第6話:見回りトラップ突破 〜最弱ゴブリン、社畜力で駆け抜ける〜(グル視点)
──なんで俺が、こんな危ない橋を渡ってんだ?
ああ、そうだったな。パンだ。
焼きたてのパン。ふわふわで、香ばしくて、ハーブティーと相性抜群の、あのやつだ。
人間のあいつが語ってたときは「なんだそりゃ」と思ったが……
想像すればするほど、腹の虫が騒ぐ。
◆進路上に待ち構える罠一覧
1.鳴き声感知の魔獣センサー
2.見回りタイミングにズレがある巡回兵
3.副長の私室前にある“魔法警報の陣”
4.扉の軋み音がでかい古びたヒンジ
どれも、パワーで押すやつら向けじゃない。
だが俺は、社畜だ。隙間を見て、気配を読んで、疲弊しながらも任務をこなすのが社畜の矜持ってやつだろ。
◆通路:魔獣センサー対策
“体温”を感知する個体には、冷えた水袋を腹に巻いて体温を下げる
“匂い”を感知する個体には、泥水とクモの巣を全身に塗って匂いを誤魔化す!
でもこれで通れるなら、上等だ。
◆副長の部屋前:魔法陣の突破
床に刻まれた“反応陣”は、“部外者が足を踏み入れた瞬間に光る”。
→ スライム状の魔物(同僚)に頼んで、体の一部を乗せてもらい、すべるように通過
◆鍵のすり替え完了後:戻り道のトラップ作動
→ 巡回兵が予定より3分早く通路に現れる
→ 隠れたゴブリン vs 感の鋭いベテラン兵
→ 物音一つで即通報……!
「……社畜力、なめんなよ!!」
→ すぐ近くの壺に自分の吐しゃ物をぶちまけ、臭いで兵士を退かせる(汚い)
→ “気分が悪くなるほど臭い”で見回り兵を撤退させる
──戻ってきたとき、俺は全身泥と糞と吐瀉物まみれだった。
それでも、俺は笑っていた。
「……パンのためなら、これくらい余裕だ」
鍵は、俺たちの手に落ちた。
次は――この牢獄からの、脱出だ!!




