第二話 才人最初の発明<2>
僕は迷ってしまった。もし大人までこれをもってたとしたら悪用するかもしれないからだ。
でもおじいちゃんは僕を信用してくれてこれを使ってくれっていったんだから使わなかったら呪われてしまうだろう。
僕はいいことを思いつけなかったがそのときが来たら考えればいいと思って
とりあえず、メモ帳を開いてみた。そこには犬みたいなロボットや、携帯の形をしたものがあった。
どれも材料がいっぱいあって作り方も難しそうだった。
一応俺のうちはあきやすい性格なのでそんなに心配しなくても多分材料は大丈夫だと思う。
最初に何を作ろうか迷っていると、お母さんが入ってきた。僕は急いで後ろにメモ帳を隠した。
「な、何なの?お母さん。」
「友達が来たわよ。」
「あっ、そうなの。わかったすぐ行くよ。あっ、そうだ。お母さんいらない鉄くずとかもらってもいい?」
「それはいいけど。なんに使うの?」
「いやっ、なんでもないよ。後、この部屋僕が使っていい?」
「おじいちゃんも死んじゃったし・・・・・。まあ使ってもいいわよ。」
「やった!ありがとう。」
よかった。とりあえずまあ、これで発明の用意はできるだろう。そしたらまたお母さんが言った。
「どういたしまして、それで、才人、お前おじいちゃんの代わりに発明しようと思ってるんじゃないわよね?」
うっ、するどい!とりあえずごまかさなければ。
「ち、ちがうよ!どうしてそんなこと聞くの?」
「いや、ここにはいろいろ発明品があるからそれをまねして、お前が作ったりして、失敗したらすごいことになってしまうからね。」
「そんなこと考えてないよ〜。第一、仕組みを見ようと分解して壊れたらもうだめじゃん。」
「それはそうなんだけどね〜、なんか怪しいんだよね〜。」
「だからそんなことないって。」
僕はドアのほうに押しながらそういうとドアを閉めてしまった。
ふう〜。これでひとまず安心だ。
さてと、メモ帳はどこに隠せばいいだろうか。まずここのどこかということははっきりしてるけど。