね?)』


 周りの目と言っても現在午前6時半、リビングに居るのはポチだけだけどね。夜夢は散歩で、兎天はまだ夢の中……奏は嫁さんの付けている薬入れの中だし、八雲は別行動してるし。


 それでも恥ずかしいと言われれば……恥ずかしい。




「今夜はその姿で寝て良いか?」

『キュウゥゥゥ……キュ(良いけど締め付けが厳しいからちょーと……イヤ。)』



 これである。もふリストと化した嫁さんは始終私の毛皮を堪能している。


 終いには顔を自他ともに認める上質の毛皮に埋めている。この姿で森を彷徨けば間違いなくその毛皮目的で狩られる。そう簡単に狩られりゃしないけど。



 今日の朝は数週間ぶりの家族勢揃い。あの事件以来初である。父さんは母さんの妊娠で黄の国での仕事を八咫烏に任せて家に残るらしい。勿論一度戻るみたいだけどね。心配なのは分かるけどあまり構いすぎるとうざがられるよ?




 唐突だがこんな姿になっているのには理由があって……。その、一言で言えば「病み上がりなんだから大人しくしていなさい」なのだ。


 物凄い高熱で倒れたから心配なのは分かるけど、心配し過ぎなのだ。起きたら既にこの子狐の姿になっていた。どうやら母さんが何かしたようだ。お陰様で嫁さんに渡そうとしていた白神から貰った呪具を渡し損ねた。ま、今日明日どうこうなる訳じゃないからいいのだけども。



 心配事がもうひとつ……



「え~と、小麦にベーキングパウダーを入れてふるいにかけて……」


 私が遺したレシピ帳を片手に嫁さんが何かを作ろうとしている。未だに私を抱き上げているので料理に着手してはいないが……ちょっぴり心配だ。



 レシピ帳は常に持ち歩いている嫁さん。どうも私が寝ていた間は意味もなく読みふけっていたとか(奏情報)。今もレシピ帳をパラパラとめくり何かを探して読み始めた。



「卵、牛乳……と、……えっと……バターを溶かして……フライパン……」



 あ、何を作りたいか分かったよ。ホットケーキを作るつもりだね。今は朝の6時半。朝御飯を用意を始める時間だしね。


 こんな姿では料理は無理だし……嫁さんの腕に我が家の今日の朝食がかかっている。どうか、失敗しませんように……。あ、それと嫁さん。毛のある動物はキッチンで料理を手伝えないよ?そうだよ、つまりは今の私は役立たずだってことだよ。



『キュウゥゥゥン(だから私を片手に料理始めようとしないで~)』



 自慢の毛並みが焦げる……そういえば私、火が効かないんだった。なんだ焦げないなら安心……できるか!



『キュ?キュウゥゥゥ……(だからね?私を放してよ。毛が入ったら台無しでしょ?)』



 毛替えの犬並に抜けないけど、神経質な人も居るかもしれないよ?それに、ほら。一応王族の皆さんに出す物だし……動物はキッチンに入れない方が良いでしょ?ね?



「ずっとこうしていたい……」



 抱き締めれながらそう言われると弱いの知ってて言ってるでしょ。ベル時代もよくその台詞で朝から襲われ…ゲフンゲフン……うん、若かったねお互い。



「何処にも行くなよ?目を放すと直ぐに何処かに行こうとするから…」

『キュ、キュウゥ~…(はいはい、分かったから朝御飯作ろうね~)』



 なかなか離そうとしない嫁さんのほっぺに前足をテシテシ……どうだ、肉球スタンプの感触は。これでも離さないなら今度は爪をたてるよ?



「はぁ……面倒だ。」

『キュ!キュキュウゥ(私もお腹が空いたから早めに作って欲しいんどけど。)』

「ホットケーキ作るの面倒……」

『キュウゥゥゥン(嫁さんが作るホットケーキ楽しみだなぁ)』


「……作るか。」



 決して言葉が通じている訳ではない。何となくのニュアンスで何となく何言ってるか分かるだけだ。


 何だかんだいって長い付き合いだからねジンとは。……あれ?異世界分の時間を入れると……白神とクラウドの方が遥かに長い付き合いだね。



 ま、それはそれとして。




「えっと……あまり混ぜすぎるとふんわりいかないのか……フライパンにバターを敷いて……」


『キュ!キュキュウゥ!(ちょいと待ってよ嫁さんや。熱したフライパンに直はダメって教えたじゃない。濡れた布巾の上にフライパンを乗せてから生地を敷くんだよ!布巾をちゃんと用意して!)』



 ちゃんとレシピ帳に注意点として書いた筈なんどけど……さては読んでないな嫁さん!



 ホットケーキを焦がす大体の理由は、熱々に熱したフライパンに直ぐに生地を敷くせいだ。中まで火が通る前に表面だけ一気に焼けるから焦げるんだよ。だから濡れた布巾にフライパンを乗せて生地を敷くと上手く焼けるよ。



「おっと、そうだった。危ない危ない…」



 そう言って濡らした布巾を用意した。うん、そうそう。あ、嫁さんは返しが下手だからあまり大きくしない方が良いよ。その分数が多くなるけど……仕方ないよ。


 今嫁さんが出してきたフライパンはそれほど大きくは無いけれど、不器用なので小さめにするように指示する。勿論言葉は通じていない。けれど何となく通じた様だ。レシピ帳にも書いてあるし。



「………と、小さめに……下手とか、不器用とかレンはどんだけ俺を不器用扱い……いや、ホントに不器用だった。」

『キュ…(ドンマイ)』


「てか、ソコまで予知してる辺り……いや、何でもない」



 日頃からそそっかしい所があったからだよ嫁さん。




『クアァァァ~……』



 朝はいつも目覚めスッキリなのに今日は矢鱈と眠気が抜けない。大きな欠伸をしながら嫁さんの危なっかしいクッキングをキッチンのハシッコに備え付けてある小さめのソファで丸くなりながら見ている。あ、ふるいは上の棚に入ってるよ。


 そうそう。全部用意してから作りはじめようね。その方が楽だよ……主に散らかさないために。



 それにしても……あの白神達に呼ばれた後、不思議な夢を見た。


 何故か私ではない私がジンではないジンと夫婦で、時代が……何時代だろ?江戸よりは前だと思う。その私達ではない私達が……死んでいく様を見ていた、三人称視点で。私は流行り病で早死にして子供は……多分猫の妖怪に殺され……ジンはあらぬ疑いで打ち首……悲惨な夢だった。



 そう。夢見がとても悪かったのだ。




 不思議なのはその続き。夢は続き、私は現代の日本で普通の人間に生まれ変わっていたこと。しかも同じく生まれ変わっていたジンと再会してハッピーエンドだったこと。


 私の見る夢は大体がバットエンドなのにこの夢だけはハッピーエンドだった。それが少し不思議だったのだ。


 いや、不思議と言うよりもシャクだったのかも知れない。


 前世では悲惨な最期だったのだから……もしかして、前世では悲惨でも今生ではハッピーエンドになれるよって、提示しているのかな?



 それなら願ったりだよ。シュンも今の人生を図太く逞しく生きているし。




「なあ、バターってどうやって溶かすんだ?電子レンジ無いぞ?」

『キュ…(そういえばそうだった…)』



 なんたる痛恨のミス。だが、安心してくれ嫁さん。手はあるのだ。



『キュッ……キュフ…(よっこいせ……やれやれ…中身はおばさんだな私…)』



 愚痴を言いながら嫁さんの前まで近づき



『キュッ!(八雲、椅子)』

「了解ボス…」



 先程帰って来て屋根裏待機していた八雲に椅子を要求する。だってキッチンはこの姿では届かないし。


 てか、八雲よ。お前はどこぞの忍だよ。ま、いいか。


 八雲が用意してくれた椅子に乗り木材製のボールの中に入っているバターをジィーー…と見つめ念じる。


『キィューー(溶けろバターー)』



 するとどうでしょう。固まっていたバターはみるみる溶けていくではありませんか。


 私に電子レンジなど不要なのです。電気代がかからなくて現代では重宝したかも……いや、かえって電子機器を破壊したかもしれないぞ。



 他にも方法はあるだろうけど、今の姿ではこれが精一杯。早く戻らないかな~。



「おおぉ…スゲー。それも術か何かなのか?」

『キュ?キュー……(術かな?どちらと言えば……そうかな……)』




 便利だかそれでは進歩しない。この世界もそうだ。医療は治癒術で治すから医療や薬学か進歩しない。機械技術もそうだ。一方が便利すぎるともう一方は見向きもされない……もしも、便利な方が全く使えなくなったらどうするのだろうか?




『クァァァァ……。(ま、私がどうの言おうがどうにもならないけどさ)』


 どうでもいいことを考えながら

た大きな欠伸をしていると……



「ふぁぁ……ん。レン、お前の欠伸かうつったぞ。まぁ、変な夢を見た所為でちゃんと寝た気がしないのもあるけどな。」


 ほほぅ……嫁さんも?珍しいね……もしかして同じ夢を見てたりして……ないか。



 でもさ、今一番言いたいことがあるんだよね……



『キュン!キュキュー!(嫁さん!卵、卵いれ忘れてるぅぅ!)』

「あ、いっけね。忘れてた。」



 あぁぁ……不安だ。家を空けるのが不安だ。










 そんな調子だったがなんとか朝食のホットケーキを人数分作り終えた。


 うん。焦げなくて良かったね嫁さん。



『キュ……キュキューン!(ホットケーキには……バターと蜂蜜かメープルシロップだよね。私はメープルシロップが良いよ♪)』

「そっか。レンはメープルかぁ。俺は蜂蜜のが好きだな。……てか、蜂蜜は分かるけど、いつの間にメープル作ってんだよ……何処にも楓の木は一本も見当たらないぞ……まぁ、良いけどさ。」



 はい、メープルシロップは冬エリアに行って採取してきました。それも何日もかけて少しずつ貯めて、煮込んで少ししか作れなかった貴重なものなのだ。他にもやりたいことがあったからあまり力をいれていなかったけど、白き箱庭があるからもう少し力を入れてみるのもいいかも。


 ちなみに、我が家の砂糖は何故かあるサトウキビとビーツ(砂糖が採れる大根)があるので困っていない。売れば……かなりの儲けになるだろうが、諸々面倒なので考えていない。


 下請け業者とか何かと揉めそうなので。



 基本自分達だけで消費するし、その消費量も半端無いし……うん。ダメだな。



 基本我が家のホットケーキは大きめサイズの20センチで3段重ね。量もそれなりに多い。けれどそれおもペロリと食べてしまうのが我が家なのですよ奥さん。マジで家の家計は火の車だ。


 今回の来客は本当に辛い。主に私のメンタルと家計が。ホットケーキ作るだけでも普通の食費の2倍以上なんだから……はぁ……。



 あ、何か愚痴になっていた。止めよう、キリがない。




 で、嫁さんが作ったホットケーキは厚めでとても美味しそうだ、小さいけど……。


 熱々のホットケーキにバターを塗ると溶けて……美味しさか増す。味は大丈夫だろうか?


 まぁ、入れて不味くなるものは無かったから大丈夫? フリじゃ無いよ?




「フゥ……終わり!!」



 リビングに人数分のホットケーキを置いて満足げに頷く。うんうん。上出来だよ。



『キュン!(後は皆が起きてくるだけだね!)』

「皆起きてこないな。今……7時か。もうすぐか」


「皆あの後結構遅くまで起きてたッスよ。あぁ…そうだ。朱李さんの檻……まだ消えてないんで出してあげてほしいッス……もう睨まれたくないんで…」


 八雲が屋根裏の板をカパリと開けて提案した。皆そんなに遅くまで起きてたの?風呂に入った時は誰も居なかった……。


 それに、父さんを閉じ込めた檻……まだ消えてなかったのか……ヤベッ……後で謝っとこ。すまん父さん。バタバタしていてスッカリ忘れてました。









 それから皆起きてきた。昨日体調を崩して寝込んでいた筆頭女官さんも居た。どうでも良いけどイガクリも元気そうだ。………チッ


 八雲に言われ父さんが入った檻を消しておいた。起きてきた母さんを甲斐甲斐しく父さんが付き従っていた……正直ウザそうだ。



 八雲はポチ達の分のを白き箱庭に運んで貰った。八雲は良いのだけど……その、動物と一緒の食事は嫌って人も居るわけで……悪いけれど別々にしている。本当は私もいない方が良いのかも知れないけど……今狐だし、嫌な顔されたらキッチンの片隅で食べよっかな。



「あら♪今日はランちゃんが作ってくれたの?スゴいじゃない。とっても美味しそう♪ 私が作るとどうしてか爆発するか消し炭になるのよね~。何でかしら?」

「……それは、料理は火力が命!とか言って術で作ろうとするからだな。」



 へぇ……母さんは料理を戦闘と勘違いでもしているのかな?



「「(それは、果たして料理なの?)」」



 若干呆れ気味なマオ嬢と筆頭女官さん。母さんの料理はどこぞのコック長より過激だよ。主に火加減的な意味で。粉塵爆破も無いのに爆発するからね。



「あらコウちゃん♪可愛い姿ね♪」


『キューン!(戻してよ母さん!)』


「そう?でも可愛いから暫くはそのままでいたら?」


「それは俺も賛成……」

『キュ…キューン!!(う、嫁さんの裏切り者ぉぉ!!)』



「まぁ…可愛い……あれが噂に聞く獣化かしら?」

「姫様……あの様な可愛らしい姿でも紅蓮様ですよ。男性に可愛いは禁句です。」


「(貴女も言ってますよ……)」


「これ、あまり言ってやるな雛。」


 別に中身はおばさんだし、何とも思いませんよ?けど、可愛いとか聞きなれてないもんで……ちょっと恥ずかしい。



「あ、狐さん!」

「これ柏樹!紅蓮に対してそれはダメだ。」



 終いには末っ子王子が私を撫でようと近づいてくる。ふっ、私は犬じゃ無いのだよ。誰にでも尻尾を振ると思ってもらっちゃ困るな。


 私の頭を撫でようとした末っ子王子の手をプイッも避ける。しかし、末っ子王子、諦めない。今度は尻尾掴もうとした。生意気な!


 尻尾は動物にとって比較的弱い部分だ。簡単に触られたりはしない。嫁さんもそれを知っているからあまり触らない。触るときは一言聞いてから触る。



 末っ子王子の魔の手から尻尾を避けた。しかし追ってくる。イラッとした。だから俺は悪くねぇ……と言いたい。ぞこぞの親善大使様よろしく言いたい。このネタわかる人がどれ程いるのか分からんが、言いたい。


『グゥゥ……グァ!(尻尾に……触んじゃねえぇぇ!)』


 ビシッ……えぇ、叩きましたよ前足で。末っ子王子の手を。だが、安心してくれ手加減はした。しなければ末っ子王子の手はこの世から消えている。


「ふぇ……う、うわぁぁぁぁん!!」

「あら…まぁ……」

「今のは柏樹が悪い。皆が止め、紅蓮も嫌がっていたのに触ろうとするからだ。」


「(容赦ないわねぇ。でも分かるわその気持ち。私も柏樹王子の前では獣化出来ないもの……あれが嫌で。)」



 マオ嬢が「分かる、分かるわぁその気持ち」と同意している顔で頷いていた。いや、止めろよ。ミケあんた、一応止めなよフリでもいいから。



「ダメですよ柏樹王子。私の一族も朱李の一族も伴侶以外が触れるのを嫌がりますから。特に尻尾はダメですよ。」


 マミィ……注意が遅いよ。でもその話私も初耳なんですけど…… ま、いいか。



 その後、恙無く食事を始めた。私は人の姿に戻ることなく始終ニコニコした嫁さんに食べさせて貰った。嫁さんが楽しそうで何よりです。







 あ、何故か父さんと八雲が意気投合していた。私が倒れている間に何があったよ?






 狐って小さい頃ら人の手で育てられると犬のように懐きます。とても可愛らしいそうですよ。


 しかし、野生の狐は病気を持っていることもあるので触るなと言われていますね……。




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