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大島サイクル営業中 2017年度  作者: 京丁椎
11月
106/200

バイク用ドライブレコーダーってあるの?

※この作品はフィクションであり、登場する人物・地名・施設・団体等は架空の存在です。

実在する人物・地名・施設・団体等とは一切関係ありません


店を閉めて家事を終えてパソコンでドライブレコーダーを探す。

車用は数多くあるがバイク用は少ない。


「カブやゴリラはバッテリーが小さいしな。」

内蔵バッテリーで動く物の方が車体への負担が少ないだろう。

そう考えていると2機種見つかった。


値段はおおよそ15000~2万円といったところか。

とりあえず保留。交通安全の事だからプロに聞きたいところだ。

葛城さんに聞いてみようかととりあえずメールを入れておく。


「バイク用ドライブレコーダーでお勧めはありますか?」


帰りに寄ってくれると話が早いのだが・・・。


     ◆     ◆     ◆

その日の昼。絵里の周りには友人の姿が在った。


「絵里、カブのライト変えたの?」

「うん。壊れた。」


美紀に聞かれてウッカリ本当の事を言いそうになった絵里。

バスからビンが飛んできてぶつかった事は言ったが、

大島から内緒でと言われているので無料で直った事は言わなかった。


「また市役所のバス?気を付けた方が良いよ。」

「そうそう。私達なんか竹刀で叩かれそうになったんやから!」

速人と理恵はツーリングの最中に市役所所有のバス利用者から

木刀や竹刀で叩かれそうになった事がある。


「俺、中学の頃はバス通学の範囲だったけど、バスには乗らんかったよ。

酔っ払いみたいな酒臭い匂いがしてるもんな。吐きそうになる。」


「今都が宴会とか旅行に使い始めてからでしょ?合併前は

車内は飲食禁止やったてお母さんが言ってた。」


綾の母は安曇河中学の卒業生。中学の時はバス通学をしていた。

亮二はバス通学範囲だったがバスに酔うので自転車で通っていた。


「高嶋市のバスがミラーに映るとゾッとするもんね。」

理恵はカバンからカレーパンを出して食べ始めた。


「それでね。おじさんに頼んでドライブレコーダーを探してもらってるの。」


「ドライブレコーダーね~。わたしも欲しいかな?」

「僕も欲しいな。最近危ないし。」

「亮二も買っときなさいよ。あんた、一番スピードが出るんだから。」

「お前も買っといた方が良いと思うぞ。ブレーキが弱いんやから。」

「みんなが買うなら私も買おうかな?」


こうして、6人は放課後、大島サイクルに寄ってドライブレコーダーの

購入について相談することになった。


その頃、大島の携帯に葛城からメールの返事が来ていた。


『白バイはエンジンをかけっ放しなので車体から電源を取っています。

ミニバイクはバッテリー内蔵タイプがお勧めとメカさんが言ってます。』


なるほど。白バイのメカが言うならそうかもしれない。

白バイは電装品の塊やもんな。そのメカが言うなら間違いない。


『おおきに。参考にします。』・・・返信っと。


さて、何台くらい仕入れたものか。


「おじさん。パンク直して~。」

とりあえず目の前の仕事を片付けるか・・・。



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