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古代の魔女  作者: 八草月
最終章

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第43話 賢者、ヒントを得る。

帝国暦1401年

―フランティア王国 首都パリース―

城を飛び出した私達はまず、シズクがいる可能性が最も高い、シズクのもう一つの家である王家の屋敷に行った。

「アオイ様、この前は申しわけございませんでした。」

屋敷の前に着くと以前、私がこの屋敷に来た時に門番をしていた男が深々と礼をしていた。

「以前の事は仕方なかったことだったんです。だから頭を上げてください。」

私は少し戸惑いながら門番に言う。そして門番が頭を上げると「私はあなたに聞きたい事があるのです。」と言った。

「聞きたいことですか。私に分かることでしたら何でも言ってください。」

門番は私の目を見て自身満々に言う。

その姿や以前までの礼儀正しさを見て、私はその男の日々の働きに感心した。そしてその感心した声で「この屋敷にシズクはいますか?」と聞いた。

「王女様ですか?今日は来ていないと思いますが…。」門番は記憶を思い返す様に少し上を見て答える。

「そうですか…。」

ここだと思ったのだが…。違うとなるとどこに…。と思いながら「ありがとうございます。」と言い、その場を去った。

読みが外れた以上、後は虱潰しにパリースの街を探すことにした。

しかしただ、虱潰しに探すだけでは効率が悪いので役割分担をする事にした。自分は辺りを捜索する係となり、アイには道行く人に聞き込みをしてもらう事にした。

パリースの市街地は大通りの左右に大きな建物が所狭しと並んでいて建物と建物の間に細い路地裏の様な道が伸びている。大通り周辺は夜でも明るく、人通りも多いのだが路地裏は大通りの様に明るくなく、昼でも暗く、人通りも少ない。そのため、路地裏は犯罪の温床になっている。そのことはシズクも分かっているはずだ。だから、自分から路地裏に行くことはないと思うが…。

シズクが大通りの周辺にいてくれれば簡単に見つけらるのだが…。

私の願望を見事に裏切る様に大通りや人通りの多い、分かりやすい場所にはいなかった。私は落胆しながら路地裏の捜索を始めた。

シズクを探し始めてから3時間が経った頃遠くからアイが「アオイ様〜。」と言いながらこちらに向かって走ってきた。

「アイ、何か有用な情報が見つかったのか。」

「はい、10分位前にシズク様の様な服を来た少女が数人の男達に絡まれて路地裏に連れて行かれるのを見かけたと宿のおばちゃんが言っていました。」

その瞬間、私の心は一気に明るくなった。

「でかしたぞアイ。そのシズクが連れ込まれたと思われる路地裏まで案内してくれ。」

アイの顔に自分の顔を近づかせて興奮した声で言う。

「もちろんです。」

アイはそう言い、私をその路地裏まで案内してくれた。

とある王族のメモ

パリースは平野に築かれた街だが街のすぐ側に大きな山がある。

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