町案内だと
町の案内………するところね~~~。
いや~無理なんじゃないのか?
この町を案内するところなんもねぇーよ。
彰はニヤニヤしてこっちを見てやがる、まさか気づいたのか?
お願いだ、その華々しいといわたださる負えない憎い顔を閉まってくれ。
「宗弥よ、町の何処にいこうか?」
はい!ジャストミート。
親友及び戦友よ後でこの町案内ツアーが終わったら、お前に三途の川を渡る運賃を渡してやる、次に気がついた時は川の前だ!
俺は心で親友への復讐を誓った。
考えを戻して、案内する場所か……よし決めた!
「そうだな…そこまでこの町に特徴はないが、俺が今も使っている隠れ家を紹介しておくぜ」
彰は思い出したのか、懐かしいなと言った。
「あそこか~まだ残ってたんだな
俺らの隠れ家」
「隠れ家じゃねぇよ、俺の故郷の家だ」
司が感嘆な声を漏らす。
「……かっこイイな」
かっこいい………そう言われてドキッとしたが気のせいだろ、しかしかっこいいのか?
「故郷の家って前住んでたの?」
愛理はそう言いながらため息を吐いた。
「るせー、…….…遊ぶ時よく使ったからな、だから懐かしの家で俺の故郷だあっと、来たよ隠れ家に通ずる短い階段」
たった3段しかない階段だ、てか階段よりスローブの方が良いじゃん、バリアフリーを考えて。
「何故に階段にしたのかな?スローブの方が良いと思うのに」
司が的を射たような確実な意見を言った。
「裏路地だからじゃない?」
愛理は惚けていながらも、そう言われればそうだなと俺は思った。
「とにかく行こうぜ、裏路地をさっさと抜けて神社の後ろにある雑木林の中にある我等の隠れ家に」
さすが俺の戦友だな話しを切り上げるのに長けている。
「ああ、行こうか」
「そう言えば、なんで神社にしたの?」
単純明快。
「静かだし、見つかりにくいし」
俺の答えに困ったのか司は困惑してる、あれか俺がもっと深い意味で作ったのかと思ったのか?
「そう…だよね」
戸惑い過ぎだろ。
「裏路地抜けたなっと、この場所は神社の横だからな、後ろに回るぞ」
彰が言った。
「なにお前が案内してんの!」
「だってお前路地裏に入った後、俺の後ろに下がって司と愛理と話してたじゃん。いやーー両手に花だね」
彰はニヤニヤ笑い、そう言った、笑う意味が分からんがムカついたことは確かだな。
「彰、そう言っている間に神社の後ろに回ったぞ、木に傷を付けたやつがあるはず………見つけた、行くぞここから真っ直ぐだ」
俺は隠れ家への道の目印を見つけて目印に沿って歩いた司は俺の横でついて来た、愛理も久しぶりなのか俺の横からついて来てる。
彰は後ろでのんびりと歩いてる。
「宗弥が今も使っている、隠れ家はどうなってるんだろーね」
愛理はのほほんと言った。
「今と言っても、二ヶ月間放置したからな~、そろそろかな隠れ家は」
見えた林の奥に俺の隠れ家が見えた。
「見つけた!私が1番乗り!」
愛理がそう言いながら走った。
「「待てよ」」
俺と彰はハモりながらもそう言って愛理を追いかけた。
「待って下さい⁉」
司は戸惑いながら俺の後ろについて来た。
「1番乗り~~~!」
愛理はそう言って隠れ家の扉を開けた。