第五話 そして、第一の事件<3>
その時僕の近くの電話が鳴った。
プルルルルー プルルルルー―――――ガチャ
僕は、怖がりながら受話器をとった。そこから低い声が聞こえた。受話器から車の音が聞こえる。
どうやら外の車の交通が盛んなところからかけているらしい。
「おい。茶木茶木小学校の生徒か?よく聞けよ。京子は預かった。警察を呼んだって無駄だ。取られても、取り返す。分かったか?校長先生にでも連絡すれば取られた時京子を守ってくれるかな。まぁとられるようなことはしないけどな。」
電話の主がしゃべり始めた。ゆっ、誘拐!僕はびっくりして、
「何だって、お前は誰だ!京子ちゃんは無事なのか?」
と質問する。しかし誘拐犯がそうしゃべるはずはない。
「うるさい!いまいったことをぜったいにつたえておけよ。そうだな。一ついってやる。京子は無事だ。今言ったこと忘れずにな。ちゃんと先生に伝えろよ。」
「まて!まだ質問に答えてないだろ!」
「俺は話が終わったんでな。」
ガチャッ プー プー プー
僕は受話器を置く。何てことだ。本当に誘拐されていたとは―――――――。僕が大声を出したのでみんなが集まってくる。
―――――――「京子ちゃんはぶじなのか?」だって本当に誘拐されたのか?
という声が聞こえてくる。真太達も近づいてきて僕に聞いてくる。
「まさか本当に、京子ちゃん誘拐されたのか?無事なのか?」
「うん・・・・・・・・。」
といってその場にひざを付くぐらいしか僕にできることがなかった。
短くてすみません