第19話 賢者、話を聞く
帝国暦1400年
―フランティア王国首都パリース―
シズクは真剣に言葉を紡ぐ。「実は最近、農民反乱が増えているのよ。」と言うシズクに「それはお前の領主としての腕が悪いだけじゃないのか?」と聞くと「私もそう思ってなぜ反乱を起こしたのか聞いてみたのよ。それなのにな〜んにも答えてくれない。ただ私に襲いかかろうしとくるだけ。まるで何かに操られている動物のように。そもそも反乱に参加する農民は皆、フランティアの外れにある村の者。あそこの土地はフランティア領だけどジャポーネと深い関わりを持っていてジャポーネもあそこを狙っているのは分かっていたから、特例でジャポーネに年貢は納めてって領土の維持はうちがやる。という方法をとっていたの。だから本来、反乱を起こすとしたらジャポーネに起こすのが道理のはずなのにどうしてうちなのかしら。もしかしてお姉様みたいな精神干渉系魔法を使える者に操られているのかもしれないと思って私の直属の部下に調べさせてみたのよ。その結果、今度はその部下も反乱に加わった。つまり、相手に精神干渉系魔法を使える者がいる確率が非常に高い。それこそさっきまではもしかしたらお姉様がなにか物凄い魔法を開発しておもしろ半分でやっているのかもしれないと思っていたわ。けど、その反応を見ている感じ違うと思ったわ。」「私を信じてくれてありがとう。それと、私もシズクと同じことにあった。」と言い今までの経緯を説明した。「私とほぼ同じ。つまり、私の領土で反乱を起こしている奴がお姉様の本を盗んだ奴と同一人物である可能性が極めて高い。ということになる。要するに私もお姉様も目的は同じ。お姉様、ここは久しぶりに共闘しませんか?」というシズクの誘いに「最愛の妹の誘いだもの。有り難く受けさせて貰うわ。」と笑顔で言った。「それはそうとしてその子誰なの?お姉様。」とアイを指して言った。「あぁ。紹介するのが遅れてすまない。こいつはアイ。私の弟子だ。」と言うと、「ええ~。あのめんどくさがり屋のお姉様に弟子!?お姉様、その子に洗脳されてませんよね。」と驚愕した顔で言ってきた。「シズク。私がめんどくさがり屋なのは認めよう。だが、私がこんな弱そうなエルフの小童に洗脳されると思っているのか。もしも思っているなら今すぐその認識を変えろ!私はそんなに弱くない。」と怒気をはらんだ声で堂々と言った。その言葉に怖気づいたシズクは「そうですよね。あのお姉様がこんな弱そうなエルフに洗脳されるなんてあるわけないですよね。あはは〜。すいませんでした。」と謝ってきた。「あの〜。少し話しても良いですか?」と遠慮気味にアイが言ってきた。それに対して許す。と私が言うとそれではと話しだした。「さっきから、2人して私の事を弱い弱いと言い過ぎです。ほとんど怒らない私でも今回だけは怒りますよ。そもそもですねアオイ様は…」とアイの怒りを1時間は聞く羽目になった。
とある研究者のメモ
フランティア王国の外れにある村々は非常に良い土壌の農地が広がっているらしい




