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ゴミ問題

作者: さきら天悟

現代社会において、ゴミ問題は深刻である。

産業廃棄物処理場はどこの住民からも、

忌み嫌われ、建設場所はさ迷っている。

住民が一番心配するのも、もっとである。

いい加減な産廃業者が多かったからだ。

ゴミを山積みにし、周囲への汚染など無頓着だ。

それならば一部地方自治体が業者に出資し、

いつでも立ち入り検査ができるようにすればいいのだが。



ある科学者は使命を帯びていた。

その使命とは・・・

話の流れからして、当然、ゴミ問題である。

彼はある技術に注目していた。

その技術を使えば、いくらゴミを捨てても、

永遠にゴミが溢れないのだ。

ゴミを捨てるごとに成長し、

そして、そのごみ処理施設の占有地の面積はゼロなのだ。

もう、お分かりだろう。

それは、ブラックホールだ。

ゴミを投入するごとに、その質量は増加し、

ブラックホールは成長するのだ。

成長すると言っても、ご心配なく。

面積や体積がない点である。


その科学者の専門は量子力学だった。

彼は知っていた。

粒子加速器で光の速度で粒子を衝突させると、

新しい物質が生み出せると同時にブラックホールができることも。

一つの例を紹介しよう。

それは反物質だ。

反電子や反陽子を生みだす技術は既に確立されているのはご存じだろうか。


こうして、彼はブラックホール研究し、

各国にブラックホールを造って、

ゴミ問題を解決していった。






「任務を完了しました」

彼は上司に報告した。

空は何も無い空間を見つめていた。

いや、存在する。

ブラックホールが。

彼がブラックホールを作り始めて、五年後、

そのブラックホールらは成長し融合し、

地球を飲み込んだ。

「宇宙のゴミ、地球を処理しました」

彼らには、同一生命体で殺しあう人類は、

ゴミとしか映らなかった。

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