表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
古代の魔女  作者: 八草月
王国再建編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/47

第26話 賢者、全てを終える。

帝国暦1400年4月

―フランティア王国領ビリーディア地方―


「お姉様、もう少しで平地にでます。敵がいるとしたら、この辺りでしょう」と言ってくるシズクに「あぁ、そうだろうな。」と返した。山間の土地を抜け、一気に平地に入る。その時、目に写ったのはこちらを待ち伏せていたかのように川岸に布陣するジャポーネ軍だった。シズクは戸惑いながらも「各隊、川を挟んで布陣しなさい。」と指示を出した。計画通りに進んでいる。そろそろ、次の計画に移ろう。私はシズクに「少し陣を抜ける。後、これをやる。ピンチになったら読め。」と言い、一冊の本を手渡し、次いで私の軍にいるアイのもとへ行き、「アイ、私は少し後方に用がある。少し陣を抜ける。この軍をよろしく頼む。それと、何があってもアリタ軍はシズクの味方をしろ。これだけは約束してくれ。」と言うと「我が軍が王の味方をするなんて当然じゃないですか。今さら何を言っているですか?」と聞き返してくるアイに「取りあえずよろしく頼んだ。」と言いアイのもとを去り、軍の最後尾にいるデュラン卿のもとへ向かった。「デュラン様、シズクがジャポーネ軍と接敵しました。今こそ、計画実行の時です。」と言うと「そうか、そうか、ようやくあの憎き蛆虫どもを殺し、私が王になる日が来たか。」と言い、側にいた雑兵に「作戦を実行するように他の連中にも伝えろ。」と言った。そして、この先にある未来を想像してか、笑顔で「皆、敵は王とそれに味方する蛆虫どもの軍だ。王を殺せば今度は私が王になれる。そうすればお前達も出世できるぞ。出世したい者は私の命に従え。攻め込め!」と、天にも届く大声で号令を発した。すると、親王派の軍以外のすべての軍が親王派の軍に攻めかかった。私も戦い、多くの敵を倒す。反王派の軍の方が圧倒的に有利。すぐに蹴りがつくかと思われたが、意外と親王派の軍は耐え、それどころかこちらを押し返してきている。ジャポーネ軍の方に目を向けると絶好のチャンスであるはずなのに一切動かず山のように陣取っている。作戦通りである。そろそろ頃合いか、と思った私は傍にあった敵軍の陣に行き、降伏する。その後反王派の軍は大敗した。その後軍は王城に帰った。そして私は、シズクやアイ、フィレール卿などの前に出された。「シズク、久しぶりだな。まさかあの状態で負けるとは思っていなかったよ。シズク、強くなったな。死ぬ前にお前の強い姿を見れて、お姉ちゃんうれしいよ。」と笑顔で言った。すると、今にも泣き出しそうなシズクが「お姉様、冗談を言わないでください。どうして私を裏切り、デュラン卿の元へ向かったのですか?」と聞いてきた。「私がお前を裏切った理由くらい、お前なら分かっているだろう。」と言うと「分かっていますよ。この本に書いてありました。しかし、一つだけ書いていなかった事があります。それはなぜジャポーネ軍が攻め込んでこなかったのか。どうせお姉様が裏で何かやっていたんでしょう。それでも、今回の真実をお姉様の本音を私は聞きたいのです。」と泣き顔で言った。「可愛い妹に泣きつかれたら仕方ない。言ってあげる。まず、私が今回のことを行った理由はその本にも書いてあったと思うけど、シズクの希望を叶えるため、そしてこの国に蔓延っていた病を治すため、デュラン卿を初めとした、自分の利益しか考えない、王族を蔑ろににすろような貴族がいる限り、この国に未来はない。だから、私がその病を治そうと思った。そうすれば、シズクは王位を誰か優れた人、例えば、そこにいるフィレール卿とかに譲れる。さらにこの国はもっと発展する。私が一人、犠牲になって病を治すだけでこの国からしたら一石二鳥なわけ。次にジャポーネ軍が攻めてこない理由だけど、それはアイなら分かると思う。アイ、分かる?」と聞くと拗ねた顔のアイが「ジャポーネ軍を率いているのはコトネ様だからですよね。」と言った。「正解。わざわざアマーサキまで言ってコトネに兵を出してくれるよう、お願いしてきた。すると、アオイはんにはたくさんの恩があるからそれくらいのことやったら喜んでやってあげます。って了承してくれた。だからあそこにいた軍は全部コトネの軍。本物のエルベニアの軍は一昨日、私が倒してきた。これでシズクから聞かれたことは全部答えた。おい、そこのお前、私を牢まで連れて行け。」と言い、牢に帰ろうとすると「お姉様、最後に一つだけ聞いていないことがあります。お姉様はどうして血が繋がっていない私のために命をかけてくれたのですか。」と聞いてきた。シズクの方を向いて「血が繋がっていなくてもお前は私の最愛の義妹だ。それに、お母様ならこうしたと思うから。」と静かに上を向いて呟き、また、牢へ向かって歩き始めた。

とある王族のメモ

お姉様、、、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ