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古代の魔女  作者: 八草月
王国再建編

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第25話 賢者、計画を伝える

帝国暦1401年2月

―フランティア王国 デュラン卿の屋敷―

玉座の間での一件を終えた私は、計画のためデュラン卿の屋敷に来ていた。

「デュラン卿、このたびは連絡もなしに突然押しかけてしまい申しわけございません。」と丁寧に謝る。まさか私が来て早々に頭を下げるとは思ってもいなかったの非常に驚いた様子で「アリタ卿、頭をあげてください。先程は忌々しいフィレール卿に一泡吹かせてくれたのです。その恩がありますから、これくらいのことは全然構いません。」と言った。失礼します。と言い、私は頭を上げた。それを確認したデュラン卿は「なぜ、突然私の屋敷へお越しになったのですか、アリタ卿。」と言う。「それを言う前に、私のことはアリタ卿ではなく、アオイと呼び捨てで呼んでください。分かりましたか、デュラン卿。」と聞くと、「分かりました。今後からは"アオイ"と呼ばせていただきます。」と何故か丁寧に言葉を返してくる。「それと、私に対して敬語は不要です。分かりましたか?」と言うと、さすがにそれは…と言う顔をしていたので「良いですか、立場的には王家の血縁者の私の方が上かもしれませんが、実質的な権力的にはデュラン卿の方が上です。今の廃れた王家に力なんてありません。だから、こちらから敬語を使う事はあってもデュラン卿の方から敬語を使う必要はありません。」と強めの口調で言う。「確かに、今までは王家というだけで私よりも上だと思っていたが、今はあの腐った王家よりも私の方が上だ。アオイ、お前は王家の人間なのにそんな事を言うとは、中々面白い人間だ。」と面白そうに言う。「そうです。今は王家よりもデュラン卿の方が力を持っているのです。私はそんなあなたがかっこいいと思いました。あなたの近くにいたいと思いました。だから、あんな腐った王家の愚妹を見捨ててここにきたのです。」とキッパリと言った。するとデュラン卿はハッハッハッ。と笑い「そうかそうか。それは良き判断だ。いずれ王家は滅びる。この私の手によってな。ハーッハッハッハッハッ。」と上機嫌に言った。「それでは一つだけお願いしても良いですか?」と可愛く聞く。「何でも言ってみろ。私がお前の願いを叶えてやる。」と言ったデュラン卿に「あなた様こそが王座に座るのにふさわしい人です。だから、あなた様が王座につき、私と結婚していただけませんか。」と顔を真っ赤にしながら言った。

あまりのことに一瞬ポカーンとしていたデュラン卿だったがすぐに何か考え出した。そんなデュラン卿に「もしかして、策を考えていますか?それなら私がすでに考えてあります。」と言った。聞かせろ。と聞いてくるデュラン卿に「僭越ながらご説明させて頂きます。まず、この作戦では、例のエルベニアが我が国に侵攻してきていることを使います。第一段階としてシズクにエルベニア軍を撃退するために出陣してもらいます。この軍の先頭には親王家寄りの勢力の軍を配置します。我々、反王家寄りの勢力は後方からついて行きます。そして、目の前にエルベニア軍、もしくは援軍のジャポーネが現れたところで我々は王家を裏切り、後ろから親王家寄りの軍に攻め込みます。当然、敵は混乱しているでしょうから簡単に殲滅できるはずです。そして、我々の最終目標はシズクの殺害、もしくは捕縛です。シズクさえ捕らえてしまえばデュラン様が王座につくのも直ぐに行えるでしょう。いかがですか、デュラン様。」とデュラン卿の方を見るとデュラン卿が真剣にこちらを見つめてくる。これにはさすがに乗ってくれないか。失敗か。と思っていると、どこからともなくフッフッフッという笑い声が聞こえてきて「アオイ、共に憎き、王に味方する蛆虫どもを殺し、王座に就こうではないか。」とデュラン卿が恐ろしい顔を目の前まで近づけてきて言った。私は表情一つ変えないで「すべてはデュラン様の思うがままにいたしましょう。」と言った。

とある魔女のメモ

フランティアとエルベニアとの国境部には高い山々と盆地が点在するため、守りが圧倒的に有利。

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