あの日、あの場所、あの《災害》
ゆっくり書いてくので優しい目でお願いします^^
《それ》は突然やってきたーー
《それ》は瞬く間に空へ・海へ・陸へ・見渡す限りの
全てを覆い尽くしていった。そして覆われた《それ》
が消えた時そこに残ったのは枯れ果てた荒野だったーー
{地点座標α}
「おかーさん!!!見て見て!いっぱいお花摘んできたの!!」
「あら〜綺麗なお花ね!!これはなんていうお花なの?」
「これはね!!ザルベロの花なんだよ!!この真ん中の金ピカの蜜はね!甘いし美味しいんだぁ~」
「ふふふラルクは本当に自然が好きね」
「うん!自然はね!家族なの!楽しいのー!」
「そうね自然は家族だものね!そろそろご飯が出来るからお父さん呼んできてくれる?」
「わかったお母さん!行ってきまーす!」
「ふふふ気をつけなさいよぉ!」
ーーーー
「うーーん、お父さんどこかなぁ」
周りを見渡すとそこには巨大な森と畑と寂れた民家しかないここは田舎なのだ。
「バルクさんの工房かなぁ?まぁ行ってみよっと!」
寂れた畑道を10分ほど進んでくとこじんまりとした工房が見えてきたーー
「お父さんいますかぁーー!!」
「その元気な声はロンのとこの坊主だなーーー?」
店の奥から出てきたのは2メートルほどもある丸刈りの無精髭をはやした大男だった。
「バルクさん!!こんにちは!!そろそろお昼ご飯だからお父さん呼びに来ました!」
「ガハハハハ!手伝いしてえらいなぁー坊主は!そんな坊主には悪いがロンの馬鹿野郎は来てないぞ?」
「えぇー?!じゃあお父さんどこ行ったんだろぉ、、」
「うーーん、そうだなぁ村はずれの練習場じゃあないか?近々騎士として王都に呼び出されるとか言ってたからなぁ」
「練習場か!!ありがとバルクさん!またねー」
「おう!気をつけろよー坊主」
僕はバルクさんの工房を出て村はずれの方へ歩いていたふと違和感を感じて空を見上げると、
「、ぇ?ななんだよあれ」
見上げる空の先には真っ黒な《何か》が全てを飲み込みながら迫ってきていたーーー
{地点座標γ}
「ほらっ!もっと腰を下げて重心を剣に乗せろ!!」
「はいっ父さん!」
木剣が打ち合う音が寂れた道場に響くーー
「よし!今日はここまでだ!!」
「ハァッハアッあ、ありがとうございましたぁ~、」
「ハハハ!なんだこの程度で疲れたのか!!まだまだ修練が足りないな!ベルク!」
「いくら俺だってあんなに、速い父さんの剣閃を受けてたら疲れるよぉ~、ハァ、もうヘトヘトぉ~」
「ハハハ!修練はいくらしようとも無駄なことは一つもない!!今日もいい汗をかいたな!家に帰って体を洗ってきなさいほら鍵だ」
「はーーい」
俺は鍵を片手に汗で気持ち悪くなった服と気持ちの中家に向けて帰った
30分ほど畑道を歩いて着いたのはそこそこでかい我が家だ
「ただいまぁ〜もう疲れたし汗もかいたしで最悪だよぉ~、、」
「お帰りなさいませベルク様そのようだと大分お父上様にしごかれたようですねぇー?ふふふっ」
「う、うるさぁい!しごかれてやったんだよーだ」
「はいはい分かりましたふふふっお風呂が湧いてますよ早く入ってきてくださいな」
「ハァ~気持ちぃぃぃ まったく最近の父さんは厳しいよぉ〜」
湯船に顔をつけて愚痴りながら疲れを癒して20分ほどたった時
「そろそろ出るかぁ何だか眠くなってきたなぁ」
ガラガラッ
「ふぅー〜さっぱりした!!」
外を見てみると日が1番上に登ってる
「なんだまだ昼かぁーー、散歩でもしてみるか」
「マヤーー?散歩行ってくるー」
「分かりましたよー遅くならないうちに帰ってきてくださいねっ」
「おーーう」
気だるげに返事を返した俺は外へ出る
草木の香りが交じった暖かい風が頬をなでる
だがどうしたことかその瞬間森からは鳥が飛び立ち草木は激しく揺れ動き激しく冷たい風が吹き荒れた
「な、なんだいきなり!?!、、え?なんだ、あれ」
森の奥から《何か》が全てを飲み込みながらこちらに迫って来ていた。
ぜひぜひ最新話まで読んでってください^^