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  作者: 火鳥 らひす
1章;柚
13/45

12、ロージアの提案。

落ち込む柚を見ながら、ロージアはしばらく考えていたが、やがて

「ユズ。 それ自分で作ってみたら?」

「えっ?」

自分で作る。

それは、柚にとって、考えも浮かばなかったことだった。


「これさあ、真っ黒だよね。」

ロージアはそう言うと、柚の手から、つけまつ毛を受け取り、部屋の光にかざした。

「ジルのカーボン。 あれ使わせて貰ったらどうだろう? きっとジルも、ユズのお願いなら快く分けてくれると思うんだ。」


「ジルのカーボン?」

そもそもカーボンがどんなものかわからない柚には、それでつけまつ毛を作るなど、微塵もピンとこなかった。

「炭素繊維。ダイヤモンドとかも炭素原子からできてるんだ。元素は同じでも全く違うものだけどね。もっとも、炭素繊維はアルハラン独自に研究し、作り上げたもので、他の国では作れないから知らないかなあ? ユズのいた世界にはあった?」


聞かれても柚にはちんぷんかんぷんだった。

それを見ればわかるのだろうか? それも疑わしい。

柚が困っていると、ロージアは、

「ジルはそれをいろいろなものに加工しているんだよ。前に見せてもらったことがあるんだけど、紐みたいなのも、糸みたいなのも、シート状のもあるんだ。それをまるで錬金術師のようにいろいろなものに変える。たぶん、それを作るには、糸みたいなのが使えると思うんだ。」


そうなのかもしれない。けれど、柚にはロージアの話しが難しくてついていけていなかった。

柚が悩んでいると、柚のまつ毛にロージアは手を伸ばし、くるりとカールしたまつ毛に指先で触れた。

「ユズは、このままでもかわいいと思うけど。」


ただ、そう言ってしまったロージアも無意識で、言われた柚はそれをまともに聞いてしまい、2人してしばらく赤面し固まったのだった。



カーボン(炭素繊維)の説明が簡素です。


地球にあるこの素材を、似たような独自の素材として使用しています。


それにしたってこれはないだろう? ご指摘などありましたらご連絡


ください。

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