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第1話 おにぃちゃん…おててつないでもいぃい?



おいっリュウ仕事の依頼だ、明後日の午前中までに終らせろよ、終らなかったら分かってんだろぉなっ!

そう言って渡された依頼書の内容を確認した


(王都1番街のどぶさらい?)

「ちょっとギルドマスター!?1番街って言ったら貴族街じゃあ無いですか!」


あぁぁっ其れがどぉしたっ


「むっ無理ですよっ俺1人で明後日の午前中までなんて!?」


あぁぁっそんなん知るかぁっ、1人で無理なら人を雇えば良いだけじゃねぇかっ!

勿論自腹でな!がっはっはっはっ


「そっそんなぁ~しかもこの金額じゃ全く足りませんよっ!」


あぁぁっ仕方ねぇだろぉがぁっその金額で受けちまったんだからよぉっ


「そんなぁ銅貨3枚って串肉一本買ったら終わりじゃあ無いですかっ!こんなの無理ですってっぇ!」


あぁぁっ嫌だったら別に良いんだぜぇっ!やらなくてもよぉその代わり…………分かってるよなぁニヤリ


「うぐっ……」


おめぇに拒否権何てもんはねぇんだよ!分かったらさっさと行って来いやっニヤニヤ


「………………」


おいっ返事はどぉしたっ!


「……分かりました……遣れば良いんでしょっ遣ればっ」


最初から素直にそぉしてりゃぁ良ぃんだよったくっ無駄な時間使わせんじゃねぇよっ!


「…………」


「…………」


「…………」






行ったかっ!

くっくっくっくっくっがぁっハッハッハッハッハッ此で金貨3枚の儲けだぁがぁっハッハッハッハッハッ







なぜ俺がこんな奴の元で働いているかと言うと其れには訳がある、


遡ること3ヶ月前、俺はアウルヴ王国の王都ウルヴルにたどり着いた、たどり着いたと言うより運ばれて来たが正しいのかな、俺は王都から馬車で1時間くらい離れた場所で倒れていたそうで、たまたま通りかかった行商人の馬車でウルヴルに運ばれて来たそうだ、

その時の俺は治療を受けないと命を落とす程の酷い怪我をしていたらしい、

治療の為に神殿で回復魔法を掛けて貰い何とか一命を取り留めたそうだ、意識を取り戻すまでの20日ほどは神殿の司祭様や修道士の方達に看護して貰ったらしい、


(記憶にないけど、たまたま通りかかった行商人の人達と神殿の方達には、本当に感謝をしてもし切れない)


その時の怪我が原因なのか名前以外に何も覚えていなかったのだ、身元を特定する物も何も無く、ただこの国では流通していない通貨を数枚持っていただけだった、

神殿での治療費と生活費を稼ぐためにも、仕事はしなければならい、ただ俺には加護や恩恵の様な物が何も無くスキルも1つしかなかった為にマトモな仕事先が無かったのである、



「ステータスオープン」



名前 リュウ №〓*#§

種族 ヒューマ※〒∈Φ

ショブ スライムティマー

年齢 15歳

性別 男

LV 8


HP 33/33

MP 12/12


攻撃力 8

守備力 4

魔力 3

魔法抵抗力 5

敏捷 8

技量 22

運 88

ーーーーーーーー

‰€£ 9999/∞

₩$‰ 9999/∞


ーーースキルーー


テイム 0/1



相変わらず名前と種族が文字化けしてるわ、ジョブのテイマーがティマーに成ってるわ、運の下の文字化けしてる9999の二つは意味分からないわ

ステータスは技量と運以外めっちゃ低いわ

テイム0/1って……1匹しかテイム出ない、

しかもスライム限定…………

司祭様の話しだと記憶喪失が原因じゃないかって話しだったけど……

記憶も戻る気配が無いんだよなぁ……

此じゃ何時に成ったらゴブリンを倒せるやら……




此が平均的な15歳の生産係のステータス


LV15

HP 105/105

MP 40/40

攻撃力 17

守備力 16

魔力 18

魔法抵抗力 15

敏捷 20

技量 32

運 18~35


ステータスはLVより2低い数値が2ヶ所あると、出来損ないの烙印を押されて、マトモな仕事に着けなくなる、


因みに運はLVアップで変動しないらしい、運は25を越えると、運が良いとされるらしい、


じゃあ俺の運は相当良いはず何だけど…………


俺の運よ仕事してくれよ……


因みに此がゴブリンの平均的なステータス


LV5

HP 35

MP 5

攻撃力 15

守備力 7

魔力 1

魔法抵抗力 5

敏捷 9

技量 5

運 1


こうして見ると本当に雑魚だね……

その雑魚に負けてる俺って…………



おっと!考え事したりステータス見ながら歩いていたら道を間違えるな所だったよ危ない危ない、


「えぇっと此所の通りを西に曲がって…………次の大通りを北に曲がれば…………」


「…………」


「……………………」


「……………………………………」


「あれっ?此所は何処だ?…………」


その時、路地の奥から

キャーッ


「何だよ?女の子の悲鳴かっ?何処だっ?」

僕は悲鳴のした方に走って行った


(…………)


キャーッ


(んっ?此方かっ?)


(…………)


いやぁぁぁこないでぇぇ


「ここかぁっ」

「どぉしましたっ?大丈夫…で…す…か……?」


そこにいたのは6歳位の女の子と1匹のスライムであった……


「………………」


おにぃちゃんたすけてぇ(涙)

いやぁぁみぃちゃんのとこにこないでぇぇっ


「ヨイしょっと……」

僕は女の子に近付いているスライムを抱き抱えるのであった

「もう大丈夫だよ、お嬢ちゃんはスライムを見るの初めてだったのかな?」


うん……


「そっかぁ其れじゃぁ怖かったね?もう大丈夫だかねっニコッ」


うぇぇんこわかっの

みぃちゃんすごくこわかっのぉっ


「そっかぁよしよし」

(i_i)\(^_^)

「お嬢ちゃんのお名前はミーちゃんて言うのかな?」


うん…みぃちゃんは…みぃちゃん……


「そっかお名前は、ミーちゃんって言うんだね?」

うん……


「ミーちゃん?このスライムはねぇ悪いモンスターじゃぁないんだよ……」

そぉなの?


「そぉだよぉ…ゴミを食べてくれる良いモンスター何だよぉ……」

いいもんすたぁなの?


「そぉ良いモンスター怖くないよ……ほらっお兄ちゃんの腕の中でおとなしくしてるでしょ?」

ほんとだぁ


「こぉして撫でてあげると…嬉しそぉぉにプルプルするんだよぉ」

うあぁぁっぷるぷるしてるぅ


「もぉ怖くないでしょ?」

うんっ!


(ふぅ良かったぁ泣き止んでくれた)


「みぃちゃん?1人でお家に帰れるかな…?」

…………おにぃちゃんここ…どこぉ?……

(マジかぁぁぁっマジっすかぁっ)


「じゃあ一緒にお家さがそぉかぁ」

…うん…………おにぃちゃん…おててつないでもいぃい?

「…」

ウルウル

「…はいっ…お手て繋ごうかぁ……」

うんっ!



こうして俺は右手でスライム抱き抱え、左手でミーちゃんと手を繋ぎミーちゃんの家を探すのだった…………


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