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教えて?フロウ先生!―四の姫シリーズ解説短編―  作者: い~ぐる&十海&にゃんシロ
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2話「力線と境界線」

<教えて?フロウ先生2―力線と境界線―>


「魔法の種類については大雑把にだがこれで確認したな。

 それじゃあ次は、魔術や祈術に大きく関わる『力線』と『境界線』についてだ。」


「あ、力線は知ってる!どこにでも存在する、この世界を構成する純粋な魔力の流れの事…だったわよね?

 それに自分の魔力や詠唱で自分に使えるように『色付け』して使うのが魔術…って、お姉様に習ったわ。」


 ピシッ!とまたもや手を上げて答えるニコラにフロウは緩い苦笑いを浮かべて頷いた。


「あぁ、そうだな…さっきも言ったが、授業では先走るなよ?…お前さんの言うとおり、力線というのはこの世界を構成する純粋な魔力の流れだ。

 より大きな流れは『地脈』と呼ばれて、砦や城を作る際に重要視される。力線の強い所は基本的に資源が豊富だからな。

 力線そのものに属性は無い…そのままでも魔術に使えることは使えるが…効率良く魔術を扱うためには、

 発動体や呪文の詠唱を使って近くの力線を魔術に必要な属性に染めて利用した方が良いんだ。」


「へぇ…あ、じゃあ境界線ってのは?私それは初めて聞いたんだけど…。」


「『境界線』ってのは、精霊界や神界、魔界…とにかく『この世界とは別の世界』から漏れ出した魔力の流れだな。

 祈術を使う際に重要視される魔力だから、魔術メインで教える学校じゃあんまり触れることも無いだろう。


 この境界線が強い場所は『異界門』と呼ばれて…時たま召喚術なしで異界の生き物がこっちに流れてくることもある。


 というより、召喚術が人為的に境界線を束ねて『異界門』を作って異界の事象や生き物を呼び込む術なんだが…まあ、それはそれ。

 例えば俺みたいなウィッチ…魔神の神祈術を主に扱う場合、神界の境界線が強い場所だと安定して術を扱えることになる。」


「な、なるほど…つまり、この世界には独自の魔力で出来た『力線』と…異界の魔力で出来た『境界線』の二つの魔力の流れがあって…

 力線は魔術、境界線は祈術を使うのに重要…ってので、良いの?」


「上出来上出来…ダインの奴もこの位理解力あれば楽に教えれるんだけどなぁ…。」


 わしわしとニコラの頭をなでながらボヤくフロウを見るニコラも…フロウの呟きに思うところがあるのか、苦笑いを浮かべるのみだった。





「……ぶぇっくし!」


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