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古代の魔女  作者: 八草月
ジャポーネ編

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第7話 賢者、我を失う

帝国暦1400年10月

ジャポーネ領アマーサキ郊外

「キャーー」アイの悲鳴が鳴り響いた。アイの方を見るとそこにはアイに刃を突きつけている男達の姿があった。そして、何故かコトネの姿が見当たらないが、コトネは5賢者の一人でもある。何かあっても大丈夫なはず。まずはアイを優先しなければならない。

「お前達は何者だ」私は今にも爆発しそうな怒りを抑えて聞いた。「これを見ても分からないか」そう言い奴らは紋章を見せてきた。そこには真っ赤に輝く太陽の模様が描いてあった。私はこの模様に見覚えがあった。「お前ら、ジャポーネ自衛団の奴らか。」と聞くと、奴らは笑いながら「あぁ、そうさ。俺達はジャポーネ自衛団。このジャポーネをお前らのような外国の畜生から守る正義の味方さ」と言った。今にもぶっ殺してやりたい気持ちを抑えて言う。「何がジャポーネを守るだ。お前らのような奴がいるからジャポーネは外国の進んだ技術が入ってこず、他の国に遅れをとっているのがわからないのか」私が、冷静に、されど重みのある声で言うと、「うるさい!我々の国には外国の進んだ技術など必要ない。全ては神のお導きによるもの。お前も神の手先の一員であろう。私達に従わないことは神を侮辱することに他ならない…」気づいたら体が動いていた。さっきまで話していた男の首が目の前に転がる。もはや理性など意味をなさない。私は「うるさい、アイだけでは飽き足らず神まで侮辱するか。神はそのような事を望んでいない。お前らに生きる価値はない、死ね。」ここを皮切りに私の記憶はない。

次に意識が戻った時にはコトネの家の布団で寝ていた。「う〜ん。」コトネとアイ?私は何を。ハッ、と布団から出た。「ジャポーネ自衛団は?」と聞くと、「アンタが全員殺したよ。」とコトネが言った。アイから聞いた話ではあの後、私はその場を炎で燃やし尽くし、さらがなの地獄を作り上げた後、笑顔でジャポーネ自衛団の拠点を一つ一つ丁寧に、そして一人も残さず殺し周ったそうだ。「そうか。また、やってしまったか。」と呟くと、「また、またってアンタ前にもこんな事やった事があったの」とコトネが聞いてきた。言いたくないがこれほどのことをしてしまったのだ。言わなければならないと思い、言葉を紡いだ。

とある領主のメモ

ジャポーネ自衛団…ジャポーネを外国勢力から守ろうとする超過激勢力。実態は外国人を無差別的に襲い、気に入らない者は誰であろうが構わず殺す集団。紋章は真っ赤な太陽にカラス。後に古代の魔女によって全滅した。

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