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皇女マリローズ

お疲れ様です。


無知すぎてこんな感じなんですが、改善点等教えていただけたら、嬉しいです。


とずっと思ってました。

よろしくお願いします。

日の光を集めて咲く大輪の薔薇のようなマリローズ。


「お兄様。お久しゅうございます」

 数年ぶりに兄の元に顔を見せたマリローズは、すっかり大きくなっていた。

 全然皇都に来ようともしない前皇帝の為に、皇権譲位、皇位継承の手続き関連で連合帝国の西端の母の生家へ全ての政務をほっぽり投げて、当時二度ほどバリュティス領に向かった。片道、早くて二週間。天候等に左右されれば、往復で一月半はかかった。早いな、もう七・八年前だ。

 その時ですら、数年ぶりのマリローズはびっくりするほど大きくなっていた。ずいぶんお話も上手になったなと思ったものだ。

 今、目の前のもうすぐ十六になるマリローズは眩しいほどに美しい。赤ちゃんの時のほわほわの細い金髪は、彼女の背を艶やかな蜂蜜色の波のように覆い、グリーングレーの瞳は、深みを増して惹きつけられる。仕草も立ち振る舞いも、落ち着いた淑女そのもの。そして、若さが弾けている。


 子供の成長って早いな。と、二十三歳の若い皇帝は思わず呟いた。なんか自分が急に歳をとった気がする。


「お兄様、私、しばらくこちらにいようと思います。ずっとあそこにいると、自分が年寄りになったような気がして」

 ピカピカキラキラの妹の言葉に、アルノーはふふっと少し笑った。

「いくらでも。お前の家でもあるんだから。両親はあちらに居るけれどね」

 実は、マリローズのあと、里でマリエルとマリベルが生まれていた。アルノーはまだ会っていないけれど。名前からして、父上は継母上(ははうえ)が大好きじゃないか。全員に継母上(ははうえ)マリアンヌの名前を伝えてる。嫁いで来た時、継母上(ははうえ)はまだ十八歳とかだった。……って、え? マリローズ、もうすぐ十六歳なの?


「せっかく皇都にいるんだ、マリローズ、十六歳の祝いのパーティをしよう」

 一月後に皇女のお披露目となるパーティの準備で皇宮は久しぶりに華やいだ。


 

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