マジでダァーイする五秒前
このネタ気付いた人は果たしているのだろうか……
皆さん読んでくださりありがとうございます。
タイトルのダァーイはdie(死・死す)です。このネタ分かるかなぁ……。
眠った……そう、眠ったハズなんだ。なのに……
「何で……お前らが居んだよーーーーー!!!」
はぁ? Why?
もしかしてまたか?またなのか?
『いや、すまんな。力を封じる呪具が完成したのでな……報告でも…とな?』
『頼んどいて叫ばなくても良いよね~。苛つくし。』
『疲れたのじゃろ。すまんな紅蓮よ。』
白神と灰老神は謝ったので許す。だが、黄童子。お前はダメだ。謝れ。割りと本気に地面に頭付けて土下座しろ土下座。八雲達に。
「で? それだけの為に呼んだ訳じゃ無いでしょ?」
夢の中に出てくるときは大抵何か有るときだ。無い時もあったにはあったが。
『あ、あぁ……実はな、紅蓮……クラウドを覚えているな?』
「あったり前だろ。長い付き合いだったから覚えているよ。…で?そのクラウドがどうしたのさ?」
クラウドとは異世界旅行で最初の世界であった頼もしい仲間だ。最後の別れから感覚的には経っていない。何せつい数週間前だから。ちなみに、正式名称はクラウド・キャットだ。
『そのクラウドだが………生まれたのだ。この世界に。』
『え?マジで!!』
《マジです》『マジだ』
声が重なった。懐かしさのある機械合成された音声……出はなくなっていた。そうか、機械じゃなくなったから当たり前か。
『クラウドについては『異世界を旅する…略』に出てくるキャラじゃ。多分その内作者がアップするじゃろう。あまり期待せんでくれるとありがたいのぉ』
『実はもうプロローグ的なのはアップしてるけどね。検索から外してるだけでさ。』
メタ発言している外野は無視して懐かしい仲間と戯れる。とは言え、声は聞こえど姿は見えず。探せど探せど……見えない。旅の癒し、プリティーフェイスは何処!?
あ、良い忘れていたけど、クラウドは猫をモデルにした補助用自立思考プログラムだよ。ん?ツンツン頭? 青狸?ど青狸はロボだから、れも違うからね。四次元なポケット何て着いてないし、大剣振り回して女装が似合う人でも無いよ。骨太な女子ちゃうよ?
「何処にいるのクラウド?」
『この空間には居ない。お前の体がある次元に居るからな。声だけだ。』
「ほうほうぅ……で、どんな外見になったの?人型?猫型? 私は断然猫型希望で!」
勿論どんな姿でも構わないけどさ。
《お久しぶりですマスター。今あなたがいる家の前に居ます。》
言い方がメリーさんの様ですねクラウドさんや。てか、家の前で待ってないで違うところで寝てなよ。あ、
「家の外は夜中スライム達が徘徊してるから気を付けてね。雑食だけど肉の方が好きから何でも手当たり次第食べるから気を付けて。……家の屋根辺りにとか花壇に居ると襲ってこないから……」
『ちと、物騒だな……』
《あぁ……あの不定形の魔物はスライムでしたか。マスターの配下ですか?すみません、一匹程乾燥させてしまいました……ちなみに私は猫妖怪ですよ。猫又です。》
え?マジで猫又? 尻尾二本? あ、ねえ、後で肉球ぷにぷにさせてもらおう。
『自前が有るだろうに』
「白神は自分の指を触って嬉しいのか? 因みに、スライム達は配下でも何でもないよ。私達に無害だから排除しないだけ。森の掃除屋だからね。」
雨の日とかに増殖したりするから狩って決まった数に調節してるんだよね。かなり前にとある魔物の一部を使って湿布を作ってるって言ったけど、はい。材料はスライムです。
害は無いよ。スライムのあのゼリー状の部位は本体のコアがないとただのゼリーだからね。色々な用途で役に立ちます。
『スライム……それを肌に貼るの?………うぇ~気持ち悪い。』
『効くのかのぅ?ワシも腰が痛うての。今度ワシにも湿布を分けとくれんか?』
嫌そうな顔の黄童子をまるっと無視して灰老神に頷いた。良いよね、のほほんとしている老人は。何か、人の善さとおっちょこちょいな雰囲気が沁み出してくるね。湿布ならなんぼでもあげるよ。
でも、神様でも腰痛持ちは居るんだね。ちょっと親近感が湧くよ。
《ではマスター、私は屋根の上で一眠りしています。幸いここは暖かいので凍えることは無さそうですし。ここに来た初めは雪山でしたよ……不思議な場所ですね。》
湿布のことを語っている内にクラウドは眠いのか早々に話を切り寝るようだ。さっさと寝たのか返事がない……マイペースなクラウドさんは生まれ変わろうと変わっていなかった。
『さて、お前ももう眠れ。疲れているのだろ?呪具は枕元に置いておく。おやすみ。』
「ん?悪いね……ありがとう白神。今度クッキーでも食べにおいでよ。あ、明日はアップルパイでも作るから食べに来たら?」
涼しそうな顔に似合わず?甘い物好きな白神におやつのお裾分けでもしようかな。お礼の意味も込めて。
『ん、……貰おう。』
『そんな顔で甘い物好きなんだ~。』
『顔や性別は関係無いじゃろ。ワシとて好きじゃよ甘味。』
『え~。いい年してぇ……』
「そう。“大人”な黄童子は要らないんだね、分かったよ。灰老神もどうぞ?多目に作っとくよ。」
甘味をバカにする者にあげるほど心優しくも広くも無いんです私は。
ちょこっと焦る黄いガキは無視してふたりの神と話を続けた。家にはまだ客人の王族達がいるので白き箱庭に来るようにと言っておいた。黄童子は始終何か言いたげにこちらを見ていたが、自分から話す気が無いのなら放っとく。変な意地はらずに一言食べたい、頂戴って、言えば良いのにね。
あ、白神と灰老神は気にしなくていいから。ん?どうせなら帰ってから来る? 分かった。その方がこっちも助かるし……
それにしても、まるで若い頃のジンが見せた様な意地のはりかただった。や~…若かった~。ジンには「意地はって食べない方が損してる」って言ったら、「男が甘い物好きなのはみっともないだろ?」と言っていたので、「他人の目を意識し過ぎると生きてけないよ。私を見なよ。こんな外見で人目を集めるよ?大半が気味が悪いとか小声で言ってるし。それに比べたら小さい悩みでしょ?」と言ったな。
若干あれが原因でたかが外れて、お菓子お菓子っ…て、暴走しかけたけど、それも良い思い出になったよ。
『意地をはらずに言えば良いじゃろ。紅蓮とて鬼ではないぞ。ほれ、』
『う、うるさい!』
「ねえ、いつもあんな感じなの?」
『ああ、大体はあんな感じだな。だが、神々の長い説教で多少丸く……なったのか?』
いや、こっちが聞きたいよ。
『大体、あんな奴が作った食べ物なんて食べたくないね。何が入ってるか分かったもんじゃない。材料だってそこら辺に落ちてる物でも使ってんで……』
『(ああ、馬鹿者……死んだな)』
『(…紅蓮の後ろに般若と鬼がおるのぉ…)』
聞き捨てならないことを聞いた気がするが、気のせいか? 私が食べ物に異物でも混入させるとでも?
ハッ(嘲笑)
テメェの為にそんな勿体ないことするかよ。食材が勿体ないわッ!
それに、材料がそこらに落ちてる……だって?
うちの妖怪たちが汗水垂らして育てた麦や果実が“そこらに落ちてる”だぁぁ?
ふ、フフフフフフフフ……
ちょーと……キレたかなぁ~。ちょいと面かしてよ黄色のガキ。おばさん話と言う名のヤキ入れてやるから……ね?
『え?いや、え!?ちょ!……放せーーーーー!!!………』
うちのやつらを悪く言う奴は……フフフ…ね?
その後、黄童子の姿を見たものは誰もいなかった。by白神
『か、勝手に……殺すなよ……(バタッ)』
神様はそう死なないので大丈夫でしょう(笑)




