第六話 滝川神社で近道発見 そして宝探し始め!<1>
その後は大騒動となった。まず、騒ぎを止めようと先生がきたところに話すとほかの人にも事情がわかってしまって、朝食を食べている場合じゃなくなった。食べたい人は食べてもいいことになったので、僕は急いで食べて部屋で待機していると、警察や校長先生などが来た。僕は休んでいる間に今日の予定を見た。
『九時 滝川探検 滝川山を探検しよう!
十時 自然のメモ 滝川山を探検して見たり聞いたりした自然のことをメモしよう。
↓(終わったら)
自由時間 トランプなどで遊んでよう
十二時 昼食 ご飯や魚
十四時 自由時間 滝川探検にもう一回行ってもいいです。なんでもしていてもいいですよ。
十五時 草むしり 畑の草むしりをしよう
十八時 風呂 昨日と同じ順番で
十九時 夕食 おにぎりやから揚げ
二十一時 就寝 明日の朝は早いので気をつけよう 』
というのは、表のスケジュール。実は、生徒でスケジュールを書いているところがある。それが、通称裏のスケジュール、先生にはもちろん他の班の生徒にも教えてはいけない。
僕たちの班にももちろん裏のスケジュールはある。これがその後だ。
『二十三時 枕投げ 起きなかったら集中攻撃
一時 秘密の話
二時 ほんとの就寝 』
というわけだ。
とりあえず八時になった。するとノックの音がする。僕は
「ちょっと待ってください!」
と言ってリュックなどをはじに寄せた。布団は洗濯をする場所へおいてきたので、今は後二人は入れる。
僕はドアのほうに近づいてドアを開けようとしたすると、さっきから顔が青くなっていた角田と次郎がもっと青くなったような気がした。
そんなことは気にせずに、
「どうぞ入ってください。」
と言ってドアを開けた。開けて見るとスーツをピシッと着こなしたかっこいい人がいた。僕が中で話そうと部屋の中へ入れようとすると、正太郎が歩いてきて
「おっさん誰ですか?」
と聞いた。
「お、おっさん!」
と、その人が引く。でもすぐ真顔に戻って、ポケットから何かを見せていってきた
「はじめまして、私は真 京太郎と言います。職業は警視庁の警部補です。」
何とその人が見せてきたのは警察手帳だった。本より運動が好きな正太郎と、あまり本を読まない角田は、
別に驚きもしなかったがお父さんが新聞記者で仕事の話をいつも聞いている僕と次郎、
そしてその話を聞いていて本も読んでいる真太は目を丸くして驚いた。
何で、ただの誘拐に警視庁の警部補がくるんだ?正太郎も僕たちの説明を聞いて部屋の中で話を聞くことになった。真警部補は口を開いた。
「おい!誘拐犯人から電話をかけられたというのはだれだ!」
「ぼくです。」
正直に答える。最初は怖い人かと思ったけど結構やさしそうだ。でも、すぐ拳銃を発砲しそう。
そういえば、この人に一番合いそうな言葉があったような気がする・・・・・あっ、思い出した。
あぶない刑事だったっけ。そういえば『まだまだあぶない刑事』って言う映画もあったんだっけ。
まぁそれは置いといて、そのあぶない刑事が僕に質問をしてきた。
「君、名前は?」
「尾島健次です。」
その言葉を言ったとき、刑事さんが妙な顔をした。そして真顔に戻り
「君、お父さんの名前はなんと言うのかな?」
「尾島健也ですけど・・・・・。」
「そうか・・・・・・・。」
すると、また妙な顔をした。でも、今度のは、懐かしいっていう感じだ。
でも、そのあとは、もうそんな顔はせずにどんどん質問をしてきた。
「電話の内容を思い出して言ってください!」
とか、
「電話をかけてきた相手の声の感じは?」
とか、
「かけてきた人に心当たりはあるか?」
とかどんどん質問してきた。そして、質問攻めにされて九時になったので、やっと開放された。