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知識

ルルティアは賢いメイドだった。

俺が聞いた質問に対して全て的確に返してくれて取り敢えず知りたいことは知ることができた。

1番知りたかったのは家族関係だ。

頼ることができるのは誰か、今の俺の力になってくれる人が誰か判断できないと継承権争いに巻き込まれて暗殺、なんてこともあり得る。

ハーベストとカルアは継承権争いには関わらない、というか関わることができないらしい。

国憲がうんぬんかんぬん、詳しくはわからないが決まり事だそうだ。

継承権は兄弟全員が持っていて国王が冠を脱いだ時、その子供が全国民の投票により国王に任命される。

大統領みたいなものか。

俺は国王になりたくはないし、やりたいことをやるだけだから邪魔をされたくもない。

早々に継承権は放棄させてもらうとしよう。


「ルルティアはただのメイドじゃないよね?」

「なぜそう思うのですか?」

「5歳児にこんな話はしないでしょ、あと普通のメイドは王族の家族関係に詳しくないと思ってね」

「私はもともと隣国の貴族です、国が併合した際に爵位を失いメイドとして雇われています」

「爵位は?」

「公爵でした、併合とは言いますが戦争に負け、吸収されたと言うのが正しいです」


普通に考えればメイドとして王族に使えるのはどちらにとってリスキーだろ。


「ふうん…」

「ガルド様は国王になりたいのですか?」

「話を聞いた限りなろうと思えばなれるだろうね、興味はないけど」

「前世の知識…ですか?」

「知識というより知恵だね、それでも絶対の保証もないしまだまだ知らない方が多いからね」

「感服いたします」




一通り聞きたい事は聞けたが、体を動かす体力がない。

明日からまともに動けるようにリハビリだな。


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