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日記1 小さな涙宝(るいほう)

 外に出たら泣く理由って、なんなんだ…?


「私がわるかったんですーー!!! だから…だから、ゆるしてくでさぁーーぃ!!!」


 まだかなー…結構な時間泣いてるし、そろそろ泣き止んでくれてもいいんだけど…泣き顔、あんまり似合ってないし。


「おそとこわいぃーー!!!」


 怖い…か。街頭で昼ぐらい明るいこの公園がね…


「…なぁ、俺はそろそろこの景色を見飽きたんだけど…まだ泣く?」


 本音だ。正直…体感は1時間ぐらいここにいるからな。


「…えぇ…あの…わたし…なきたいからないてるわけじゃ……」

「知ってる。外が怖くて思わず涙が出ちゃった感じだろ。てか、瑠璃(るり)がそう言ってたじゃん」

「…うん…りんくんがいるから、わたし…だいじょうぶだとおもってぇ……」

「…でも、怖くなった…と」


 どうだかね…まあ、瑠璃だけだったら怖いか。

 ちっちゃいし、中学生…なったばっかみたいだもんな。中身はそう見えないのに。


「俺がいるのに、そんなに不安なのか?」

「い…いや、ちがうよ! りんくんがいるのはうれしいのだけど…でも……こわいものはこわいのぉ〜〜〜!!!」


 えぇ…また泣き出したんだけど。

 抱えて帰ろっかな…あ、でも不審者に見られそうだな。


「……はぁ…わかった。わかったから泣き止んでくれ。無理やり連れ出した俺も悪かったからさ。もう帰ろうぜ」

「うぅ…いいのぉ…?」

「帰りたくないのか?」

「か…かえりたい! 帰りたいから、おいてかないでよね!!??」

「じゃあ、ついてこいよ」

「う…うん!!」


 あぁ…外がなんで怖いかな〜…1人で遠くには出れないし、ましてや手を繋がないと歩けないとか…寒いから、今はいいけど。


「…りんくん、なやみごと?」

「……そう見える?」

「み…みえるよ」

「…気のせいだ。ほら、前を見て歩けよ」

「わ…わかった!」


 前を向いて歩く…ね。こいつが一番できてるんだけどな…だから、憧れてるのに。


「い…家についたぁ〜〜……!」


 あっ、足から崩れてる。


「ほら、中に入るまでだぞ。扉は開けたから」

「んー!!!」


 うわっ、すごいスピードで入ったんだけど。

 それぐらい疲れたんかなぁ〜…後であいつの好きなパンケーキを作ってやるか。


「さて…今日の成果は…」


 万歩計によると約500mね…先週よりは50m伸びてるし、十分かな。


「…労いかな。瑠璃ー、今からパンケーキ作るぞー!」

「ほんと!? やったぁ〜!!」


 ルンルンになった…じゃあ、作るか。

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