副虹
君を初めて見た時は
君は紫色だった
大人のようでありながら
子供らしさを纏ってる
急に雨が降ってきた
天気も君も暗くなる
今の君は藍色で
私も多分藍色だ
君を青いと思うのは
雨が降ってるからじゃない
寂しそうな顔をして
一人でぼんやりしてるから
何を見てるか聞いてみた
『草木』とボソッと呟く君
子供のように純粋で
草木のような緑色
雨が止んで晴れ出した
眩しく光る太陽と
君の笑顔はよく似てる
まばゆく輝く黄色だね
二人で帰る通学路
橙色に染まる町
突然私は立ち止まり
橙色の君に言う
『君のことが大好きです』
驚いている君の顔
橙色の町の中
ほんのり赤く染まってく