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古代の魔女  作者: 八草月
最終章

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第45話 星々の主張

帝国暦1401年

―フランティア王国パリース城―

例の事件を終えた私達はシズクと共に城に帰った。その後、アイと別れた私はシズクと共にシズクの部屋に入る。その時だった、シズクがふらっと倒れてしまった。

「シズク、大丈夫か?」

私はすぐにシズクに駆け寄る。

「はい、大丈夫です。けど、ちょっと眠くて…。」

「きっと緊張が解けて足の力が抜けたんだ。私が運んであげる。」

そう言うと、シズクを私はベッドまで運んだ。

するとシズクほすぐに眠り始めた。

私はシズクの寝顔をソファーに座りながらジッと観察して癒されていた。

そうこうしているうちに私も眠りについていた。

次に目が覚めた時にはそこにシズクはいなかった。代わりに置き手紙が置かれていた。

私はソファーから起きてその手紙を手に取り、読む。


―最愛なるお姉様へ

話したい事があるので中庭まで来てください。

  自称お姉様の最大の理解者シズクより―


中庭は玉座の間と書庫との間にある椅子と机が置かれた場所だ。元々は貴族がお茶を飲むために設置された物だが貴族達は皆、城の外にある庭園でお茶を飲むため普段は誰も使っていない。そんな場所で何を聞きたいのだろうか。ただちょうど良い、私もあの石像について聞きたいと思っていたんだ。

私はそんな事を考えながら中庭に向かった。

中庭にはシズクが一人、席に座って夜空を見ていた。

「シズク、きたぞ。」

私が声をかけると「お姉様、そちらにお座りください。」

シズクは目の前の椅子を指さした。

遠慮なく私がその椅子に座るとシズクは「お姉様、一緒に夜空を観ましょう。」とどこか悲しげに言ってきた。

私は断る理由もないので分かったと言い、上を見て夜空を眺めた。しばらく夜空を眺めているとシズクが夜空を見ながら話しかけてきた。

「お姉様、夜空はとても良いです。星々は真っ暗な夜空を頑張って照らしている。まるで、地上にいる私達にその存在を訴えかけてきているように…。そんな星々を見ていると私も頑張ろうって思えてくるんです。こんなに自分の存在を訴えてきている星々の様に、私も自分という星を頑張って照らして誰かに自分の存在を訴えたい。って思えてくるんです。お姉様、なぜ私が今、こんな話をしているかわかりますか?」

非常に落ち着いた口調で話すシズクに私は「まったく」と言った。

「お姉様はあの魔力を蓄えていたユヅキお姉様を見てどう思いましたか?」

シズクのそんな問いに「昔のお姉様には感じられなかった何か禍々しい物を感じた。」

「そうですか…。私はお姉様が倒れた後、ユヅキお姉様が倒れたお姉様に言った言葉が忘れられません。」

「お姉様は私になんて言ったんだ?」

「ユヅキお姉様はお姉様にこう言ったんです。我らが神の名の元で光を吸収し、混沌とした闇で支配された世界を作る。それが我らが神が望んでいること、アオイ、使命を思い出せ…、と。」

神?センテリア教が信仰していた女神様の事か、確かにお姉様は女神様の事を信仰していたけどあの方は女神であって神ではない。日記にも私は神ではない。と書かれていたはずだ。女神様は自分が神と言われる事を否定していた。その事を熱心な信者であったお姉様が知らないはずがない。ならば神って…。

私の思考を無視する様にシズクが心を殺した低音で話しかけてくる。

「お姉様、私がお姉様に聞きたいのは一つだけです。神って何ですか?闇を作り、闇でこの世界を支配する神って何なんですか?私はもしもこの世界が闇で支配されて、混沌とした希望も何もない世界になるなら私はそんな事許さない。そんな世界、絶対に阻止する。例え、この世界が敵にまわろうとも、絶対に…。その上でもう一度聞きます。神って何ですか?使命って何ですか?返答次第では私はお姉様の事を殺します。」

私は脳をフル回転されて記憶を思い返す。神?私に課された使命?何なんだそれは?思い出せ、思い出せ、思い出せ。

そして、昔読んだある古文書のある物語を思い出した。

とある王族のメモ

女神様は自分が神と呼ばれることを極限まで嫌っていたとどの文献にも書かれてある。

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