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古代の魔女  作者: 八草月
ジャポーネ編

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第9話 賢者、神を呼び出す。

帝国暦1400年11月

―ジャポーネ領アマーサキ コトネの家―

「アイ、少し付いてきてくれないか。お前に見せたい人がいる。」私が言うと、「もう少しで日が昇ってきます。それからでも良いのでは?」とアイが言ってきた。私は「いや、それではいけないんだ。日が昇っていないうちでなければ。」と、アイを説得し、とある場所に向かった。

「アオイ様。ここは?」と不思議そうな顔のアイに「ここは神社と言って、ジャポーネで信仰されている神が祀られている場所だ。帝国だと、教会にあたる施設だ」と言った。納得したアイが「なぜ、こんな早い時間からこんなところに来たんですか。」と聞いてきたアイに「だから言っただろう。会わせたい人がいると。ちょっとそこで待っていろ」と言い、私は準備を始めた。地面に大きな五角形を描き、事前に持ってきていたお供え物を五角形の前に置く。「よし、これで準備はできた。後は呼ぶだけだ。アイ、今から起こる事は他言無用で頼む。」と言うと、「それは分かりましたが今から何か起こるんですか」と、何も分かっていないアイが言った。「まぁ、黙って見ておけ。今から行うことは神を呼び出し、一つ願いを聞いてもらう」と言い、精神を集中させる。横ではアイが驚いた顔で何か言っているようだが完全に集中した私には聞こえない。「神よ、大いなる神よ、我の前にその神聖なるお姿をお見せくださいませ」その言葉が終わったと同時に、漆黒の闇に包まれていた空に一つの神々しい光が差してきた。その光が完全に地に着き、その光の中から神が姿を現した。黒髪で目が大きく、どんな男でも一瞬で虜にしてしまいそうな美の神が。「神、アイノハラノミコト(愛ノ原ノ尊)様よ。はるばる天界から我が求めに応じ、お越しいただいたこと感謝いたします。」と私が言うと、神は落ち着いた表情で「アオイ、何年ぶりだろう。あなたにまた会えたこと嬉しく思います。」と言ってくださった。私は、「ありがたき幸せにございます。神は、以前会った時よりも美しくなっているようで驚きました。」と真剣に言う。少し照れくさそうに「私は神なんだからいくら年が経とうが顔は変わらないわ。けど、そういう気遣い、私は好きよ。さて、本題に話を戻そうかしら。私をここに呼んだ理由は何なの。」と照れくさそうな顔から真剣な顔に戻った神は言う。「あなたをここに呼んだ理由は、神に誓いたいことがあるからにございます。」と、言うと「へぇ~。私に誓いたいことが。分かっていると思いますが、神に一度誓ったことは撤回できない。それにその誓いを破った場合、それ相応の罰が下る。それに神に誓ったところで何も恩恵は無い。ただあなたが損を被るだけ。それでもあなたは私に誓うというの?」という神からの誓いに私は「はい、それでも誓いたい事があるんです。」と言った。


とある本の一節

天界…神々が生活している場所。原則として神は地上に関われない。そして人間も天界に関わることが禁止されている。

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