表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
契約に御用心  作者: ラッキーライン
第二章絡み合う思い
5/18

第五話『争い、そこにあるものは』

※残酷描写少しあり

ご注意下さい。

「なかなかやるじゃねえか。」

もう、戦いが始まって約一時間もたつ。途中で場所を移動したがその場所が悪かった。この森は驚くほど広く、まだ僕は全体を把握していない。しかし、相手は天下の指名手配犯だ。かなうはずがない。

「ふん。そんなにやわじゃないよ。」

しかしそんな事を言いながらも油断はできない。しかも、さっきから銃を撃ち続けているのにもかかわらず一回も当たらない。それに比べて僕は一回腕にかすってしまった。しかも、その矢に麻酔が塗られていたらしく感覚がまったくない。

「だいぶ、麻酔が効いた?」

「へっまだまだ。」

(お前には負けねえ!!!!!!!!!!!!)




















「ねえ・・・・・・・・。まだなの?」

私たちが家を出てからもう、30分以上はたっただろうか。一夜と輝は途中で場所を変えたらしく姿が見えなかった。家から狼三匹の鼻に頼り探しているのだが一向に着かない。

「う~ん・・・・・・においは強くなってるんだけど・・・・・・・。」

「だけど?」

「・・・・・・・・・なんにも聞こえないだよ・・・・・・。」

「そうでやんす。」

まったく。あの二人はいったいどこで戦っているのだろうか。早く見つけなければ必ずどちらかがきずついてしまう。

「・・・・・・・・・・・はやく見つけないと・・・・・。」

(お願い、どちらもきずつかないで・・・・・・・・・・)















「王子ちゃん。そろそろ、やられてくんない。」

「いやだ!!!!!」

まったく・・・・・・・・・この王子はものすごく、往生際が悪い。とっととやられてもらえれば大歓迎なのだが。

「ねえ・・・・・・・そろそろやっちゃうよ?王子ちゃん?」

「へっやれるもんならやってみな!!」

王子はずいぶん強気だが疲れてきたらしくさっきから何回も矢にあたっている。もう、ほぼ全身が麻酔によって感覚がなくなっているはずだ。もう、俺も疲れたし佐奈が来ると困る。もうやってしまおう。

「じゃあね、王子ちゃん。」

俺は、一番強い毒が塗ってある大きな矢を構えた。そして、矢をはなったが・・・・・・・。

「やめて~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!」

大きな声がしたと思うと案の定佐奈だった。しかも、佐奈は矢の前にたっている。

「どけ~~~~~~~~!!!!!!」

そう叫んだがもう遅かった。矢は佐奈の腕に刺さり佐奈の腕からはどくどくと血が流れた。

「佐奈・・・・・・・・・・・・。佐奈~~~~~~~~~~!!!!!!」

王子は佐奈の元へ駆けつけた。・・・・・・・・俺は、ただただそこに茫然と立ち尽くしていた。












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また、俺は・・・俺と王子の大事な者の命を奪ってしまった・・・・・・。











『あっ!!佐奈!!声が聞こえてきたよ!!』

『うん!!』

『そうでやんす!!』

『やった~~~~~~~~~~!!!』

私はもうくたくたになってしまっていたがやっと見つかったのでもうひと踏ん張りだと歩く速度を速めた。しばらくして、一夜の声が聞こえてきた。

『じゃあね。王子ちゃん。』

えっ・・・・・・・・・・・・・。王子ちゃんってまさか・・・・・・・。

『私止めてくるっ!!!』

『まって!!危ない!!』

『えっ?!』

ぐちょ!ぐしゃ!!

激しい痛みが腕を襲う。恐る恐る腕を見ると腕には太い太い太い矢が刺さりそこからはどくどくと赤黒い血が流れていた。

『佐奈…………………。佐奈!!』

輝が助けにきてくれたが矢には毒が塗ってあったらしく意識が遠ざかっていった…………………………………………………………………………………………………………………。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ