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ルルティア

「何でも聞いてくれ」


部屋に戻ってきた俺はルルティアの質問に答えることにした。

聞きたいことが多そうだ。


「じゃあ順番に…婚約は私のことが好きだからですか?それとも私がフィアネスの血を引いているからですか?」

「正直に理由を話すと

1.付き合いも長く誰よりも信頼している

2.フィアネスの民を救うため

3.虫除け」

「正直すぎます、好きくらい言ってくれてもいいじゃないですか…」

「恥ずかしくて言えるか」


前世?でも好きなんて口から出したこともない。


「フィアネスの民については聞きたいことがあります」

「なんだ?」

「まずケルベロスって何ですか?」

「そこからか、ケルベロスは元フィアネス王国の人間だけで構成された俺の私兵だよ奴隷になっている全国民を俺が買って集めて話をして協力してもらうことになった」

「私のことはクルトから聞いたんですね?」

「そう、王族は皆殺しにされたが隠し子がいて、表に出せないから公爵家に預けられた、その子を探してほしいと言われてな、ルルティアの名前を出したら驚いていたよ」


偶然なのか運命の悪戯なのか。


「クルトは私を引き取った家の執事の子供で、よく遊んでもらいました」

「フィアネスの民は迫害されないように法を作るから安心していい、俺の直属の私兵でもあるから顔を合わせることもあるだろうしな」


俺が幼いこともあり、貴族を大量に処刑したこともあり、国王に成り代わろうとする輩が現れないとも限らない。

味方は多い方がいい。


「私と婚約しましたが側室は作るおつもりですか?」

「婚約はしたが結婚はまだしていないからまだまだ先の話になるだろ、何も考えていない」

「側室は作ってくださいね」


やはり王族だと作る必要があるのか…。

ティンクはあまり気乗りしないがラトは俺の好きなタイプではある。

ルルティアともよく話しているし考えておいても良さそうだ、それよりも。


「俺とルルティアは対等だ、国王だからとか、嫁いだから下だとか思わなくていい」


母カルアのようにハーベストに見そめられ、断ることもできずに自分の気持ちを押し殺してほしくはない。


「…じゃあ早速約束してほしいことがあります」

「なんだ?」

「寝る時は私と同じベッドで寝てください」

「はぁ!?」

「ふふ、ガルド様でもそんな顔をなさるのですね」

「…別にいいけど」

「私はいつ抱かれても構いませんよ?」

「俺はまだ8歳だぞ」


まだ精通もしていないが…こりゃ早そうだ。


「ガルド様って全然子供らしくないし、私より大人って感じがするんです」

「…まぁいいや、これから忙しくなるから俺の癒しになってくれ」

「わかりました」

「他に聞きたいことはないのか?」

「私も信頼してますから」


それだけで救われる。

やはりルルティアを選んで良かった。


「屈んでくれるか?」


俺はルルティアの頬にキスをした。


「今はこれで我慢してくれ」

「…幼い子供にキュンとする私はおかしいのでしょうか」

「さあ、俺の魅力だろう」


これから新しい体制で国を作っていかなければならない、大忙しになるな。

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