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契約に御用心  作者: ラッキーライン
第二章絡み合う思い
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第9話『泣かないで……』

「一夜!一夜!いやぁぁぁぁ………!」

佐奈が、一夜の腕から大量に流れる血を見て悲鳴を上げる。まさか、一夜がそんなにショックをうけているとは思わなかった。僕は、佐奈の肩を撫でながらそっとつぶやいた。

「大丈夫。一夜はそんな簡単には死なないよ。」

佐奈の耳には声が届かなかったらしくまだ泣きつづけている。佐奈は泣き過ぎて目が赤くなってしまっている。

「一夜を、僕の城に運ぶよ。」

この言葉を聞いた佐奈は、一旦泣くのをやめた。

「城には、こぶ?」

ずっとないていたからか言葉が途切れ途切れになっている。

「このまま見殺しには出来ないだろ。……一夜は僕の親友なんだからな。」

「え……………。」

佐奈がびっくりしたような顔をする。このさい後で話しておこう。まずは、一夜を運ぶのが先だ。

「ユウ、コウ、ライ。一夜を背に乗せて走れるか?」

「大丈夫でやんす!」

「じゃあ、乗せてってきれ。急いでだぞ!」

「「「はい!」」」

ユウ、コウ、ライはいい返事をすると一夜を乗せて走り出した。

「佐奈。僕たちも行こう。」

「うん………。」

僕と佐奈はユウ、コウ、ライの後を追って走り出した…………………………………………………。







「おかえりなさいませ輝様……そっそのかたは?!」

「僕の親友だ。毒が塗られているナイフが腕に刺さっていて危険な状態だ。今すぐ医者を。」

「はっはい!」

じいは急いで医者を手配し、部屋も用意してくれた。


「まだ、全身に毒はまわっていないですが、一応解毒効果が期待できる薬をうっておきました。それと、傷がふかいのでなるべくうでを動かさないよう言ってください。」

「ありがとうございます。」

医者は、急なことにも関わらず丁寧にみてくれた。おかげで大事に至らずにすんだ。

「一夜………。よかった……。」

佐奈はだいぶ落ち着いていた。さすがに来る途中ではないたりしていたが落ち着いてよかった。

「佐奈。一夜は、いい奴なんだ。なんで、泥棒になったのかは知らないけれど根はすごくやさしいやつなんだ。だからこそ佐奈を傷つけてしまったことによるショックが大きかったんだろう。」

「うん……。でも、さっき輝が一夜は親友だって言ってたけどなんで?一夜と輝は敵同士じゃないの?」

「確かに、僕と一夜は敵同士だ。だけど元々は………………………………………。」

「元々は?」

「元々は一夜は貴族なんだ。」

「えぇ!そんな、じゃあなんで指名手配犯に?」

佐奈は、やはり知らなかったらしい。このさいすべて話してしまおう。


「話そう。僕と一夜の全てを…………………………………………………………………………………………………。」

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