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教えて?フロウ先生!―四の姫シリーズ解説短編―  作者: い~ぐる&十海&にゃんシロ
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7話「世界と神々3―火の神―」

<教えて?フロウ先生!7―世界と神々3・火の神―>


「そういえば師匠。」


「ん?どうした?」


ふと、問い掛けてきた金髪の少女に気だるげな風体の中年風貌が答える。


「さっき、プリーストがウィッチを毛嫌いしてるって言ってたけど、ウィッチはどうなの?」


「あ~…微妙だな、まあ基本的に『どうでも良い』って奴が多いんじゃないか?」


「そうなの?」


「魔神の信者は基本的に個人主義だからなぁ…向こうの言い分は分かるが俺は俺…って奴が大半さね。」


「ふぅん…何だかあれね、校則に厳しい優等生とマイペースな生徒みたいな?」


「あぁ、そうそうそんな感じ…っと、話がずれたな。次の神様の話行くぞ。」


「あ、ハイ!」


「ん、次はそれじゃあ火の神について話すか…まずは聖火神・リヒトファイゼ…義炎神とも呼ばれるな。

 司るのは『正義』とそれに伴う『断罪』…まあ、有体に言うと『秩序の神』かね。聖印は、両端に炎を乗せた秤さね。」


「へぇ…あ、そういえば…西都の裁判所にお父様と行った時、リヒトファイゼの祭壇があったわ。」


「そだな、法に携わる者はリヒトファイゼの信者が多い。騎士だと3分の1位リヒトファイゼの信者じゃねぇかね。」


「なるほどなるほど……えぇっと、それでどんな教義なの?」


「ん?あ~っと…リヒテンダイトに似てるが『汝、偽ることなかれ、真実の灯火こそ尊いもの』と…

 『邪悪を許すなかれ、悪には火を持って応えよ。』…あれだ、悪い人は徹底的に懲らしめましょうってことか。」


「ふむふむ…なんか『正義の味方』って感じなのね。」


「ま、そのせいで一番堅物って場合も多いがね…過激派だと魔神の信徒を邪教扱いすることもあるしな。」


「う~ん…何かややこしいのね。…やっぱり同じ火神でも魔神はだいぶ違うの?」


「どうだろうなぁ…火魔神マギアブレイズは戦火神とも呼ばれてて…そうだな、いわゆる『勇猛』と『戦い』の神だ。

 リヒトファイゼも戦いを司ってるが、正義のための戦いじゃなく、マギアブレイズのそれは『己のための戦い』だな。」


「えぇっと……どういうこと?」


「つまりだな…マギアブレイズの教義は『強く勇敢で在れ、欲しいものは戦って勝ち取るものだ』って感じなんだよ。

 だからマギアブレイズの信徒は大抵傭兵とかの戦士階級だ。弱肉強食…それがマギアブレイズの掟だな。

 どこかに火を纏った剣が交差してるマークを付けてる奴はマギアブレイズの信者さね。」


「うわぁ…魔神の教えって、マギアダルケンの時はあんまり感じなかったけど、結構物騒なのね。」


「まあ、解釈次第ってのもあるけどな…マギアブレイズは弱肉強食を是とはしているが、弱い奴を甚振るだけの奴には加護を与えない。

 強く在ろうとし、より強きに挑む勇敢なる者に、マギアブレイズは勝利という加護と褒美を与えるとされる。」


「…えぇっと…要はバトルジャンキーってこと?」


「……ま、まあ平たく言うとそうなるな。…ちなみにリヒトファイゼは赤髪で天秤と剣を携えた偉丈夫、

 マギアブレイズは、褐色の肌に獣の皮を身につけた赤銅の髪の巨漢として良く描かれるぞ。」


「ふむふむ…レポートの時に挿絵っぽく添えてみようかしら。」


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